都内中小企業者等が展示会への出展等を行う場合に、最大300万円(助成率1/2以内)を助成する、東京都の「市場開拓助成事業」の申請エントリーが2月24日からスタートしました。
本年度からは、コロナ禍の影響で急増している「オンライン展示会」への参加も助成対象に加わりましたので、感染症のリスクを回避しながら集客の幅を広げたい事業者の方にはお勧めの制度です。
今回は市場開拓助成事業について紹介いたします。
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この記事の目次
東京都 令和3年度市場開拓助成事業
市場開拓助成事業は、「(1)都内中小企業者等が東京都及び公社の事業において一定の評価、認定、支援等により開発・改良、販路拡大を実施した自社の製品・サービス等」、又は「(2)東京都が抱える都市課題を解決するために示した「イノベーションマップ」に該当する自社の技術・製品等」を、販路開拓のために展示会等に出展する際に係る経費の一部を助成し、新規取引先の開拓を図るなど、都内の中小企業者等の振興に資することを目的としています。
対象となる経費は展示会等への出展小間料及び出展に付随する経費等で、海外展示会への参加の場合には通訳費も助成対象となります。
助成額の上限は300万円(助成率1/2以内)で、本年度からは国内、海外の展示会だけでなく、オンラインによる展示会も助成の対象となっています。
オンライン(バーチャル)展示会とは?
インターネット上で開催される展示イベントのことで、グーグルマップの「ストリートビュー」のように、展示会場を歩き回ることが出来るものや、オンライン形式のビジネス商談会のような形のものがあります。
「感染リスクがないこと」「出店コストを抑えられること」「幅広い顧客に同時にアプローチできること」など、オンラインならではのメリットがあるため、2020年以降急速に市場が拡大しています。
対象事業者
東京都内で実質的に事業を行っている下記の事業者等
- 中小企業者(法人又は個人事業者)※大企業が実質的に経営に参画していないもの
- 中小企業団体
- 特定非営利活動法人、一般社団法人、一般財団法人
助成対象
商品化が完了し販売できる状態にある自社の製品(令和3年3月31日時点)
助成対象商品
(1)東京都支援製品
下記に挙げる東京都及び公社の事業において、一定の評価、認定、支援等により開発・改良、販路拡大を実施した自社の製品
- ◆下記の事業で受賞したこと
・世界発信コンペティション
※大賞、優秀賞、奨励賞又は特別賞を受賞したこと
・東京ビジネスデザインアワード
※テーマ賞を受賞したこと
・クールジャパン事業の推進におけるピッチコンテスト
※入賞したこと - ◆下記のいずれかの事業で承認、認定等されたこと
・経営革新計画
・東京都トライアル発注認定制度
※新事業分野開拓者認定制度
・事業可能性評価事業
※「可能性あり」と評価されたこと・事業に基づく製品・サービスが特定できること
・事業化チャレンジ道場
※ものづくりイノベーション企業創出道場・製販一体型新製品開発支援事業
・知財戦略導入支援事業
※ニッチトップ育成支援事業
- ◆下記のいずれかの事業で支援対象となったこと
・「東京手仕事」プロジェクト
※伝統工芸品の商品開発・普及促進支援事業
・中小企業ニューマーケット開拓支援事業
・海外販路ナビゲータによるハンズオン支援
※海外展開総合支援事業・海外販路開拓支援事業
・中小企業世界発信プロジェクト2020マーケットサポート事業
・スポーツ・健康分野の海外展開支援事業
※成長産業分野の海外展示会出展支援事業
・医療関連機器等の海外展開支援
※成長産業分野の海外展示会出展支援事業 - ◆下記のいずれかの事業で助成額が確定したこと】
・新製品・新技術開発助成事業
・TOKYOイチオシ応援事業
※地域の魅力を活かした新ビジネス創出事業
・次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業
・製品改良・規格等適合化支援事業※規格適合・認証取得のみを除く
・先進的防災技術実用化支援事業
・外国特許出願費用助成事業
・外国実用新案出願費用助成事業
・明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業
※受注型中小企業競争力強化支援事業
・地域中小企業応援ファンド
※地域資源活用イノベーション創出助成事業
・試作品等顧客ニーズ評価・改良支援助成事業※顧客ニーズ評価は除く
・ものづくり企業グループ高度化支援事業
(2)成長産業分野の市場開拓助成
東京都が策定した「イノベーションマップ」に示された下記の開発支援テーマに合致する自社の製品等
- 防災・減災・災害予防に関する技術・製品の開発
- インフラメンテナンスに関する技術・製品技術・製品の開発
- 安全・安心の確保に関する技術・製品の開発
- スポーツ振興・障害者スポーツに関する技術・製品の開発
- 子育て・高齢者・障害者等の支援に関する技術・製品の開発
- 医療・健康に関する技術・製品の開発
- 環境・エネルギーに関する技術・製品の開発
- 国際的な観光・金融都市の実現に関する技術・製品の開発
- 交通・物流・サプライチェーンに関する技術・製品の開発
最新の「イノベーションマップ」の詳細は、下記のリンクから確認することが出来ます。
次世代イノベーション創出プロジェクト2020 東京都産業労働局HP
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/chushou/shoko/sougyou/jinobe/
申請受付期間
期間:令和3年2月24日(水)~ 3月31日(水)
※事業の実施期間は令和3年7月1日~令和4年9月30日
助成内容
助成対象期間:令和3年7月1日から令和4年9月30日まで
助成限度額:300万円
助成率:助成対象と認められる経費の1/2以内
対象経費:国内展示会等参加費、海外展示会等参加費、オンライン展示会等参加費
※出展小間料、資材費、輸送費、印刷物製作費、PR動画製作費、広告費、通訳費
申請方法について
申請受付期間中(~3/31)に公社のHPから「申請エントリー」を行い、受付期間終了後に簡易書留等の記録の残る方法で申請書類を事務局に提出します。
- 申請受付期間中に下記のHPで申請エントリーを行う(2/24~3/31)
- 郵送等で申請書類を提出(4/12~4/15)⇒事務局による書類審査へ
- 面接審査※成長産業分野のみ(6月上旬)⇒事務局による総合審査へ
- 助成事業者の決定(7月上旬)
申請エントリー、申請様式のダウンロードはこちら ※公社HP
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/shijo.html
【書類の送付先】
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3-3 大東ビル4階
公益財団法人東京都中小企業振興公社 助成課 市場開拓助成事業担当 宛
(「申請書在中」と記載してください)
まとめ
今回は東京都で申請受付がスタートした「令和3年度市場開拓助成事業」について紹介しました。
展示会への出展は大きな費用が伴うため中々ハードルが高いと感じている方も多いこととは思いますが、ブース費用や装飾費用、パンフレット等の印刷費などがかからないオンライン展示会であれば、その経費は大幅に低く抑える事が可能です。
展示会への出展に興味のある事業者の方は、是非「市場開拓助成事業」の活用をご検討ください。
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