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駐車場からWi-Fi、スマートゴミ箱まで。最大2億円「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」補助金とは?

公開日:2026/6/8 更新日:2026/6/8
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今、日本の人気観光地が直面しているのが、オーバーツーリズム(観光公害)です。あふれかえるゴミ、慢性的な交通渋滞、そして一部の心ないマナー違反。これらは観光客の満足度を下げるだけでなく、長年その土地で暮らす住民との間に深い溝を生み出しています。

「対策をしたいが、予算が足りない」「駐車場やゴミ箱の整備だけでは追いつかない」と頭を抱える自治体や観光事業者の方も多いのではないでしょうか。

そこで活用したいのが、観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」です。令和8年度(2026年度)予算額は100億円。1地域あたり最大2億円という大型の支援が用意されています。現在は二次公募が実施中で、計画申請の締切は令和8年7月17日(金)12:00です。

単なる看板の設置やパンフレット作成ではありません。Wi-Fiやキャッシュレスといったデジタルインフラから、スマートゴミ箱、駐車場整備、AIカメラによる混雑緩和、さらには地域住民との合意形成まで。観光地の「インフラそのもの」を刷新し、持続可能な観光地へとアップデートするための強力な支援策です。

本記事では、この大型補助金について、「地域一体型」と「一般型」の違い、対象経費、加点のポイント、二次公募のスケジュールまで、申請を検討する皆さまが知っておくべき情報を徹底解説します。

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この記事の目次

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観光地の面的受入環境整備促進事業とは?最大2億円のオーバーツーリズム対策補助金

本事業は、観光庁が「観光客の集中による混雑」や「マナー違反」といった課題を抱える地域を支援し、観光地全体のインフラを面的に整備することを目的とした補助金です。令和8年度予算額は100億円で、補助上限額は1地域あたり最大2億円となっています。

最大の特徴は、単一の施設をきれいにするのではなく、街全体で受入環境を整える点にあります。地域住民の生活を守りながら、観光客の満足度も高め、さらに地域がしっかりと稼げる仕組みを構築するための支援制度です。

事業は「地域一体型」と「一般型」の2つの類型に分かれています。

項目地域一体型一般型
類型概要地方公共団体や登録DMOが中心となり、地域の多様な関係者等と連携しながら、実情に応じた面的な受入環境整備を行う類型多様な観光関連事業者が、地域の課題に対応すべく、一または複数の者が連携しながら受入環境整備を行う類型
申請主体地方公共団体、登録観光地域づくり法人(DMO)地方公共団体、登録観光地域づくり法人(DMO)、民間事業者等
補助対象事業者地方公共団体、登録DMO、民間事業者等地方公共団体、登録DMO、民間事業者等
補助上限額2億円5,000万円
補助率補助対象経費の2/3以内補助対象経費の1/2以内
主な要件・地域の関係者による「協議の場」を設けておくこと
・協議において地域住民の意見を取り込める方法を取り入れること
・申請主体がDMOの場合は地方公共団体と連携すること
・申請主体が地方公共団体以外(民間事業者等)の場合は、関係する地方公共団体との連携が必要

▼同じく最大2億円、地域の歴史・文化を活かした観光整備を支援する制度はこちら

【令和8年度】観光まちづくりを加速!最大2億円の補助も!地域の歴史・文化を活かした観光整備を支援する「地域の観光資源充実のための環境整備推進事業」とは?

「地域一体型」と「一般型」の違いは?

両者の違いは、地域全体を巻き込んだ大規模かつ中長期的な計画(地域一体型)か、特定の課題に対する個別具体的な解決策(一般型)かという点にあります。補助上限額・補助率の差は、求められる計画の規模やアプローチの違いを反映したものです。

申請主体(代表者)になれる組織の違い

どちらの類型でも、実際に事業を行い補助金を受け取る「補助対象事業者」には民間企業も含まれます。一方で、「誰が申請の代表(申請主体)になるか」には明確な違いがあります。

