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フロント業務や清掃を大幅に効率化!観光地・観光産業における省力化投資補助事業(最大1000万円)の対象経費とは

公開日:2026/2/24 更新日:2026/5/1
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宿泊業界では、深刻な人手不足が経営を揺るがす喫緊の課題となっています。フロント業務や客室清掃、配膳など、現場スタッフの負担が増大する中で、「業務の省力化を進めたいが、おもてなしの品質は落としたくない」と悩む宿泊事業者も多いのではないでしょうか。

そうした宿泊事業者の力強い後押しとなるのが、観光地・観光産業における省力化投資補助事業(別名:地域一体となった観光産業の効率化支援事業)です。旅館業法の許可を受けた宿泊事業者を対象に、1施設あたり最大1,000万円、補助率1/2で、省力化に資する設備やシステムの導入を支援する制度です。1事業者あたり、同一グループを含めて最大3施設まで申請できます。

本記事では、設備投資やIT導入を検討している中小宿泊事業者に向けて、どのような経費が対象になるのか、対象外経費は何か、さらに申請前に必ず押さえておきたい地域連携要件やスケジュールまで、わかりやすく整理して解説します。

一次公募の重要日程
  • 参加申込:令和8年3月27日(金)13:00~令和8年5月22日(金)17:00
  • 計画申請:令和8年3月27日(金)13:00~令和8年5月29日(金)17:00
  • 公募期間内に、参加申込と計画申請の両方を完了している必要があります

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この記事の目次

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観光地・観光産業における省力化投資補助事業の概要(対象者や補助額は?)

この補助金は、今後増加が見込まれる観光需要を確実に取り込むため、宿泊業の人手不足解消を支援する制度です。省力化に資する設備投資の負担を軽減することで、業務効率化やサービス水準の向上、さらに従業員の賃上げ達成を後押しすることを目的としています。「地域一体となった観光産業の効率化支援事業」や「省力化補助金(宿泊業)」と呼ばれることもあります。

補助対象となるのは、旅館業法第3条第1項の許可を受けている宿泊事業者です。一方で、民泊や店舗型性風俗特殊営業を営む者は対象外とされています。

補助金の概要
補助率1/2
補助上限額1施設あたり1,000万円
申請上限1事業者(同一グループ含む)あたり合計3施設まで
申請前に必ず確認したいポイント

本補助金は、単に設備を導入するだけで使える制度ではありません。地域(DMO、地方公共団体など)と連携し、地域一体で人手不足解消に向けた取り組みを行っていることが必須要件です。過去3年以内の実績がある場合だけでなく、今後の取組予定でも申請可能です。

省力化ナビとは?申請に必要な理由を解説

「省力化ナビ」「省力化ナビとは」という検索が非常に多く(約1,124インプレッション)、本補助金への関心と直結しています。

【省力化ナビとは】

「省力化ナビ」は、中小企業基盤整備機構(中小機構)が提供する、省力化に向けた診断ツールです。自社の業務課題を入力すると、最適な省力化ツール・設備の候補が提示され、PDFで診断結果をダウンロードできます。

本補助金では、この省力化ナビを活用して診断結果PDFを申請時に提出することが「優先事項B」に該当し、採択(特定)の優先順位が上がります。

省力化ナビ利用の主なポイント:
  • 利用にはGビズIDプライムの取得が必要(発行に2〜3週間かかる場合があるため早めの申請を)
  • 診断結果に表示された導入ツール候補と、実際の申請内容が完全一致している必要はない
  • 令和8年3月下旬頃の公開予定(公募要領より)
  • 採択率を上げるために、アンケート回答(優先事項A)と省力化ナビ(優先事項B)の両方を実施することが推奨される

省力化ナビの活用は義務ではありませんが、同じ申請内容であれば活用している事業者が優先されるため、採択を目指す場合は積極的に取り組むことを強くおすすめします。

観光地・観光産業における省力化投資補助事業はどんな経費が対象?(対象経費の具体例)

