押さえてくべき補助金の事業計画書作成ポイント

補助金を申請するときには、多くの場合は事業計画書の提出が必要です。
事業計画書では、事業内容やセールスポイント、商品(サービス)のターゲットや、その事業の魅力、将来性や得られる利益などを具体的に書いて、審査員たちに将来性を「補助金を出す価値がある」と感じてもらう必要があります。

事業計画書の必要性

助成金は、要件を満たせばほぼ受給できますが、補助金は抽選や審査があります。
採択率も、例えばものづくり補助金の採択率は40%といわれており、今後はさらに低くなると言われています。
審査に通過するためには事業が魅力的で将来性があると感じてもらう必要があります。
そのためしっかりと事業計画書を用意する必要があります。

事業計画を考えるときのポイント

それぞれの補助金ごとに審査基準が異なりますが、事業計画書で押さえるべき考え方のポイントは概ね共通です。

計画書の作成に着手する前に以下の点はしっかり考えておきましょう。
・なぜその事業をはじめるのか
・事業を通して実現したいことはなにか
・自社の強みは何か、なぜ自社がその事業をするのか
・その事業の問題点や課題はなにか
・事業を通して解決できることはなにか

補助金が申請できるのは着手前の段階で、事業がすでに進行している場合は申請できません。
そのため、事業の将来については考えていても、それがきちんと言葉や書類にまで落とし込めていない場合が多いです。事業計画書作成のタイミングでは、上記点をしっかりと考え、具体的なイメージや、想定可能な課題なども洗い出し整理しておきましょう。

事業計画書を書くときのポイント

・事業の実行計画は明確に書くこと
・出した数字が現実的かどうか、その根拠を明記すること
・市場規模やニーズはグラフなどを使って分かりやすくすること

訴求力アップの事業計画書をつくるために

前述していますが、すでに着手している事業は対象外です。
あくまでもこれから取り組んでいく事業で補助金申請ができます。
そのため、事業計画書を作成しようにも、具体的な数字予測は立てにくい場合が多いです。
基本的には仮説で進めていきますが、根拠のない数字になってしまうと、審査員に不審感を持たれます。
では、どのように根拠のある数字を出すかというと、例えばテスト調査を行ってその結果をもとに目標設定をすると、一気に数字の信憑性が増します。

例えば海外展開を考えて、フィリピンに優秀な日本人を派遣する事業を考えたとします。
ただ、実際にどの程度の見込みになるのか仮説だけで進めていくと、単なる皮算用にしかなりません。
そこで実際にフィリピン現地に行って調査して取ってきたのであれば、一気に信憑性のある数字が出せます。
とはいえ、それでは時間もお金もかかりますよね。
その場合はfacebookなどSNSを活用する方法もあります。
SNSは見知らぬ同士でも簡単に接点をもつことができます。
フィリピンの人に直接メッセージを送って調査することで、たとえ数名程度の回答だったとしても、何もない仮説データよりは一気に信憑性が高まります。

不採択になる例

不採択になった事業計画書は共通しているパターンがあります。

審査項目に対する記述がない

不採択になる事業計画書では審査項目に触れていないことが多いです。

専門用語など分かりにくい言葉で書かれている

審査をするのは、その事業の精通している人ではありません。
専門用語ばかり多用してわかりにくい内容では、審査員の心証も悪くなります。
いいとされるのは、小学生でもわかる文章。専門用語は極力使わず、分かりやすくイメージしやすい文章にしましょう。

根拠が明確ではない

例えば「技術的能力」を問われていた場合に、「他社よりも高い技術があります」では、根拠になりません。
第三者がみて、納得できるだけの数字や実績などのわかりやすい根拠を明記しましょう。

思いこみが強い文章

自社の技術やその事業に対して強い自信や思い入れがある場合は、主観的な表現になりがちです。審査員を納得させるためには、独りよがりな内容にならないように気をつけましょう。

不採択理由を知る裏ワザ

不採択になる事業計画書には、色々な理由がありますが、実際自社の事業計画書のどこに問題があったのか客観視することは難しいですよね。

そこで、裏技です。
それは、不採択になった理由を聞くこと、です。
そんな簡単なこと??と思う方もいるかもしれませんが、実は知らない方も多いです。
事務局に行くと不採択理由は親切にも教えてくれます。
事前にアポイントをとって訪問すれば具体的にその不採択理由を教えてくれます。
次の申請を目指して計画書を書くためにも、ぜひ不採択理由は聞いておきましょう。
聞きに行くときには、不採択になった申請書類も忘れずに持参しましょう。

まとめ

事業計画書を作成していると、どうしても主観的な表現になってしまったり、専門用語を使ってしまいがちです。
繰り返しますが、審査員も人です。
わかりにくい、具体的な根拠に乏しい、客観性がない、などと判断されたら審査に通るのは難しいです。
子どもでもわかるような表現で、図やグラフなどを使って見やすさを意識して、常に客観的視点を持ちながら作成していきましょう。
どうしても難しい場合は、最初のうちは専門家に相談しながら進めるのが良いかもしれません。