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省力化投資補助金(一般型)第3回の採択結果が公開!採択率と活用事例を紹介

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令和7年(2025年)11月28日に、中小企業省力化投資補助金(一般型)の第3回公募の採択結果が公開されました。申請を検討している方は、どのくらいの割合で採択されているのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果と採択率、業種ごとの活用事例を紹介します。

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この記事の目次

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中小企業省力化投資補助金(一般型)公募の採択率

中小企業省力化補助金(一般型)の、これまでの採択率は以下のとおりです。

公募回申請数採択数採択率
第1回1,8091,24068.5%
第2回1,16070760.9%
第3回2,7751,85466.8%

第3回の採択率は、申請数が2,275件に対し、採択数が1,854件、採択率は66.8%という結果でした。約6割~7割の事業者が採択されている計算になります。

補助金の目的を把握し事業計画をしっかり立てれば、採択される可能性は十分にあると言えます。

中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の採択結果

中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択割合は、業種や都道府県によって異なります。また、採択者によって補助金申請額も大きく異なるという結果でした。

採択結果から、業種別採択件数の割合や補助金申請額を分析します。

業種別採択件数割合

中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の、業種ごとの採択件数の割合は以下のとおりです。

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回)採択結果について

一番多かったのは製造業で、全体の51.3%を占めています。次に多いのが建設業で、全体の15.5%という結果でした。

中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む中小企業の売上拡大や生産性向上を支援する特性上、製造業に適している傾向があるようです。

都道府県別採択件数割合

中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の、都道府県別での採択件数の割合は以下のとおりです。

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回)採択結果について

すべての都道府県で採択事例がありましたが、特に大阪府・愛知県・東京都が多い傾向でした。大阪府・愛知県・東京都は事業者数が多く、製造業も多いためだと考えられます。

補助金申請額の分布図

中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の、採択者の補助金申請額の分布図は以下のとおりです。

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回)採択結果について

1,500万円~1,750万円が一番多いという結果でした。

中小企業省力化投資補助金(一般型)では、補助率が1,500万円以下なら1/2(大幅な賃上げを行う場合2/3)ですが、1,500万円を超えると1/3まで下がります。そのため、補助率の高い1,500万円をわずかに上回る規模で申請を検討する事業者が多いと考えられます。

一例として1,500万円の補助を受ける場合、補助率が2/3なら2,250万円、補助率が1/2なら3,000万円程度の補助事業を計画する必要があります。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の活用例

補助金を上手に活用するためには、自社の課題を明確にし、対応策を計画することが重要です。

ここでは、業種ごとの活用事例と効果を紹介します。「中小企業省力化投資補助金はどのような使い方ができるかわからない」という事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

製造業

採択件数が一番多いのは、製造業です。一例として機械の部品等の製造を行う事業者の場合、以下のような活用方法があります。

課題・加工材溶接の作業難易度が高く、熟練技術者による長時間の手作業に依存
・このままでは生産対応の遅れ、ひいては顧客離れにつながる恐れ
解決策・3Dスキャナー搭載溶接ロボットを導入
効果・熟練技術者に依存していた属人的な溶接工程を自動化・標準化
・工場全体の生産能力を大幅に引き上げ
・余剰人員を、品質管理業務や顧客対応等の部門に再配置
・品質の安定性向上や受注率改善に繋げることができる

この事例では、省力化補助金を利用しオーダーメイド性の高い設備を導入したことで、属人的な溶接工程が自動化され、工場全体の生産能力が大幅に上がりました。余剰人員を品質管理業務や顧客対応等に再配置することで、品質の安定性向上や受注率改善に繋がります。

その他にも、製造業で実際に採択された活用事例は、以下のとおりです。

都道府県事業者名事業計画
東京都アジア器材株式会社AI機能による不良箇所自動検出による外検査作業効率化
青森県太子食品工業株式会社豆腐および豆腐加工品の自動検品並びに箱詰め工程の省人化投資
愛知県小澤金属工業株式会社半導体搬送装置部品の生産性向上に向けた革新的生産体制の構築
大阪府株式会社日工ネジ転造の自動化対応
鹿児島県有限会社拓一産業独自技術を活かした混合飼料の製造ラインの開発

