「熊本県が今、九州で最も注目される移住先」――そう言われるのには理由があります。2024年12月、世界最大の半導体受託製造企業TSMC(台湾積体電路製造)の熊本第1工場が稼働を開始。続く2027年には第2工場の開業が予定され、熊本県の木村敬知事は第3工場の誘致にも意欲を示しています。九州フィナンシャルグループの試算によれば、TSMCの進出による経済波及効果は2022年からの10年間で約11兆円、これは熊本県年間県内総生産の約7倍に相当する規模です。
実際、菊陽町・大津町・合志市など半導体エリア周辺の発展は目覚ましく、熊本県内で人口が増加している8自治体(菊陽町・合志市・大津町・嘉島町・西原村・益城町・御船町・玉東町)はすべて県北エリアに集中。大津町の公示地価変動率は2年連続で全国1位、賃貸家賃も+36.7%上昇するなど、地域経済が大きく動いています。一方で阿蘇カルデラ、天草の海、人吉球磨の渓流など、世界的にも知られた自然環境も健在です。「都市の成長」と「豊かな自然」を両立できる稀有な移住先――それが今の熊本県です。
ただし、移住制度面では大きな変更点があります。熊本市の移住支援金は令和7年度で終了し、令和8年度からは「中古住宅購入補助金(最大50万円)」へと切り替わります。この記事では、令和7年度(2025年度)の最新情報と令和8年度(2026年度)の新制度をふまえ、熊本県への移住で活用できる支援制度を網羅的に解説します。
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この記事の目次
熊本県への移住で使える支援制度の全体像
熊本県の移住支援制度は、県と県内45市町村が連携して実施する「熊本県移住支援事業」を中核に、市町村独自の住宅補助・子育て支援、お試し移住制度が組み合わさった3階層の構造になっています。公式ポータル「KUMAMOTO LIFE」が情報のハブとなっており、求人検索から各市町村の支援制度比較までワンストップで利用できます。
①【県+全45市町村】熊本県移住支援金(最大300万円/東京圏からのUIJターン)
②【市町村独自】住宅取得補助・空き家リフォーム・子育て支援・引越補助
③【お試し移住】各市町村のお試し住宅・空き家バンク・移住相談
求人情報については、熊本県が運営するマッチングサイト「ワンストップジョブサイトくまもと」「くまもと仕事いいねっと」に移住支援金対象求人が掲載されています。TSMC関連の半導体産業はもちろん、阿蘇エリアの観光業、天草の水産業、製造業まで多様な求人が揃っており、ライフスタイルに合った働き方を選べます。
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【最大300万円】熊本県移住支援金(県内全45市町村が対象)
熊本県移住支援金は、東京23区に在住、または東京圏に在住しつつ東京23区へ通勤している方が、熊本県内の市町村へUIJターン移住し、所定の就業・テレワーク・起業の要件を満たした場合に支給される制度です。熊本県の特徴は、県内全45市町村で本制度が実施されていることで、希望地域の選択肢が非常に広い点が魅力です。支給額:単身60万円・世帯100万円+子ども加算
支給額は世帯構成によって異なり、夫婦と子ども2人の世帯で対象市町村に移住した場合、最大300万円が支給されます。
| 世帯構成 | 支給額 |
|---|---|
| 単身で移住 | 60万円 |
| 2人以上の世帯で移住 | 100万円 |
| 18歳未満の子を帯同して移住(一部市町村のみ) | 子ども1人につき最大100万円を加算 |
子加算対象は33市町村に限定(重要な注意点)
熊本県の制度における最大の注意点は、子ども加算が全市町村ではなく33市町村に限定されていることです。子育て世帯にとっては移住先選びに直結する重要事項のため、必ず希望市町村が対象に含まれるかを確認してください。
| 子加算対象(33市町村) |
|---|
| 熊本市、八代市、人吉市、荒尾市、玉名市、天草市、山鹿市、菊池市、宇土市、上天草市、阿蘇市、合志市、美里町、玉東町、和水町、南関町、長洲町、大津町、菊陽町、南小国町、小国町、高森町、南阿蘇村、御船町、益城町、甲佐町、氷川町、芦北町、錦町、多良木町、湯前町、水上村、苓北町 |
なお、子加算の有無や具体的な支給要件は移住予定市町村と転入日によって異なる場合があるため、必ず移住予定市町村の担当窓口に事前確認することが重要です。また、移住支援金は所得税法第34条に規定する一時所得に該当し、課税対象となる点にも注意が必要です。
対象者の要件:東京23区在住または通勤者
移住支援金の対象となるのは、原則として次の条件を満たす方です。
- 住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上かつ直近1年以上、東京23区内に在住していたか、または東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から東京23区へ通勤していたこと
