LIFE SHIFTから考える。宇都宮市UJIターン起業促進補助金とは?

1. チャレンジャーのまち宇都宮

宇都宮市では、「チャレンジャーのまち宇都宮」を掲げ、新たに会社を起こそうとする起業家精神溢れる皆様を応援しているそうです。


宇都宮市HP:http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/sangyo/kigyo/venture/1006899.html

起業化精神養成期・創業準備期・創業期・成長期と、4つのフェーズに分け、各々のフェーズ毎に支援を行っています。

例えば、起業家精神養成期には、起業家精神(アントレプレナーシップ)を養成するための講座やセミナー、交流会などのイベントを開催、創業期には、相談窓口やビジネスプランコンテストを開催、創業期には補助金等の支援をしているそうです。

宇都宮ベンチャーズといった支援団体を作り、先輩経営者からのサポートや、起業家同士の交流の場を持っているとのこと!
なんとも心強いです!!

宇都宮ベンチャーズサイトURL:http://www.u-ventures.com/abuts/

2. 起業を志すということ

1.安定志向?

ここから少し、起業を志すという選択肢について考えてみたいと思います。

※これは宇都宮ベンチャーズ様がうたっていることではなく、独断と偏見の元で記載する内容です。あしからず。

まず、日本における起業の現状として、起業希望者の数は減少傾向にあります。
バブルの崩壊やリーマンショックなどの影響もあるせいか、世間の流れは「安定志向」になっているからかもしれません。


※参考:総務省の「就業構造基本調査」 男女別起業者数及び割合

ただ、たとえば大企業に就職することだけが安定なのか、公務員になることだけが安定なのか。
本当の安定とは何か?と考えた時に、”起業”という一つの挑戦も、選択肢の一つとして考えてみてほしいのです。

2.ライフシフト

近年話題にあがっている、「ワーク・シフト」で有名な、リンダ・グラットン著の「ライフ・シフト」いう本をご存じでしょうか。

今の全世代平均寿命が、男性は81歳、女性は87歳。
国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みです。
さらに、2007年生まれの日本の子どものうち半数が107歳まで生きる可能性があるとのことなので、「大長寿化時代」に突入したといっても過言ではありません。

長寿化と考えるとどうしても、少子高齢化、医療・年金問題などの課題が目に付きがちになりますが、長寿化がもたらす恩恵は、「時間」という贈り物です。
個人や家族、企業、社会全体の得る「恩恵をいかにして最大化するか」をテーマに論じられているのが本書になります。

今までの3ステージ制のLIFE(人生)から、マルチステージ制のLIFEへ変化

約80年の寿命と考えた時の3ステージは“教育(約20年)→仕事(約40年)→引退(約20年)”と、シンプルなものでした。
ただ、寿命が約100年に伸びると考えた場合、これまでの3ステージに当てはめ60歳で引退を迎えると考えると、“教育(約20年)→仕事(約20年)→引退(約40年)”となります。
こうなると、引退後の時間が長く、ほとんどの人は”長い引退生活を送るために十分な資金を確保できなくなってしまう”でしょう。

この問題を解決しようとすれば、
・例えば“教育(約20年)→仕事(約60年)→引退(約20年)”など、働く期間を長く持つか、
・引退後の約40年を少ない老後資金で妥協するか、
になってしまいます。
これらの選択肢は、正直あまり魅力的とは言い難く、長寿が厄災に思えても仕方ないですよね。

ではどうすれば、この長い人生、「時間」という恩恵を最大化出来るのでしょうか。

それは、過去のロールモデルである3ステージの縛りから自由になり、もっと柔軟に、自分らしい生き方を選択し歩んでいく方法が提唱されています。

※引用
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“私たちの人生は、これまでになく長くなる。私たちは、人生のさまざまな決定の基準にしているロールモデル(生き方のお手本となる人物)より長く生きるようになるのだ。それにともなって変わることは多い。変化はすでに始まっている。あなたは、その変化に向けて準備し、適切に準備しなくてはならない。本書はその手助けをするために書いた本だ。”
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マルチステージとは

この本では、約60年間の仕事ステージに、下記の3つのステージとその間の移行期間が提示されました。

①エクスプローラー(探検家)
人生の意味や自分探し、世界を知る期間。
一ヶ所に腰を落ち着けるのではなく、身軽に、そして俊敏に動き続けるステージです。
例:旅、インターンシップ

②インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
自由に働く期間。
職を探すステージではなく、自分の職を生み出すステージです。
例:個人事業主

③ポートフォリオ・ワーカー(資産管理労働者)
企業で働きながら他の能力を磨く期間。
例:「仕事+副業」的な働き方

④移行期間
ある特定のスキルを習得する準備期間。

その為、約20年の教育のステージを経た後の約80年を
“エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカー、移行期間”
それに”会社勤め”を加えたマルチステージを行き来する人生になります。

これからの時代は、学びと労働の繰り返しになることであり、年齢とステージはリンクしない、各世代が混じり合っていくような世の中になっていくでしょう。

そのためには、生涯を通じて「変身(挑戦)」する覚悟が必要になります。

生きていく事は難しい、自分にはハードルが高い、と思ってしまうかもしれません。
しかし、3ステージの縛りから開放され、挑戦を忘れず、失敗を恐れず前に進むことが出来たら、単線でしかなかった人生から、複線的な人生を歩むことができるようになるでしょう。
これこそ、100年人生の恩恵とも言えるのではないでしょうか。