本事業の補助対象経費は、大きく区分A区分Bの2つに分かれています。宿泊施設の省力化に直結する幅広い設備やシステムが対象になっています。

区分概要対象となる主な設備・システム例
区分A事業計画に申請理由の記入が不要【フロント業務】
自動チェックイン機、スマートロック・カードロック、POSレジ、電子宿帳システム、翻訳・通訳システム
【予約・デスク業務】
PMS、宿泊予約システム、サイトコントローラー、チャットボット、会計ソフト
【清掃業務】
清掃ロボット、床洗浄機、清掃管理システム
【バックサポート業務】
インカム・無線通信機、監視カメラ、労務管理システム、在庫管理システム
【食事の準備・配膳業務】
スチームコンベクションオーブン、配膳ロボット、オーダーシステム、真空包装機
区分B事業計画に申請理由の記入が必要区分A以外で、宿泊施設における人手不足の解消に資するシステム・設備・備品の購入、導入、設置費用。宿泊施設の運営に必要不可欠なものに限る

【区分A】あらかじめ指定されたシステム・設備(申請理由の記入が不要)

区分Aは、あらかじめ公募要領で指定されている、省力化に効果的な設備やシステムです。これらを導入する場合は、事業計画書への「申請理由」の記入が不要となっており、比較的進めやすいのが特徴です。


  • フロント・予約業務の自動化
  • 清掃業務の効率化
  • 食事準備・配膳業務の省力化
  • バックオフィスや従業員連携の効率化

【区分B】上記以外の「人手不足解消」に資するシステム・設備(申請理由の記入が必要)

区分Aに掲載されていない設備でも、宿泊施設の運営に必要不可欠であり、人手不足の解消につながると説明できるものであれば、区分Bとして補助対象になる可能性があります。ただし、この場合は事業計画書に「なぜ必要なのか」を具体的に記載し、必要性を示す必要があります。

対象経費のポイント

本補助金では、機器やシステムの購入費だけでなく、実務に沿った付随費用も一定範囲で対象にできます。

項目内容
サブスク利用料・保守費用(最大2年分)クラウドシステムの利用料や保守費用は最大2年分まで補助対象。前払いが可能で、完了実績報告までに全額支払いが完了しているものに限られます。
導入に伴う付帯経費・工事費システムや設備の購入費だけでなく、導入・設置に付随する必要最小限の工事費も対象です。たとえば、スマートロック導入に伴う扉工事などが該当します。
レンタル・リースの注意点原則として物品のレンタル・リース費用は対象外です。ただし、システム利用料と不可分な物品のレンタル料は、例外的に最大2年分が対象となる場合があります。

要注意!「対象外」となる経費の代表例

導入したい設備が省力化に役立つものであっても、公募要領上は補助対象外となる経費があります。事前に確認しておかないと、計画全体に影響するため要注意です。

項目対象外となる具体的な経費・内容例外や注意点
① 汎用品の購入費テレビ、事務用PC、ディスプレイ、プリンタ、タブレット端末、スマホ、Wi-Fi機器など導入するシステム・設備の利用に「必要不可欠」な専用品であれば対象に含められる場合があります。
② 別補助金の対象製品「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」の製品カタログ掲載製品の本体価格や導入経費自社が同補助金の対象要件を満たす中小企業等である場合に対象外となります。
③ 買い替え・中古品単なる買い替え費用、中古設備の購入費人手不足解消につながる「新たな投資」であることが前提です。
④ 工事費・不動産関連建物の新設、増改築、改修、用地取得などの経費設備導入に伴う必要最小限の工事費は対象になる場合があります。
⑤ 経常経費・消耗品光熱水費、通信料、仲介手数料、保証金、食器、衣類など原則対象外です。
⑥ 消費税経費に含まれる消費税額原則は税抜計算ですが、一定の例外が認められる場合があります。
⑦ 交付決定前の経費交付決定前に行った契約、納品、支払い等事前着手した経費は補助対象外です。

