最大15億円!お店の電気代を削減する3つの方法 使える補助金で20万円以上経費カット

「今月の電気代、高くないか?!」……電気代の請求を見てびっくりした経験はみなさんおありかと思います。店舗では照明や空調、厨房関係など電気を使うところがたくさんあります。電力消費量が多くなる夏の訪れももうすぐです。電気代が抑えられたら少しでも経費をカットできますよね。今回は電気代を削減する方法についてご紹介します!

電力使用量の可視化で判断する電力の無駄

何に電力がかかっているのか、電力削減対象がわかると、節電に取り組むポイントがわかります。そのために使えるシステムにBEMS(ビルエネルギーマネージメントシステム)があります。言葉の通り、ビルのエネルギー(電気量)を管理できるシステムのことです。このシステムのメリットは、電力の「見える化」ができるという点です。

たとえば店舗には忙しい時間帯とそうでない時間帯がありますが、忙しくない時間帯で無駄な運転をしている機器がわかれば、そこを削減対象としてあげることができます。ほかにBEMSの機能として、設定しておいた電力消費量に近づくと空調などの一部機能を制限したり、指定の危機の電源をOFFにしたりなどの自動制限が行われます。また、使っていない機器の電源を停止したり業務時間外の電力使用を制御したりすることで電力使用のピークが抑えられ、電力基本料金の削減につながります。

このようにBEMS導入によるメリットはたくさんありますが、デメリットは設備費、工事費などの初期費用がかかることです。そのため経済産業省では、BEMSを導入する企業を対象とした補助金制度を行っています。
経済産業省:省エネルギー投資促進に向けた支援補助金(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)補助内容(工場・事業場単位の中小企業の補助率は対象経費の1/2~1/3、上限15億円。設備単位は1/3、上限3,000万円となります。)https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/information/190405a/

照明器具を変更することで基本的な電気代の削減

店内を照らす照明は数も多く、電力削減のために見直したいポイントの1つです。従来の白熱電球や蛍光灯に変わる照明として登場したLEDは、低消費電力、長寿命で知られています。実際LED電球と白熱電球のワット数を比較すると、白熱電球が40Wに対してLED電球は同じ程度の明るさで5.8W程度ですみます。

店舗内の空調が1~2台の店舗の場合、高効率の空調設備に更新すると1年で約198,000円のコストカットができます。詳しい計算を電球1個の場合でみていきます。
まず年間の稼働時間を算出します。1日10時間の稼動時間とすると”10x365=3,650”です。そこに電球の消費電力を掛けると年間の電力消費量を求めることができます。
白熱電球は”40wx3,650h =146,000”これを1000で割ってkWに換算すると、146kWh
LEDは”5.8w x 3,650h = 21,170”これを1000で割ってkWに換算すると21.2kWh
となります。電気料金の1kWh当たりの単価を仮に20.0円とすると年間の電気料金は
白熱電球:146 x 20.0 = 2,920円
LED:21.2 x 20.0 = 424円
です。このコストの差が削減できる電気代ですので2,920 – 424 = 2,496円となります。1つの白熱電球をLEDに換えると2,496円カットですが、10個換えると24,960円カットできるという計算になります。

LEDは他の電球に比べて価格が高いので、導入費用がかかることがデメリットとしてあげられます。その点が気になって、導入に踏み切れなかった方もいらっしゃるかと思いますが、LEDに使える補助金を利用すれば費用を抑えることができます。
・経済産業省:省エネルギー投資促進に向けた支援補助金(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)(工場・事業場単位の中小企業の補助率は対象経費の1/2~1/3、上限15億円。設備単位は1/3、上限3,000万円となります。)
対象設備が電力のみ使用している場合は、電力需要の低減に資する設備投資支援事業費補助金(対象経費の1/2~1/3 ,上限15億円。設備単位は1/3、上限3,000万円)
・環境省:二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金(エコリース促進事業)(対象経費の4~5%を補助)
・環境省:二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(CO2削減ポテンシャル診断推進事業)(LED導入に伴う工事は500万円上限、中小企業のみの交付、補助率1/2)などの補助金があります。
https://www.eco-lease.or.jp/
https://www.eco-lease.or.jp/asset-data/2019/04/hojyoritsu-ichiran-2019.pdf
https://lcep.jp/2019/setsubi/koubo.html
(国交省の既存建築物省エネ化推進事業、環境省のASSET事業は既に締め切り)