類型申請主体の要件
地域一体型申請主体になれるのは「地方公共団体」または「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」のみ。計画申請時点で登録DMOであることが必要で、「候補DMO」は申請不可。民間企業は単独で申請主体になれず、自治体等と連携して「補助対象事業者」として参画する。
一般型地方公共団体、登録DMOに加えて「民間事業者等」も自ら申請主体になれる。なお、一般型では候補DMOも申請可能。

計画の規模とアプローチの違い(必須要件)

求められる計画の規模やアプローチが、両類型で大きく異なります。地域一体型は複数課題への面的対策、一般型は特定課題への個別対策が基本です。

類型対策の考え方・要件
地域一体型複数課題に対する「面的な対策」。現状や将来像の分析、地域住民の意見に基づいて対策計画を策定し、その計画に基づき、原則として複数のタイプの課題(受入環境整備、需要の分散・平準化、マナー違反防止、住民協働など)に取り組むことが求められる。
一般型特定課題に対する「個別具体的な対策」。地域の観光課題に対して一つまたは複数のタイプの取組を実施すれば要件を満たす。特定スポットのゴミ問題や移動手段不足など、個別課題をスピーディーに解決したい場合に適する。

「協議の場」と地域住民の巻き込み

地域一体型では「協議の場」の設置が必須であり、これが両者を分ける最も大きなハードルです。一般型では協議の場の設置は必須ではありません。

類型必須要件・連携条件
地域一体型申請主体を中心とした地域関係者による「協議の場」の設置が必須。既存の会議体の活用も可。さらに、地域住民の意見を取り込める仕組み・方法を設けることが求められる(住民代表の参加や個別協議の実施が必要)。
一般型協議の場の設置は必須ではない。ただし、申請主体が地方公共団体以外(民間事業者等)の場合は、関係する地方公共団体との連携(同意書の提出等)が必須。

事務局の支援体制と審査の観点

国からのバックアップ体制や審査で重視される点にも違いがあります。地域一体型には伴走支援という特例があり、一般型には加点要素が設定されています。

区分内容・審査上のポイント
地域一体型のみの特例・伴走支援:申請主体の求めに応じて、事務局による伴走支援や有識者等の派遣・助言を受けられる
・審査の観点:局所的な対応に留まらず、面的・広域的な取組の広がりが想定できるか、また次年度以降も継続的に議論・連携が行われる体制か(単年度の補助金目的の協議会になっていないか)が評価される
一般型の審査における加点要素一般型で申請された事業であっても、地域一体型の「協議の場」で議論された事業である場合は加点対象となる

自治体やDMOが旗振り役となり、地域住民も交えて「面」で複数の課題に中長期的に取り組む大型プロジェクトが「地域一体型」です。一方、民間企業などが主体となり、自治体の同意を得て、自社のサービスや技術を活かして特定の課題を「点」または「線」でスピーディーに解決するのが「一般型」と言えます。

補助金の対象になる取組・経費は?型ごとの活用イメージ

この補助金は、設備を「買う」だけでなく、その設備を使って地域を「どう管理するか」という視点が重視されます。それぞれの型における代表的な活用イメージを紹介します。

【地域一体型】エリア全体のインフラ刷新(最大2億円)

街全体の構造をデジタルと物理の両面で作り変え、観光客の流れをコントロールする大規模なプロジェクトが対象です。

区分具体的な取組例
大規模混雑緩和渋滞解消のための「パークアンドライド」用駐車場の新設・拡張、AIカメラを街中に配備して広域の人流をリアルタイム分析するシステムの構築
地域丸ごとDX街のどこにいても情報が得られる広域Wi-Fi網の整備、混雑状況に応じて穴場スポットへリアルタイム誘導する高機能デジタルマップの導入
合意形成プロセス住民のストレスを可視化するアンケート調査、対策を議論するワークショップの運営費、専門家を招いた持続可能な観光計画の策定費用

【一般型】特定ニーズへの即効性ある対策(最大5,000万円)

特定のスポットや課題(ゴミ、決済、荷物など)に対して、ピンポイントで効果を発揮する対策が対象です。

区分具体的な取組例
施設単位の高度化「手ぶら観光」を推進し公共交通の混雑を緩和する多機能ロッカーの設置、宿泊施設や飲食店での一斉キャッシュレス導入によるレジ待ち解消
マナー対策機器ゴミの蓄積量を検知し溢れる前に回収を指示できるスマートゴミ箱の導入、視認性の高い多言語対応デジタルサイネージによる注意喚起
予約・管理システム特定のアクティビティや体験プログラム、混雑施設の入場をコントロールする事前予約・決済システムの構築

▼キャッシュレス決済端末の導入に使える補助金はこちら

【2026年】キャッシュレス決済端末の導入に使える補助金まとめ|中小企業向け

対象経費は申請類型によって違う?