出典:中小企業省力化投資補助金(一般型) 第1回公募 採択決定事業者一覧

建設業

鉄筋加工・組立工事を行う建設業者の場合、以下のような活用方法があります。

課題・鉄筋加工工程の一部が人手による作業に依存
・加工機に対して、紙図面を元にした加工指示を手入力で入れていることで、人為ミスが多発
・現場で手戻りが発生してしまい、コスト増加や工期遅延が生じることもある
解決策・CAD図面
・加工指示書QRコードシステム
・鉄筋加工機
効果・自動化による人的ミスが減り、無駄なコストを削減
・品質や精度向上による顧客満足度の改善に繋がる
・これによりリピート受注率の増加や新規案件の受注が期待
・ベテラン技術者の人的リソースは、技術継承・新規案件対応力に振り向ける

この事例では、一連の業務プロセスを全て自動化することで人的ミスを削減し、無駄なコストを削減しました。結果、品質や精度が向上し、顧客満足度の改善に繋がります。

その他にも、建設業で実際に採択された活用事例は、以下のとおりです。

都道府県事業者名事業計画
群馬県陽昇建設株式会社測地システムとICTグレーダーによる舗装工事のフルDX化
福井県北川建設株式会社重量鉄骨の加工用に改造した穴あけ加工機の導入
東京都有限会社杉内建設システム統合による情報一元化及びインフラメンテナンス事業への進出
大阪府ホクシン建設株式会社最新建設機械と設計ソフトの連携によるICT施工で省力化を実現
鹿児島県株式会社中村建設無人航空機搭載型レーザースキャナー導入による業務拡大計画

出典:中小企業省力化投資補助金(一般型) 第1回公募 採択決定事業者一覧

飲食業

フードデリバリー事業や外食事業等を営む飲食業者の場合、以下のような活用方法があります。

課題・業態や店舗ごとの調理工程、サービス基準に差異がありオペレーションが煩雑化
・人材育成や品質維持にコストがかかり、顧客満足度にも影響
解決策・オートフライヤー
・ドゥメイクマシン
・ベーカリースキャン
・ろ過機付自動給油式電気フライヤー
効果・複数業態のオペレーションの煩雑さの軽減
・店舗ごとの品質を一定にし、顧客満足度の向上にもつながる
・油の効率利用や省エネ効果で原材料費、燃料費を抑制
・少人数でも安定した生産体制を整備し、リソースをリーダー・スタッフ教育に振り向け、組織力を強化

この事例では、パンの自動識別機やオートフライヤー等、複数の汎用設備を組み合わせて導入しました。結果、少人数でも安定した生産体制が整備され、高い省力化効果が期待されます。

その他にも、飲食業で実際に採択された活用事例は以下のとおりです。

都道府県事業者名事業計画
京都府合同会社Kurasu画像認識技術によるコーヒー豆選別自動化および自動充填機導入による品質管理の徹底と省力化計画
群馬県個人事業主アメリカンクッキー生産設備の増強(機械化)による業務効率化
長野県有限会社STERNクリーム製造の自動化、急速冷凍による省力化と収益力の向上
三重県株式会社レイアージュ注文DXと配膳ロボによる人手不足解消・賃上げ加速計画
大阪府株式会社ONERISEセントラルキッチン導入による飲食業務省力化プロジェクト

出典:中小企業省力化投資補助金(一般型) 第1回公募 採択決定事業者一覧

その他業種

省力化補助金(一般型)は、今回紹介した事例以外にも様々な職種で活用されています。ここでは、第1回公募で採択された事業者のうち、少数派の業種でありながら、補助金を有効に活用している事業計画を取り上げます。

都道府県事業者名事業計画
千葉県株式会社フォレスト・ワン歯科向け省力化DXプロジェクト~ECサイト導入とオーダー管理システムのリニューアル~
東京都マルチピュアジャパン株式会社EC-CUBEの大規模改修による業務効率化とレンタル事業の大幅な強化
埼玉県株式会社篠崎運送倉庫米のプラットフォーマーの地位確立を目指した精米工場の自動化事業
東京都有限会社ピーセス家具雑貨レンタルに特化した商品管理、配送管理システム開発
長野県有限会社小林食菌なめこ栽培の省力化と生産性向上計画
岐阜県株式会社那加クレーンセンター学科・実技の自動採点及びWEB教科書表示システムの導入
兵庫県株式会社朝日プリント社そろばん塾業界の問題生成・採点業務DX化による支援
広島県breakfast合同会社民泊・ホテルの清掃及び管理効率化システム開発による省力化実現
香川県有限会社須田木材草刈り事業の自動化による不動産価値を向上する維持管理事業

