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中小企業省力化投資補助金「一般型」とは?カタログ注文型との違いも解説

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中小企業省力化補助金(省力化補助金)では、制度の運用が改善され、個別発注形式の「一般型」が新たに登場しました。従来のカタログ注文型は「使いたいけれど活用しきれない」—そんな声もあったことから、この変更を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。

さらに一般型では、補助上限額が従来の1500万円から最大1億円へと大幅に引き上げられ、より柔軟で大規模な設備投資が可能になります。本記事では、「一般型」の概要や「カタログ注文型」との違いについて解説します。

第5回公募:2025年12月中旬(予定) 申請受付:2026年 2月上旬(予定)

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この記事の目次

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中小企業省力化投資補助金とは


出典:中小企業省力化投資補助金チラシ

省力化投資補助金は、中小企業の人手不足を解消し、生産性向上と売上拡大を図るための補助金です。企業の付加価値向上や賃上げの実現を目指し、IoT・ロボット等の省力化技術を活用した汎用製品の導入費用を補助します。

これまでの省力化補助金は「カタログ注文型」のみでしたが、カタログに登録されている製品数が限られているため、業種や事業内容によっては最適な設備を選択できないケースもあります。そのため、省力化投資支援の運用改善策として、企業の現場環境や事業内容に応じた設備導入を可能にする「一般型」が新たに追加されました。

省力化投資補助金の全体像については、以下の記事でも詳しく解説しています。

合わせて読みたい:中小企業省力化投資補助金とは

中小企業省力化投資補助金とは

中小企業省力化投資補助金 一般型とは


出典:中小企業省力化投資補助金 一般型ご案内チラシ

省力化投資補助金の一般型は、従来の「カタログ注文型」とは異なり、個別の現場や事業内容に応じて柔軟に設備・システムを導入できます。

一例として、業務プロセスの自動化・高度化、ロボットを活用した生産工程の改善、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、幅広い取り組みに対応しています。製品の選択肢に縛られることなく、自社の課題や目的に沿った多様な設備投資を行える制度です。

【活用イメージ】

●通信販売事業の物流・出荷業務の自動化
通信販売事業において、オンラインショッピングの顧客増加と購買量の拡大に対応するため、省力化投資補助金を活用し、自動梱包機および倉庫管理システムをオーダーメイドで開発・導入

●自動車関連部品製造の検査自動化
自動車関連部品製造事業において、微細な部品の検査を効率化するため、省力化投資補助金を活用し、最新のデジタルカメラやAI技術を搭載した自動外観検査装置を現場にあわせた形で導入

一般型の要件

省力化投資補助金の一般型では、以下の要件を全て満たす3~5年の事業計画を策定する必要があります。

基本要件
① 労働生産性の年平均成長率が+4.0%以上増加
② 1人あたり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上又は給与支給総額の年平均成長率が+2.0%以上増加
③ 事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準
④ 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等(従業員21名以上の場合のみ)の基本要件を全て満たす3~5 年の事業計画 に取り組むこと。

上記④については、交付申請時までに、「両立支援のひろば」に次世代育成支援対策推進法に基づく有効な一般事業主行動計画を公表することが必要です。 掲載には2週間程度かかるため、早めの準備が必要です。

また、上記の他、以下の「大幅な賃金引き上げの特例要件」の全てを満たすことで、補助上限額が引き上げられます。

①給与支給総額を年平均成長率+4.0%以上(合計で年平均成長率+6.0%以上)増加させること
②事業場内最低賃金を事業実施都道府県における最低賃金+50円以上の水準とすること

大幅な賃金引き上げ特例要件を満たす場合、基本要件の「③事業所内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準」は適用されません。

補助上限額・補助率

省力化投資補助金の一般型の補助額は労働者の人数によって異なり、詳しくは以下のとおりです。

従業員数補助上限額
5人以下750万円(1,000万円)
従業員数6〜20人1,500万円(2,000万円)
従業員数21~50人3,000万円(4,000万円)
従業員数51~100人5,000万円(6,500万円)
従業員数101人以上8,000万円(1億円)
区分補助率
中小企業補助金額が1,500万円まで1/2(2/3)
1,500万円を超える部分1/3
小規模企業者・小規模事業者
再生事業者
補助金額が1,500万円まで2/3
1,500万円を超える部分1/3

大幅な賃金引き上げ特例要件を満たす場合、()内の上限額と補助率となります。補助対象となる経費は、主に以下のものです。

機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費

要件を達成できなかった場合は返還が必要

補助金を受けた事業者は、設定された基本要件を達成できなかった場合、補助金の返還が求められます。

■基本要件②を達成できなかった場合、未達成率に応じて補助金の一部を返還
■基本要件③を達成できなかった場合、「補助金額 ÷ 計画年数」に相当する金額を返還する

ただし、以下のいずれかの条件を満たす場合、補助金の返還が免除されます。

【補助金の返還が免除となる要件】
(1) 付加価値額が増加していないこと
(2) 企業全体の営業利益が赤字であること
基本要件②の場合:事業計画期間の過半数が営業赤字
基本要件③の場合:当該事業年度が営業赤字
(3) 天災等、事業者の責任によらない不可抗力の理由がある場合

事業計画策定のポイント

本補助金を活用するには、事業計画の内容が重要な審査基準となります。事業計画を策定するポイントを、事前に確認しましょう。

・補助事業者の業務領域・導入環境で、業務量が削減される割合を示す省力化効果が見込まれる事業計画を策定する
・事業計画上の投資回収期間を根拠資料とともに提出する
・補助事業により、3~5年の事業計画期間内に、設備投資前と比較して付加価値額が増加する事業計画を策定する
・人手不足の解消に向けて、オーダーメイド設備等の導入等を行う事業計画を策定する