公募要領上、「地域一体型」と「一般型」で対象となる経費の種類(品目)に違いはなく、共通の規定が適用されます。地域の課題に合わせて、以下のような経費が幅広く補助の対象となります。

区分主な補助対象経費の例
1. 混雑対策・需要の分散【入場・車両規制】入場規制の制度設計・調査費、事前予約システムの開発・導入費・実証運用費(初年度のみ)、入場ゲート設置費、駐車場整備費(料金システム導入含む)
【情報の可視化・分散化】デジタルマップ上での混雑情報リアルタイム発信費、混雑予測情報の発信費、早朝・夜間分散を狙う体験型コンテンツ造成費、広域分散プロモーション経費
2. マナー違反対策【ごみ問題・迷惑行為防止】スマートごみ箱の整備・実証運用費(初年度のみ)、私有地無断立入等を監視するAIカメラの整備・実証運用費(初年度のみ)、洋式トイレ整備費、車道撮影防止の撮影スポット整備費
【啓発活動】マナー啓発物作成費(デザイン費等)、デジタルサイネージ設置費
3. 受入環境の整備・利便性向上【基礎的な受入環境】観光情報多言語化対応費、無料Wi-Fi整備費、キャッシュレス決済環境整備費、外国人観光案内所整備費
【移動・手荷物対策】観光客向けバスや多様なモビリティ導入費(車両購入費、充電ポート整備等)、大型手荷物置き場や多機能ロッカー整備費
【受入体制拡充】タクシー乗り場やバス停機能強化費、廃屋撤去費(観光目的の跡地利用が見込まれる場合のみ)
4. 調査分析・地域住民との協働【調査・検討】人流把握や予測のための調査分析費、新制度導入に向けた専門家意見聴取経費、効果検証費用
【住民協働】協議の場の開催会場費、住民向けアンケートや説明会の実施経費、住民と観光客の交流プログラム造成費

一方で、以下のような経費は補助の対象外です。

【主な補助対象外経費】
・事業者の経常的な経費(人件費、旅費、家賃、保証金、敷金、光熱水費、通信料、保険料など)
・過年度から継続して実施している事業の運用費
・不動産の購入に係る経費
・ポイント付与や料金割引の補填
・法令・条例等で義務化されている設備等の導入工事費
・他の国(独立行政法人含む)の補助金が支給されている同一事業の経費
・事業期間外(交付決定前、完了実績報告後)に発生する経費
・振込手数料、収入印紙、親睦会に係る経費 など

審査で評価が高まる「加点対象」の条件とは?

加点対象には、全類型に共通するものと、事業類型ごとに設定されているものがあります。公募要領に記載されている具体的な条件は以下のとおりです。

両類型(地域一体型・一般型)共通の加点対象

全類型に共通する加点対象は、次の2つです。いずれも申請計画に組み込めるか確認することをおすすめします。

  • 広域連携DMOの戦略に位置付けられた取組:広域連携DMOが策定する「広域連携観光戦略」に基づき作成された実施計画に位置づけられた取組である場合
  • JSTS-Dロゴマークの取得・取得予定:申請主体が「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」のロゴマークを取得している、または取得予定である場合

参考:日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)