汎用品や事前発注のルールは、特に見落としやすいポイントです。対象になるか判断が難しい場合は、事前にベンダーや事務局へ確認しておくと安心です。

合わせて読みたい

中小企業省力化投資補助金のカタログ登録申請方法についてわかりやすく解説

申請前に絶対確認すべき『必須要件』(地域との連携)

本補助金は単なる設備投資支援ではなく、地域全体で観光産業の人手不足を乗り越えることを目指す制度です。そのため、地域との連携が必須要件になっています。

確認項目内容・詳細
必須となる条件地域(DMO、地方公共団体等)と連携し、地域一体での人手不足解消に向けた具体的な取り組みを行っていること。補助事業を実施する施設の所在地域での取組に限ります。
具体的な取り組み例地域の求人活動への参加、地域の求人HPやチラシへの掲載、地域が実施する業務効率化研修への参加など
対象となる期間原則として過去3年以内の実績。過去実績がない場合でも、今後の取組予定で申請可能です。
申請時に記載する内容①連携した団体名 ②具体的な取組内容 ③その取組で得られた効果や知見
運営形態の注意点宿泊施設の所有者と運営者が異なる場合、いずれか一方が要件を満たしていれば申請可能です。

採択の確率を上げる!特定にあたっての「優先事項」

本補助金は予算に限りがあるため、すべての申請が採択されるわけではありません。公募要領では、特定にあたって優先される事項が明示されています。

優先事項A:「省力化投資に係るアンケート」への回答

計画申請フォームの受付完了メールに記載されたURLからアンケートに回答すると、優先事項Aに該当します。所要時間は10分程度で、回答完了時点の先着順で優先されるルールです。

項目内容・詳細
実施方法計画申請フォームの受付完了メールに添付されたURLから回答
重要ポイント回答完了時点の先着順で優先して特定されるため、申請後すぐに対応することが重要です。

優先事項B:「省力化ナビ」を活用した診断結果の提出

中小企業基盤整備機構の「省力化ナビ」を活用し、診断結果PDFを提出すると優先事項Bに該当します。省力化ナビは令和8年3月下旬頃の公開予定で、GビズIDプライムの取得が必要です。

項目内容・詳細
実施方法省力化ナビで診断を行い、出力される診断結果PDFを計画申請時に提出
注意点①利用にはGビズIDプライムが必要。発行に時間がかかることがあるため、早めの取得が重要です。
注意点②診断結果に表示された導入ツール候補と、実際の申請内容が完全一致している必要はありません。

優先順位の決まり方(総合ランキング)

優先順位優先事項A(アンケート回答)優先事項B(省力化ナビ活用)
1位該当(○)該当(○)
2位該当(○)非該当(×)
3位非該当(×)該当(○)
4位非該当(×)非該当(×)
採択率を上げたいなら、AとBの両方を満たし、できるだけ早く申請することが重要です。同順位内では、早く申請した事業者から順に審査されると公募要領で示されています。

申請の流れと絶対に守るべきスケジュール

補助金活用では、事業内容だけでなくスケジュール厳守も重要です。一次公募は、特設Webサイトから次の日程で受け付けられています。

ステップ手続き名スケジュール・期限留意点
STEP 1参加申込令和8年3月27日 13:00 ~ 令和8年5月22日 17:00特設Webサイトから参加申込を行います。
STEP 2計画申請令和8年3月27日 13:00 ~ 令和8年5月29日 17:00参加申込後、マイページから事業計画を提出します。
STEP 3計画特定&交付申請原則として計画特定後1か月以内この時点ではまだ発注・契約はできません。
STEP 4交付決定事務局審査後交付決定通知を受けた後に事業実施が可能です。
STEP 5補助事業実施交付決定日 ~ 令和9年1月8日まで契約・納品・支払いを実施します。
STEP 6完了実績報告令和9年1月8日 締切完了後、速やかに報告と精算書類を提出します。
STEP 7補助金請求書提出令和9年2月12日 締切補助額確定後に請求書を提出します。
STEP 8補助金交付請求書提出後、約45日後指定口座に振り込まれます。
最重要ルール

交付決定前に契約・発注・納品・支払いを行った経費は補助対象外です。採択見込みが高そうでも、正式な交付決定通知を受ける前に進めないよう注意してください。


観光地・観光産業における省力化投資補助事業のよくある質問



宿泊施設ならどこでも申請できますか?