- 申請日から5年以上継続して移住先市町村に居住する意思を有すること
- 移住後1年以内に申請すること
東京圏に在住しつつ東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職した方は、通学期間も対象期間に算入できる特例があります。新卒社会人で都市圏在住歴が短い方も活用可能です。雇用者として通勤していた場合は雇用保険の被保険者であった期間に限られます。
4つの就業類型:就業・専門人材・テレワーク・起業
移住後の働き方として、次のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 就業(一般):「ワンストップジョブサイトくまもと」または「くまもと仕事いいねっと」に掲載された移住支援金対象求人へ応募・採用されたこと。週20時間以上の無期雇用契約、勤務地が東京圏以外、3親等以内の親族経営企業は原則対象外
- 専門人材:内閣府のプロフェッショナル人材事業または先導的人材マッチング事業を利用して就業した者
- テレワーク:移住前と業務内容が変わらず、所属先からの命令ではなく自己の意思による移住で、移住前の業務をテレワーク継続
- 起業:熊本県の課題解決型起業支援事業の交付決定を受けていること(最大200万円併用可)
・予算の状況により申請受付が終了する場合があるため、要件が整い次第早めの申請が重要です。
・申請日から3年未満で県外へ転出した場合は全額返還、3年以上5年以内なら半額返還が原則です。
・申請日から1年以内に対象企業を退職した場合や、起業支援金の交付決定を取り消された場合も全額返還対象となります。
・市町村ごとに細部の要件が異なるため、必ず移住先市町村の担当窓口へ事前相談を行ってください。
【超重要】熊本市の移住支援金は令和7年度で終了
熊本県の県都・熊本市について、移住を検討する方にとって最も重要な変更点は、熊本市の移住支援金(県の制度に上乗せされる市独自分)が令和7年度をもって終了したことです。令和8年度以降は申請ができないため、注意が必要です。ただし、代替制度として住宅取得を支援する新たな仕組みが用意されています。
令和8年度から始まる新制度「中古住宅購入補助金」
熊本市は令和8年度(2026年度)から、「移住者及び転居者向け中古住宅購入補助金」(最大50万円)を実施します。これは住宅取得そのものを支援する制度に切り替わったもので、移住予定者にとって新たな選択肢となります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助金額 | 最大50万円(中古住宅購入費用の一部) |
| 受付期間 | 令和8年4月22日(水)~令和8年12月25日(金) |
| 対象者① | 熊本県外から熊本市へ移住する方(1年以上継続して熊本県外に在住、または熊本市に転入後3年以内で転入直前に1年以上県外居住) |
| 対象者② | 熊本市の居住誘導区域「外」から「内」へ転居する子育て世帯・若者夫婦世帯 |
| 住宅条件 | 購入する中古住宅が居住誘導区域内にあること |
申請時の注意点とフラット35地域連携型との併用
中古住宅を購入する契約を締結する前に、補助金交付決定を受ける必要があります。事前に申請書類を提出してから物件の購入手続きへ進む流れになるため、計画段階での早めの相談が重要です。また、本制度は【フラット35】地域連携型(地域活性化)と併用すれば、住宅ローンの借入金利から0.5%(当初5年間)の引き下げを受けられる可能性もあり、住宅購入の総コストをさらに抑えられます。予算上限に達した場合は抽選となるケースもあるため、早期申請がカギとなります。
TSMCバブルが牽引する熊本県北エリア
熊本県内の人口増加自治体は2026年現在、全45自治体中わずか8自治体ですが、そのすべてが県央〜県北エリアに集中しています。なかでもTSMC熊本第1工場が立地する菊陽町と、その周辺自治体の発展は群を抜いています。
菊陽町(TSMC本拠地・人口約4.3万人)
熊本市から車で約30分、阿蘇くまもと空港から車でわずか10分という好立地の菊陽町。元々は人参の生産量が西日本トップクラスの農畜産業の町でしたが、2021年11月のTSMC進出発表以降、熊本県内で最大級の人口増加率と地価上昇率を記録しています。
JR豊肥線原水駅周辺では大規模な土地区画整理事業(約70ヘクタール)が進行中で、2027年度には新駅も開業予定。さらに2026年度には九州最大規模のアーバンスポーツ施設(3人制バスケコート+スケートボード会場)もオープン予定で、町の魅力は経済面だけでなく文化・スポーツ面でも拡大中です。
大津町(公示地価変動率2年連続全国1位)
菊陽町の東隣・大津町は、TSMC進出の波及効果を最も受けている自治体の一つです。公示地価変動率は2年連続で全国1位、賃貸マンションのシングル向け家賃は+36.7%上昇と、不動産市場が活況を呈しています。10階建て以上のマンション10棟以上が建設中または建設予定で、阿蘇への観光アクセスも良く、子育て世代の支援も充実しています。