※引用
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“やがて、これらの新しいステージや移行期間は、特殊なものではなく、ごく普通の生き方になる。人生の様々な段階で、誰もが実践できるものと考えられるようになるのだ。それどころか、もっと実験がおこなわれ、人生の道筋がもっと多く見いだされて、もっと多くの新しいステージが出現しても不思議ではない。”
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3.起業家を目指すということ

冒頭で、本当の安定とは何か?ということに触れました。
その答えは、大企業に就職することや、公務員になることなど、そういった”かたち”ではないのかもしれません。

おそらく、変化を恐れない気持ちや、変化の中でも生きていける力、それを自分自身に見につけることなのではないでしょうか。

インディペンデント・プロデューサーのステージは、人生のどの段階にいる人でも実践できるものです。

もちろんリスクは伴います。
上手くいかない事もたくさんあるかもしれません。
ただ、そこから得られるものは、決してお金には代えられないものです。
何より経験値、そして無形資産である、知識・スキル・人脈を得ることが出来ます。
それを足がかりにして、次のステージへ進む事も可能だからです。
そしてそもそも挑戦するスタンスを忘れていない人であれば、色んな変化に柔軟に、対応していく事も出来るはずです。

3. 宇都宮市UJIターン起業促進補助金とは?

1.宇都宮市で起業するメリット

起業を志すことは、人生設計においてとてもプラスに働く事が分かりました。
ただ、どうせ起業を志すなら、何かと支援のある環境の方が良い。
ということで、宇都宮市で行っているUJIターン起業促進補助金について見ていきましょう。

※UJIターンとは
以下の3つの人口還流現象の総称。
①Uターン現象:地方から都市へ移住したあと、再び地方へ移住すること。
②Jターン現象:地方から大規模な都市へ移住したあと、地方近くの中規模な都市へ移住すること。
③Iターン現象:地方から都市へ、または都市から地方へ移住すること。

栃木県は関東地方北部の内陸県で、首都東京から60~160kmの位置にあります。
その栃木県の中部に位置する市で、栃木県の県庁所在地です。
新幹線も止まります。新幹線だと、東京⇔宇都宮間で約50分程度。とても近いです。
東京に比べ物価も低く、豊かな自然にあふれ、また世界遺産「日光の社寺」など歴史文化遺産も数多くあります。
宇都宮市を通して起業家を支援する体制があるのも、宇都宮市を選ぶメリットといえますね。

UJIターン起業促進補助金とは、UJIターンにより新たに宇都宮市へ住民登録をし、市内において新規起業にチャレンジされる方を対象に、法人設立に係る経費や事業拠点、生活拠点確保に係る費用の一部助成を行うものです。

2.助成の対象者

UJIターンにより宇都宮市へ住民登録をし、市内において起業される方、又は宇都宮市へ住民登録をして1年未満、かつ、宇都宮市で起業して1年未満の方で、下記の要件のいずれかに該当する場合が対象となります。

<要件>
優れたビジネスプランで、本市産業の振興に寄与することが期待できるもの
優れたビジネスプランで、市内ベンチャー等の牽引的存在となることが期待できるもの
首都圏等の域外にネットワークを持ち、本市の地域資源を活用した事業展開が期待できるもの
コミュニティービジネスなどで、地域の活性化や雇用の創出等に寄与することが期待できるもの
市場性や成長性、本市の雇用増加が期待できるもの

3.補助の内容


参考URL:http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/sangyo/kigyo/venture/1006911.html

①法人設立に関する助成
1.補助対象経費 法人定款認証費、法人登録免許税
2.補助率 補助対象経費の2分の1
3.補助限度額 15万円

②事業拠点確保に関する助成 
(賃借の場合)
1.補助対象経費 家賃(賃貸借契約上の賃料)
2.補助率 補助対象経費の10分の3
3.補助限度額 月額6万円(最長36月)
(取得の場合)
1.補助対象経費 建物の不動産購入費用
2.補助率 補助対象経費の10分の1
3.補助限度額 216万円

③生活拠点確保に関する助成
(賃借の場合)
1.補助対象経費 家賃(賃貸借契約上の賃料)
2.補助率 補助対象経費の10分の3
3.補助限度額 月額2万円(最長36月)
(取得の場合)
1.補助対象経費 建物の不動産購入費用
2.補助率 補助対象経費の10分の1
3.補助限度額 72万円

4.募集期間

基本的には、随時募集・相談。
予算を消化した時点で、募集を締め切る可能性はあり。

5.審査方法

1.要件PRメモによる要件確認
2.一次審査 書類審査
3.二次審査 プレゼンテーションによる審査

6.問い合わせ先

宇都宮市役所 経済部 産業政策課 地域産業振興グループ(市役所7階)
電話番号:028-632-2442
ファクス:028-632-2447

4. まとめ

宇都宮市で行っているUJIターン起業促進補助金について見てきました。

これからの100年人生、「自分がどのような人間か、自分の人生をどのように組み立てたいか、自分のアイデンティティと価値観を人生にどのように反映させるかを一人ひとり考えなくてはならない」と著者が問いかけているように、新しいライフステージを通して、「誰も」が自分のミッションを見つけ、それを遂行していくべき時代が到来するのだろうと思います。

規模の大小はさておき、起業を志すことは、人生の選択肢の一つであり、これを通して有形無形ともに資産形成に繋がっていきます。
どうせやるなら、良い環境で、というのであれば、交通の便もよく、物価も優しく、支援体制が整っている宇都宮市を候補としてあげてみるのも悪くないかもしれません。

どのような選択をしながら人生を歩んでいくかは人それぞれです。
100年人生の恩恵とも言える複線的な人生を歩むべく、情報の取捨選択を行い、このような助成金も上手く活用しながら100年LIFEを生きていきましょう。