出典:中小企業省力化投資補助金(一般型) 第1回公募 採択決定事業者一覧

印刷業界や医療分野等、業種を問わず幅広く活用されていることがわかります。本補助金の一般型では、最大1億円のオーダーメイド投資も可能であるため、自社の課題に応じて、柔軟な対応が期待できます。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択事例

一般型がどのような設備投資に活用され、申請時にどのような点に注意したか、実際の採択事例を紹介します。

製造ラインの自動化で生産スピードを改善した事例

食品製造を行う企業では、老朽化した設備がネックとなり、ライン全体の処理スピードに課題を抱えていました。人手不足対策とともに、生産能力そのものを高めたいというニーズがありました。

【導入した設備:同一ラインの複数設備をまとめて更新】
補助金を活用し、以下の設備を更新しました。

-パック詰め機
-ケース洗浄機

【投資額と補助金額】
-設備投資額:約6,600万円
-交付決定額:約2,700万円

同じレーンで連動する設備を一体で見直したことで、スムーズな申請につながりました。

【申請時のポイント:設備計画と賃上げ要件】
申請準備では、次の2点に特に工夫が必要でした。

ポイント 対応の内容
複数設備の組み合わせの説明 単体ではなくライン全体でどのように改善につながるかを整理。
設備同士の関係性や動線を含めて説明することで、
事業計画としてのまとまりを高めた。
賃上げ要件への対応 対象従業員数や必要な引き上げ額を整理し、
賃上げの影響を事前にシミュレーション。
生産性向上の見通しと賃上げ方針の整合性を確保した。

専門性の高い工程を自動化して効率化した事例

ある加工業の企業では、大きな石を砕く「破砕工程」が主要な業務のひとつです。ただし、持ち込まれる石材は種類も硬さもサイズも異なるため、調整には熟練者の経験が必要で、生産性にばらつきが生じていました。

また、破砕は複数段階で行われますが、最初の工程である一次破砕が遅いと、後工程の破砕機が十分に稼働できないという課題も抱えていました。

【導入した設備:一次破砕機の自動制御・AI化】
依頼件数が増える中、従来の破砕機では処理が追いつかないため、最新設備を導入し、制御のAI化を進めました。 破砕量や素材の特性に応じて自動で最適化されるため、従来職人の技術に頼っていた調整作業の負担を大きく軽減できます。

さらに、一次破砕のスピードが上がることで、後工程の二次破砕機も本来の能力を発揮でき、ライン全体の処理能力向上につながります。

【投資額と補助金額】
-設備投資額:約6,000万円
-交付決定額:約2,500万円

【申請時のポイント:工程説明と専門機械のわかりやすい整理】
申請にあたっては、以下を重点的に整理しました。

ポイント 対応の内容
工程全体のどこに効果が出るかを説明すること 一次破砕が遅いと後工程が十分に稼働できない点を整理し、入り口となる工程を強化することでライン全体の処理能力が高まる構造を示した。
専門性の高い機械を分かりやすく説明すること 破砕機は一般には馴染みが薄いため、扱う素材の特性や現場の課題を平易な表現に置き換えて整理。
専門用語に頼らず、作業イメージが伝わる説明を意識した。

AIを活用した学習システムで教育業務を省力化した事例

外国人技能人材を多く受け入れている団体では、日本語能力の向上が重要なテーマとなっていました。
しかし、従来の学習方法では、職員が一人ひとりの回答を確認し、評価やフィードバックを行う必要があり、教育業務に多くの時間と人手を要していました。

特に、日本語の理解度を客観的に把握し、改善点を示す作業は属人化しやすく、業務負担の大きさが課題となっていました。


【導入した設備:AIを活用した日本語学習・評価システム】学習内容に対する回答をAIが自動で評価・点数化し、改善点まで提示する学習システムを開発します。これにより、職員が行ってきた確認・評価作業を省力化できます。さらに、自社向けにカスタマイズすることで、学習内容やレベルに応じた柔軟な運用を可能とし、教育業務全体の効率化につなげます。

