最近よく聞く「ESG」ってなに?「環境サステナブル企業」が今後の市場のリーダーに!

投資家などが企業の価値を図る際には、通常キャッシュフローや利益率などの財務情報が用いられますが、近年はこれに加え「ESG」という新たな評価基準にも焦点が向けられるようになりました。

ESGは、企業が中長期で成長を続けていく為に配慮が必要な観点「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Gavernance)」のそれぞれの頭文字を合わせたもので、投資家などはこの観点をもとに企業の将来の持続可能性(サステナビリティ)を評価します。

1.ESGの具体的な要素は?

1.環境(Environment)
・CO2排出量の削減
・気候変動への対応
・水資源の保全
・生物多様性など
企業の環境保全への貢献を評価します。

2.社会(Social)
・労働環境への配慮
・人権問題への対応
・国内外での雇用の創出など
企業の社会への貢献を評価します。

3.企業統治(Gavernance)
・経営の透明性や情報開示
・女性管理職の積極的な登用
・利益の積極的な株主還元など
企業統治の健全性を評価します

※ESGは「長期的に見てリターンが大きいのは社会的責任を果たしている企業」という 企業評価の観点であって、企業の慈善活動を評価するものとは異なります。

2.ESGの観点から生まれた「環境サステナブル企業」とは?

国内では2017年に始めて公的機関であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人※公的年金の運用を行う機関)が企業のESGへの取り組みに重点を置く「ESG投資」を開始し、環境省はESG投資に向けた企業の評価基準「環境サステナブル企業についての評価軸と評価の視点」を本年度に公表しました。

この評価基準はESGのE(環境+サステナビリティ)に重点を置いたもので、具体的には下記のような視点で評価が行われます。※環境省発表資料より一部抜粋(下記にリンク)

①リスク・事業機会・戦略
・重要な環境課題が特定されているか。
・重要な環境関連の事業リスク・機会について説得力のある説明がなされているか
・重要な環境課題に対応する為の中長期戦略によって企業の持続可能性が高まっているか

②KPI
・水資源に関する戦略やKPIの設定の状況
・生物の多様性に関する戦略やKPIの設定の状況
・資源循環に関する戦略やKPIの設定の状況
・化学物質・汚染予防対する戦略やKPIの設定の状況

③ガバナンス
・企業の環境の持続可能性への貢献や志向、環境の重要性に対する認識
・環境情報の開示が積極的に行われているか
・環境課題に関する投資家との対話の方針が開示されているか
・環境関連法規の尊寿計画や、環境関連リスク・機会の管理、モニタリングの状況

その他環境問題への取り組みに対し加点となる要素があり、最も高い評価を受けた企業には環境大臣からの表彰が行われることになっています。

環境省HPから資料がダウンロードできます。
http://www.env.go.jp/press/106972.html

3.ESGと関りが深いSDGsも注目の的に

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連のサミットで策定された、持続可能な社会の為に世界が2030年までに達成すべき17の開発目標のことです。

この17の開発目標は投資家が企業の価値を判断する際や、企業が自社の取り組みを評価する際の評価基準としても利用されるようになり、現在はESGと同様に将来の企業価値を測る共通言語としても広く普及しています。

【国連広報センターHPより】

SDGsの17の開発目標は以下のようになっています。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.全ての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働き買いも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.作る責任、使う責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と構成をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

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