地域一体型のみの加点対象

地域一体型では、必須要件である「協議の場」を、個別協議だけで済ませず「協議会(既存会議の組み合わせを含む)」を設置して取組を検討・実施する場合が加点対象です。

協議会は、申請主体(地方公共団体または登録DMO)が中心となり、地域住民を含む関係者を構成員として参画させて設置します。運用上のポイントは次のとおりです。

  • 既存会議の活用:ゼロから新設する必要はなく、既存の会議体を組み合わせる形でも対応可能
  • 分科会の設置:協議内容に応じて、関係する構成員による分科会やワーキンググループを設けることも可能
  • 地域住民の参画イメージ:原則として、自治会・住民団体・地域住民による観光ボランティア団体といった「地域住民を代表する団体」の参画が想定される

なお、住民の負担が大きい場合は、個別協議の場の設定など住民の意向・意見を十分に聴取する機会を設ける方法でも要件を満たせます。パブリックコメントやアンケートは補助的な手法であり、それだけでは住民との協議を十分に実施したとは認められない点に注意が必要です。

一般型のみの加点対象

一般型では、その取組が地域一体型の「協議の場」において議論された事業である場合に加点対象となります。

これらの条件を満たすことで、外部有識者等による委員会の審査において総合的な評価に加点が行われます。

二次公募のスケジュールと申請の流れ

令和8年度の本事業は二次公募が実施されています。最新の公募要領(令和8年6月5日更新版)に基づくスケジュールは以下のとおりです。計画申請の締切は令和8年7月17日(金)12:00で、締切厳守です。

二次公募の主なスケジュール
二次公募開始令和8年6月1日(月)
事前着手届出 締切
(希望者のみ)
令和8年6月30日(火)12:00【締切厳守】
計画申請 締切令和8年7月17日(金)12:00【締切厳守】
採択・公表令和8年9月上旬(予定)
事業完了期限令和9年2月26日(金)12:00まで
【事前着手届出制度に注意】

本来、補助金は交付決定通知後でなければ発注・契約・支出ができません。ただし、緊急性等が認められる場合は「事前着手届出制度」を利用でき、事前着手届出受理通知の発出日以降かつ令和8年度政府当初予算が成立した日以降に発生した経費が補助対象となる場合があります。ただし、受理されても採択・交付を約束するものではなく、不採択の場合は支出した費用が全額自己負担となる点に注意してください。

複数年度計画認定制度(最大3年間)

大規模な施設改修など、単年度では完了が困難な取組に限り、最大3年間の「複数年度計画認定制度」に申請できます。確度が高い計画が採択された場合、2年目以降は予算の範囲内で優先的に採択することが想定されています。

ただし、複数年度計画が認定された場合でも翌年度以降の採択・交付を約束するものではなく、各年度の計画申請・交付申請は年度ごとに行う必要があります。

申請のステップ

申請は、課題整理から計画策定、オンライン申請、審査・採択という流れで進みます。各ステップの要点は次のとおりです。

  • Step1 課題の整理と協議:地域の混雑状況やマナー違反の現状を分析し、自治体・DMO・民間事業者の間で対策案を協議する
  • Step2 計画の策定:地域一体型の場合は、住民代表を交えた協議会(既存会議の活用可)で合意を形成し、事業計画を作成する
  • Step3 オンライン申請:特設ウェブサイト(https://ot-kankoseibi.go.jp)から必要書類を提出する
  • Step4 審査・採択:外部有識者・地方運輸局観光部等を構成員とする委員会の審査を経て、補助対象事業が決定される

申請に関する問い合わせは、事務局(TEL:050-3669-0885/対応時間9:00〜17:00、土日祝・年末年始を除く)が窓口です。「自社の取組が対象になるか」「協議会の作り方はこれで良いか」など、迷った場合は早めに相談することがスムーズな申請への近道です。

▼観光地のWi-Fi整備に使える補助金の情報はこちら

Wi-Fi導入も補助金の対象になる?知っておきたい支援制度をまとめました

オーバーツーリズム対策補助金に関するよくある質問

最後に、本制度に関するよくある質問を紹介します。

二次公募の申請締切はいつですか?

二次公募の計画申請締切は令和8年7月17日(金)12:00です(締切厳守)。二次公募開始は令和8年6月1日、事前着手届出制度を利用する場合の書類提出締切は令和8年6月30日(火)12:00です。採択・公表は令和8年9月上旬予定、事業完了期限は令和9年2月26日(金)12:00までとなっています。申請は特設ウェブサイト(https://ot-kankoseibi.go.jp)からオンラインで行います。

補助上限額と補助率はいくらですか?