旅館業法第3条第1項の許可を受けた宿泊事業者が対象です。旅館・ホテル・簡易宿所などが該当します。一方で、民泊や店舗型性風俗特殊営業を営む者は対象外です。




省力化ナビとは何ですか?利用しないと採択されませんか?


省力化ナビは、中小企業基盤整備機構(中小機構)が提供する省力化診断ツールです。業務課題を入力すると最適な省力化ツールの候補が提示され、結果をPDFで出力できます。本補助金への申請時にこの診断結果PDFを提出すると「優先事項B」に該当し、採択(特定)の優先順位が上がります。利用は義務ではありませんが、同じ申請内容なら利用している事業者が優先されるため、積極的な活用をおすすめします。利用にはGビズIDプライムの取得が必要です。




「地域一体となった観光産業の効率化支援事業」と同じ制度ですか?


はい、「地域一体となった観光産業の効率化支援事業」は「観光地・観光産業における省力化投資補助事業」の別名・通称です。内容は同じ制度です。宿泊業の人手不足解消を支援する観光庁の補助金で、1施設あたり最大1,000万円(補助率1/2)が支援されます。




クラウド型システムの月額利用料も対象になりますか?


対象になる場合があります。前払いが可能で、補助事業の完了実績報告までに全額支払いが完了しているものについては、最大2年分まで補助対象です。




地域連携の実績がない場合でも申請できますか?


はい、申請可能です。過去3年以内の実績がある場合だけでなく、今後の取組予定(計画)でも申請できます。地域のDMOや地方公共団体と連携した求人活動、業務効率化研修への参加予定などを計画書に記載することで要件を満たすことができます。




まず何から準備すべきですか?


①GビズIDプライムの取得(発行に2〜3週間かかる場合があります)、②地域連携要件を満たしているか確認、③導入したい設備が区分Aか区分Bかを整理、④省力化ナビで診断(優先事項B対応)、⑤参加申込と計画申請のスケジュール確認——の順番で進めると効率的です。申請後はすぐにアンケート(優先事項A)にも回答しましょう。



まとめ

宿泊業界の人手不足は、現場の負担増だけでなく、サービス品質や採用競争力にも影響する深刻な課題です。そんな中で、観光地・観光産業における省力化投資補助事業(別名:地域一体となった観光産業の効率化支援事業)は、1施設あたり最大1,000万円、補助率1/2という手厚い支援で、省力化投資を後押ししてくれます。

ポイントを整理します。

  • 対象経費:自動チェックイン機・清掃ロボット・PMS・配膳ロボットなど区分Aの設備のほか、区分Bとして人手不足解消につながる設備も対象
  • 省力化ナビ:中小機構が提供する診断ツール。診断結果PDFを提出すると採択の優先順位(優先事項B)に該当。GビズIDプライムが必要
  • 地域連携要件:DMO・地方公共団体との連携が必須。過去実績がなくても今後の取組予定でも申請可能
  • 申請期限:参加申込は令和8年5月22日17:00、計画申請は令和8年5月29日17:00まで
  • 優先事項:アンケート(A)と省力化ナビ(B)の両方を満たし、早めに申請することが採択率向上のカギ

申請を検討している宿泊事業者は、導入したい設備の整理とあわせて、地域での取組実績や今後の予定、アンケート回答や省力化ナビの準備まで、早めに進めておきましょう。

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