
北海道函館市は、豊かな自然環境と伝統ある食文化を背景に、多くの特産品が生まれる地域です。しかし、競争が激化する市場環境の中で、新しい商品を開発し、ブランド力を高めることは事業者にとって大きな課題となっています。そこで、函館市では、市内の事業者が新たな特産品を開発し、地域経済の活性化を図ることを目的に「函館市特産品開発支援事業補助金」を提供しています。
北海道函館市で新商品の開発をお考えの方へ向けて、本記事では「函館市特産品開発支援事業補助金」について、対象者、補助金額、申請要件などをわかりやすく解説します。
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この記事の目次
函館市特産品開発支援事業補助金とは
「函館市特産品開発支援事業補助金」は、函館市内の食品関連事業者が新たな特産品を開発するために必要な経費の一部を補助する制度です。
市内で製造または加工された特産品の開発を支援し、自社で新たに製造・加工・流通する新商品の創出を促進することで、函館市の特産品ブランド力を高めることを目的としています。特に、地域の食品業界を支援することで、市内企業の成長を促し、函館市の魅力を全国に発信することが期待されています。
事業者にとっては、新しい商品を開発する際のコストを抑えつつ、質の高い特産品を生み出すチャンスとなる補助金制度です。
区分 | 対象経費 | 補助率・上限額 |
---|---|---|
機械等設備費 | 1件10万円以上の機械等の導入経費 | 補助率2/3 最大500万円 |
デザイン費 | パッケージおよびラベル等のデザイン製作の委託に係る経費 | |
産業財産権の出願に係る費用 | 商標登録等に係る経費 |
補助対象者と対象事業
「函館市特産品開発支援事業補助金」の対象者は、函館市内に事務所または事業所を有する中小企業者等で、次の全ての要件を満たす食品関連事業者です。【要件】
(1)市税を滞納していないこと
(2)暴力団等の反社会的勢力または反社会的勢力との関係を有する事業者に該当しないこと
(3)決算状況が以下のいずれかであること
①直近の決算期において債務超過の状態にないこと
②直近の決算期において流動比率が100%以上かつ直近2期分の決算期において当期純利益が1期以上プラスであること
<対象事業>
函館市の特産品となり得る次の要件を全て満たす新商品の開発・生産のための設備投資等が対象です。
(1)市の魅力を伝える食品または魅力を活かした食品であること
(2)市内の事業所で製造または加工すること
(3)原則30日以上の賞味期限があること
(4)令和9年3月までに商品として販売すること
(5)ふるさと納税返礼品への登録に努めること
補助対象経費について
補助の対象となる経費は、次のとおりです。補助対象経費として、明確に区分できるもので、見積書や領収書等の証拠書類によって金額を確認できる経費のみが対象となります。
機械等設備費 |
---|
1件10万円以上の機械等の導入経費:新たな特産品の商品化に直接必要となるもので、1年以上継続して使用できる機械装置および機械装置に係るソフトウェアやシステム機械等導入に係る送料、取付(設置)費用等を含む |
【対象機械等(例)】
処理・加工機器、冷凍・冷蔵貯蔵機器、衛生管理機器、包装用機器、検査機器、出荷用機器、自動選別機、フードカッター等
【対象外機械等(例)】
建物、建物付属設備、構築物、車両運搬具、汎用性の高い事務用機器等(例:パソコン、カメラ、プリンタ、電話機、デジタル複合機等)
デザイン費や産業財産権の出願に係る費用は冒頭に記載の通りです。
そのほか対象とならない経費は、以下の通りです。
・消費税および地方消費税相当額
・支出の確認できない経費
・交付決定日前に発注または支払いを行った経費
・重複して他の補助金等の交付を受けている経費
・人件費、旅費(交通費,日当および宿泊代)、食費、交際費など
・金融機関への振込手数料、代引手数料など
・既存機械等更新の経費
・リース契約による機械等導入の経費
補助金の申請および交付については、同一年度内に1補助事業者あたり1回限りとなっています。
申請スケジュール
補助金の受付期間は、令和7年(2025年)4月1日(火)から5月14日(水)までとなっています。そのほかの申請スケジュールは以下の通りです。
日程 | 内容 |
---|---|
令和7年4月1日~5月14日 | 交付申請書受付期間 |
令和7年6月初旬 | 審査会実施(個別面談方式によるヒアリング) |
令和7年6月中旬 | ・審査結果通知(交付決定) ※審査会から2週間程度要します。 ・事業開始 |
令和8年3月31日まで | ・事業完了 |
事業完了から30日以内 | ・実績報告書提出 |
実績報告書提出後 | ・書類審査、実地検査 ※実地検査は機械等導入費が補助対象経費となっている場合のみ ・額の確定通知 ・補助金交付 |
令和9年3月31日まで | 商品の販売・販売開始報告書 |
まとめ
函館市では、地域特産品を活用した新商品の開発を支援するため、最大500万円(補助率2/3)の補助金を提供しています。対象経費には設備費やデザイン費など幅広い項目が含まれ、事業者の負担を軽減しながら高品質な製品開発を後押しします。特産品の開発は新たな市場開拓のチャンスとなるため、この補助金を活用することで、コストを抑えつつ競争力のある商品を生み出すことが可能です。
申請受付期間は令和7年(2025年)4月1日から5月14日までと短いため、新商品開発を検討されている函館市の食品事業者様は早めの準備をおすすめします。申請の詳細については公式ページにてご確認ください。
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