計算参考 http://www.ene-supporter.jp/15108996763162

空調設備を変えることで節電対策

空調設備は省エネ性能が高いものが年々登場しますので、10年以上前と比べるととても進化しています。お使いの空調が10年以上前のものでしたら、空調設備を更新することで節電が期待できます。例えば古い空調が常にフルパワーで運転している状態だとすると、新しい空調は温度を感知するセンサ技術が発達しているので、室温にあわせた運転ができ、節電をすることができるのです。

店舗内の空調を1~2台更新すると1店舗で198,000円カットできるという計算になります。詳しい計算をみていきます。
店舗の年間の電力消費量を180,000kWhと仮定します。一般的に事業所の空調設備のエネルギー使用量は30%ほどといわれますので、180,000 x 0.3 = 54,000 kWhが、今の空調設備に使用している電力消費量となります。
次に現在使用中の空調のAPFを4.9、更新後の空調のAPFを6.0と仮定します。APFとは「通年エネルギー消費効率」のことで、この値が高いほど省エネ性能が高いということになります。更新後の空調の電力消費量は54,000 x (4.9/6.0) = 44,100 kWh (小数点以下四捨五入)となり、空調による年間電力消費量の差は 54,000-44,100 = 9,900 kWhです。
電気料金の1kWh当たりの単価を仮に20.0円/kWhとすると9,900 x 20.0 = 198,000で、
1台更新すると198,000円カットできるという計算になります。大きな店舗では空調設備複数台の計算になるので、カットできる金額も大きくなります。
店舗内の空調設備を更新するには多くの費用がかかりますが、LEDと同様に、使える補助金はあります。空調設備は年々高効率なものが登場してきますので、古い設備は更新の検討をする価値があるといえるでしょう。

・経済産業省:省エネルギー投資促進に向けた支援補助金(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)(工場・事業場単位の中小企業の補助率は対象経費の1/2~1/3、上限15億円。設備単位は1/3、上限3,000万円となります。)
対象設備が電力のみ使用している場合は、電力需要の低減に資する設備投資支援事業費補助金(対象経費の1/2~1/3 ,上限15億円。設備単位は1/3、上限3,000万円)
・環境省:二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金(エコリース促進事業)(対象経費の4~5%)
・環境省:二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(CO2削減ポテンシャル診断推進事業)
(中小企業の補助率1/2, 上限2000万円)などの補助金があります。
https://zero-energy.jp/blog/2718/
(国交省の既存建築物省エネ化推進事業、環境省のASSET事業は既に締め切り)
計算参考 http://www.ene-supporter.jp/15109034501591

まとめ

店舗の照明10個をLEDに換え、空調を1台更新した場合、電気代が1年で22万削減できる計算になります。さらにビル管理など大きな店舗や工場等であれば、BEMSなどのエネルギーマネジメントシステムも活かせば、電力の見える化で効率的な利用ができ、電力基本料金の削減も可能です。

照明や空調などの設備を整えるには、まとまった費用がかかることも事実です。たとえば
蛍光灯をLEDに換えるには工事が必要になり、1か所の工事費用を3,000円と仮定すると10か所で30,000円になります。これはLEDの種類によってはもっと高くなりますし、出張費がかかる業者もあります。空調設備でみますと、空調機器本体を40万、工事費は20万円前後かかるとすると、複数台の更新で100万円以上という計算になります。
これだけ費用がかかるからこそ、補助金を利用することが大事になってきます。

電気代削減のポイントは、電力消費量の把握と省エネ設備の導入にあります。補助金をうまく利用して、設備投資にかかる費用を減らして導入を進めていきましょう。

無料相談フォームにて相談する

専門家ビジネスマッチングを希望