なお、カタログに掲載されている製品については、原則カタログ注文型での申請が必要です。ただし、カタログに掲載されている製品をそのまま導入するのではなく、事業者の導入環境に応じて周辺機器や構成する機器の数や搭載する機能等が変わる場合、また省力化に資する汎用設備を複数組み合わせることでより高い省力化効果や付加価値を生み出す場合であれば、本事業の対象となります。

補助事業実施期間について

補助事業実施期間は交付決定日から18か月以内(ただし、補助金交付候補者の採択発表日から20か月後の日まで)です。補助事業実施期間内に、発注・納入・検収・支払等の全ての事業の手続きを完了し、実績報告書を提出しなければなりません。

実績報告について

補助事業完了後は、30日以内または完了期限日のいずれか早い日までに実績報告が必要です。
実績報告の手引きは随時更新されており、最新版(2025年11月13日改訂)では提出書類に関する注意点や補足説明が追加されています。詳細は公式サイトの最新の手引きをご確認ください。

実績報告の手引き:交付決定を受け、補助金の交付対象となった補助事業者が、実績報告にあたり留意すべき事項、準備しなければいけない資料等についてまとめたもの。

スケジュールと申請の流れ

一般型のスケジュールは以下のとおりです。

公募開始日申請受付開始日公募締切日採択発表日
第1回令和7年1月30日令和7年3月19日令和7年3月31日令和7年6月中旬
第2回令和7年4月15日令和7年4月25日令和7年5月30日令和7年8月中旬
第3回令和7年6月27日令和7年8月上旬令和7年8月下旬令和7年11月中旬(予定)
第4回令和7年9月19日令和7年11月4日令和7年11月27日令和8年3月中旬(予定)
第5回令和7年12月中旬(予定)令和8年2月上旬(予定)令和8年2月下旬(予定)後日お知らせ

公募は年間3~4回程度を予定しており、スケジュールが確定した公募回から順次公表されています。今後の予定については、随時更新される情報をご確認ください。

【申請の流れ】
申請手続きは、以下のステップで行います。

1.GビズIDプライムアカウントの取得
補助金申請は電子申請で行われるため、GビズIDプライムアカウントが必要です。未取得の場合は、GビズID公式サイトから取得してください。

2.事業計画書の作成および機械装置・システム等の選定
応募時に必要な事業計画書を作成します。また、人手不足解消に効果があるデジタル技術等を活用した専用設備を選定します。

3.応募申請
電子申請システムを通じて応募申請を行います。申請者自身が内容を理解し、確認の上で申請してください。採択結果が出るまでに約3か月程度かかります。

4.相見積もりおよび事業者選定
採択後、交付申請手続きの際には、発注先の選定にあたり、価格の妥当性を証明するために、原則として2者以上から同一条件で見積書を取得する必要があります。

5.交付申請
電子申請システムを通じて交付申請を行います。申請者自身が内容を理解し、確認の上で申請してください。

必要書類について

以下の様式が公式ページよりダウンロードすることができますので、申請前に事前に準備しておくことをおすすめします。
・役員名簿
・株主・出資者名簿
・事業実施場所リスト
・大幅な賃上げに取り組むための事業計画書
・最低賃金引き上げにかかる要件確認書
・他の助成制度の利用実績確認書
・金融機関確認書
・労働者名簿
・事業計画書

一般型とカタログ注文型の違い

省力化投資補助金には、一般型とカタログ注文型の2種類が用意されていますが、それぞれ以下のような違いがあります。

■一般型は、売上拡大や生産性向上を目的とし、オーダーメイド設備や事業者の現場に適した汎用設備・システムの導入を支援します。柔軟な設備投資が可能で、個別のニーズに対応できる点が特徴です。

■カタログ注文型は、カタログに掲載された汎用製品の購入を支援する制度です。あらかじめ登録された製品から選択するため、手続きが簡単で導入しやすいのがメリットです。

ものづくり補助金【2025年】制度の概要と申請のポイントをわかりやすく解説|22次公募開始

中小企業省力化投資補助金(一般型)に関するよくある質問

最後に、中小企業省力化投資補助金(一般型)に関するよくある質問を紹介します。

一般型の採択結果はどのように通知される?

採択結果の通知は審査結果が出た旨のメールが送信されますので、採択結果の通知後に申請マイページにて確認ください。これまでの採択率については、以下の記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい:中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果が公開!採択率と活用事例を紹介

省力化投資補助金(一般型)第3回の採択結果が公開!採択率と活用事例を紹介

医療・介護・クリニックは補助対象となる?

医療、クリニックについては、医療法人は補助対象外です。また、公的医療保険からの診療報酬との重複がある事業は対象に含みません。介護については、介護保険からの介護報酬との重複がある事業は対象外です。

従業員が0の事業者は、事業場内最低賃金の引き上げ要件はどうしたらいい?

従業員がいない場合、事業場内最低賃金の引き上げ要件は免除となります。


参考:中小企業省力化投資補助事業(一般型)よくある質問

まとめ

今回は、省力化投資補助金の「一般型」について紹介しました。一般型は、従来のカタログ注文型とは異なり、企業ごとの設備環境や事業内容に応じた設備導入やシステム構築など、多様な省力化投資に対応可能です。

申請を検討する場合、GビズIDプライムアカウントの取得等、時間を要する準備は早めに進めておきましょう。活用できる補助金についてさらに詳しく知りたい方は、補助金ポータルの無料相談窓口もございますので、お気軽にお問い合わせください。

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