【投資額と補助金額(申請時点)】
-申請額:約2,361万円
-交付予定額:約1,180万円

【申請時のポイント:無形サービスの可視化と省力化効果の整理】
申請にあたっては、次の点を重点的に整理しました。

ポイント 対応の内容
完成イメージと効果の可視化 ソフトウェアは形が見えにくいため、完成後にどのような業務が削減されるのかを整理。
職員の作業時間がどこで減り、どの業務に振り向けられるかを具体的に説明した。
カスタマイズ性と省力化の関係性 既製品ではなく、自社業務に合わせて開発する点を整理。
人が行っていた判断や評価をAIに置き換えることで、省力化につながる構造を示した。

大型設備の導入で処理能力を高め、受注拡大に対応した事例

業務用寝具やリネン類のクリーニングを行う企業では、病院や宿泊施設、ユニフォーム関連などからの依頼が増加していました。
一方で、従来使用していた設備は、同じ工程を何度も繰り返す必要があるなど、人手と時間がかかる状況でした。

特に、洗浄後の脱水工程や仕上がり確認では、人が手作業で対応する場面が多く、作業負担が大きいことが課題となっていました。


【導入した設備:プレス式脱水機と自動検査装置】処理量の増加に対応するため、プレス式脱水機を導入します。
さらに、仕上がり状態をカメラで確認する表面検査装置をあわせて導入し、これまで目視で行っていた確認作業の時間を削減します。

これらの設備を安定して稼働させるため、付帯設備として大型コンプレッサーも更新し、トータルで工程全体の見直しを行いました。

【投資額と補助金額】
-設備投資額:約1億6,000万円
-交付決定額:約5,833万円

【申請時のポイント:設備規模の説明と補助金テーマの整理】
申請にあたっては、次の点を重点的に整理しました。

ポイント 対応の内容
大型設備導入の必要性の説明 処理量の増加と人手作業の削減を両立するため、小型設備ではなく大型設備が必要である点を整理。
繰り返し作業が減ることで、工程全体の効率が高まる構造を示した。

店舗業務を自動化し、混雑緩和と作業効率を高めた事例

来店客数が多い小売業(パン屋)では、常に店内が混み合い、会計待ちが発生しやすい状況が続いていました。
製造や調理のスピードには限界があるため、業務全体を見直す中で、レジ業務が最も改善余地の大きい工程として課題に挙がりました。

特に、商品点数が多く、形や種類が似ている商品を扱うため、会計時には人の目で確認する作業が欠かせず、混雑時には従業員の負担が大きくなっていました。


【導入した設備:画像認識による自動会計レジシステム】商品をトレーに置くだけで、AIが種類を判別し、自動で会計処理を行うレジシステムを導入します。これにより、人が一つずつ商品を確認する必要がなくなり、会計作業の時間短縮と業務負担の軽減につながります。

さらに、同一のシステムを複数店舗に導入することで、会計データの形式や管理方法を統一でき、集計や管理業務の効率化も図りました。

【投資額と補助金額】
-申請額:約2,300万円
-交付予定額:約1,150万円

省力化によって人員を減らすのではなく、空いた時間を製造や接客に振り向けることを目的としており、従業員の処遇改善にも前向きに取り組む姿勢が特徴的な事例です。

【申請時のポイント:複数拠点導入と短期間での準備対応】
申請にあたっては、次の点を整理しました。

ポイント 対応の内容
複数店舗への導入効果の整理 同一設備を複数店舗に導入することで、会計処理やデータ管理を統一できる点を整理。
店舗単位ではなく、事業全体での効率化につながる構成として説明した。
限られた期間での申請準備 申請期限までの期間が短かったため、必要書類や検討事項を整理し、関係者間で密に連携しながら準備を進めた。
作業量の多さを見越し、早めの情報共有を重視した。

採択事例からは、単なる更新ではなく「成長のために設備をどう活かすのか」という視点が重視され、賃上げへの姿勢や中長期の人材戦略も求められることが分かります。成長意欲があり、現場の課題を具体的に改善したい企業にとって、活用しやすい補助金といえるでしょう。

まとめ

中小企業省力化補助金(一般型)は、製造業や建設業だけでなく、飲食業や医療・教育関連、サービス業等の多様な業種で採択されており、幅広い活用が可能です。採択率は決して低くないため、事業計画を適切に策定すれば、採択される可能性は十分に見込めます。

自社の課題に合った設備投資を考える際のヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

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