補助上限額・補助率は類型によって異なります。地域一体型は補助上限額2億円・補助率2/3以内、一般型は補助上限額5,000万円・補助率1/2以内です。令和8年度の事業全体の予算額は100億円です。

補助金は誰に交付されますか?

補助金は補助対象事業者に対して直接交付されます。補助対象事業者には、地方公共団体・登録DMOのほか民間事業者等が含まれます。計画採択の後、補助対象事業者から補助事業ごとの交付申請を行う必要があります。

民間企業(民間事業者)は申請できますか?

一般型であれば、民間事業者等も自ら申請主体になれます。ただし、申請主体が地方公共団体以外の場合は、関係する地方公共団体との連携(同意書の提出等)が必要です。地域一体型では、申請主体になれるのは地方公共団体または登録DMOのみで、民間企業は「補助対象事業者」として参画する形になります。

商工会や観光協会等は申請主体になれますか?

一般型であれば、商工会や観光協会等も申請主体として申請が可能です。一方、地域一体型では申請主体は地方公共団体または登録観光地域づくり法人(DMO)であることが要件のため、商工会・観光協会が申請主体になることはできません。

候補DMOでも申請できますか?

一般型であれば候補DMO(観光地域づくり候補法人)も申請可能です。地域一体型では、計画申請時点で登録DMOと認定されている必要があり、候補DMOは申請主体になれません。なお、地域一体型の申請主体である登録DMOが計画申請以降に登録取り消しとなった場合、採択が取り消される場合があります。

同じ市区町村から複数の事業が採択されることはありますか?

あります。計画申請の内容を踏まえ、有識者を含む委員会で総合的に評価した結果、同じ市区町村から複数の事業が採択されることもあります。

補助対象外となる「経常的な経費」とは何ですか?

通常業務を行うために継続して生じている経費のことです。具体的には、補助事業推進に係る人件費・旅費、事務所の家賃・保証金・敷金・仲介手数料、光熱水費、通信料、保険料などが該当します。これらは補助対象外となるため、計画に計上しないよう注意してください。

複数年度にわたる事業も申請できますか?

大規模な施設改修など、単年度では完了が困難な取組に限り、最大3年間の「複数年度計画認定制度」に申請できます。確度の高い計画は、採択された場合に2年目以降、予算の範囲内で優先的に採択することが想定されています。ただし、翌年度以降の採択・交付が約束されるわけではなく、各年度の申請手続きが別途必要です。

購入した設備は自由に処分できますか?

単価50万円(税抜)以上の機械装置等の購入や施設改修による不動産の効用増加等は「処分制限財産」に該当し、補助事業の完了後・補助金交付後であっても、一定期間は処分(目的外使用・譲渡・担保提供・廃棄等)が制限されます。処分する場合は事前に大臣の承認が必要で、無承認で処分すると補助金の交付取消・返還命令の対象となります。また、補助事業の帳簿・証拠書類は事業完了年度の終了後5年間保存する義務があります。


参考:オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業(特設ウェブサイト)

まとめ:オーバーツーリズム対策を「地域の価値を高める」好機に

オーバーツーリズム対策は、単なる「混雑解消」ではありません。地域の魅力を再定義し、10年後、20年後も愛される「選ばれる観光地」へ生まれ変わるための投資のチャンスです。本事業は補助上限額が地域一体型で最大2億円、一般型で最大5,000万円と大型で、二次公募の計画申請締切は令和8年7月17日(金)12:00です。

申請にあたっては、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律に基づき、不正受給には交付取消・返還命令や罰則が科されます。対象経費・対象外経費を正しく整理し、要件と加点要素を計画にしっかり落とし込むことが採択への鍵となります。

この支援策を武器に、住民と観光客が共に笑顔になれる「持続可能な観光」の第一歩を踏み出しましょう。なお、本事業は令和8年度政府予算の成立を前提としたものであり、今後の動向に応じて内容が変更される場合があります。最新情報は必ず公式の特設ウェブサイトでご確認ください。

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