合志市・益城町・御船町・西原村など
合志市は半導体製造装置・精密機械の関連企業が集積する人口増加エリア。令和8年度には合志市と菊池市に新たな県営工業団地の整備計画もあり、産業集積はさらに進む見込みです。益城町・御船町・西原村も人口増加自治体として、TSMC効果の恩恵を受けています。
| 市町村 | 特徴とTSMC関連の動向 |
|---|---|
| 菊陽町 | TSMC第1工場稼働(2024年12月)、第2工場2027年開業予定。新駅・新商業地・アーバンスポーツ施設が続々開業 |
| 大津町 | 公示地価変動率2年連続全国1位。賃貸マンション建設ラッシュ |
| 合志市 | 半導体関連企業集積。県営工業団地(令和8年度) |
| 益城町 | テクノクリエイティブ第3工場(2026年2月)、ディスコなど企業進出 |
| 御船町・西原村 | 住宅地として人口流入。子育て支援が手厚い |
半導体産業就業者向けの支援動向
TSMC関連の半導体産業では、2022〜2031年の10年間で進出企業90社・雇用1万人以上が見込まれると九州経済調査協会が試算しています。半導体技術者・エンジニア・関連サービス業まで幅広い求人が「ワンストップジョブサイトくまもと」に掲載されており、東京圏からの移住支援金(最大300万円)と組み合わせれば、住宅取得・生活立ち上げを大きく後押ししてくれます。「中九州横断道路」「熊本空港アクセス鉄道(2034年度開通予定)」などインフラ整備も急ピッチで進んでおり、長期的な居住環境はさらに改善される見込みです。
5地域別 熊本県の人気移住先と特色
熊本県は地理的特性から大きく5つのエリアに分けられ、それぞれ全く異なる暮らしが選べます。「都市の利便性」も「豊かな自然」も、移住先候補として揃っているのが熊本県の魅力です。
| エリア | 主な市町村 | 特徴 |
|---|---|---|
| 県央エリア | 熊本市、宇城市、宇土市、益城町、御船町、嘉島町、甲佐町 | 政令指定都市・熊本市を中心とした行政・商業・教育の中心。新阿蘇くまもと空港・新幹線で全国アクセス◎ |
| 県北エリア | 荒尾市、玉名市、山鹿市、菊池市、合志市、大津町、菊陽町、長洲町、和水町、南関町、玉東町、西原村 | TSMC効果による半導体産業集積。人口増加自治体が集中。福岡県・大分県へのアクセスも良好 |
| 阿蘇エリア | 阿蘇市、南阿蘇村、小国町、南小国町、高森町、産山村 | 世界最大級のカルデラ・阿蘇山。温泉地・牧場・湧水。観光業・農業・酪農 |
| 県南エリア | 八代市、水俣市、人吉市、氷川町、芦北町、津奈木町、錦町、多良木町、湯前町、水上村、五木村、相良村、山江村、球磨村 | 球磨川流域の渓流・人吉温泉・歴史文化。八代港など水産業・物流 |
| 天草エリア | 天草市、上天草市、苓北町 | 世界文化遺産・天草の﨑津集落。日本三大鯛漁場の海と離島の暮らし。観光業・水産業 |
阿蘇エリアの南小国町・小国町は「九州の大分県由布院に並ぶ温泉エリア」として全国的にも知られ、移住者向けの空き家バンクや独自支援も充実しています。天草エリアは2018年に世界文化遺産登録された﨑津集落を有する文化と海の魅力にあふれた地域で、上天草市など独自支援が手厚い自治体があります。
主要市町村の独自支援制度
熊本県の各市町村は、県の移住支援金に上乗せできる独自の住宅補助・子育て支援・空き家活用支援を整備しています。県の制度(最大300万円)と市町村独自支援を組み合わせれば、住宅取得や生活立ち上げの費用を大きく軽減できます。
上天草市(定住支援助成金+空き家加算+子加算)
天草エリアの上天草市は、市外(一部隣接自治体除く)からの定住者を対象に「定住支援助成金」を交付しています。
| 制度 | 金額 |
|---|---|
| 住宅取得助成金 | 10万円(基本額) |
| 空き家バンク登録物件加算 | +10万円 |
| 15歳以下の子加算 | +3万円/人(最大6万円) |
| 引越し費用助成金 | 経費の1/2、最大5万円 |
転入日の3か月前から前日までに事前申込が必要で、転入日の翌日から3か月以内に交付申請を行う仕組みです。海と離島の暮らしを楽しみつつ、移住費用を抑えられる組み合わせが特徴です。
南関町(定住住宅取得最大50万円+加算25万円)
熊本県北部の南関町は、定住住宅取得等補助金を整備しています。
- 新築・新築建売住宅購入:50万円(町内登録事業者活用で加算25万円)
- 中古住宅購入:25万円(加算25万円)
- 住宅リフォーム:上限50万円(経費の20%・加算25万円)
補助金申請時に世帯内に65歳以下の者がいることが要件で、5年以上の定住意思が必要です。福岡県との県境に位置するため、福岡市方面への通勤も視野に入る立地です。
御船町「ちょうどいい田舎みふね」
恐竜博物館や巨大な恐竜化石で全国的に知られる御船町は、「ちょうどいい田舎みふね」を掲げて子育て世帯に手厚い独自支援を整備しています。
- 出産祝金や2歳までの子どもがいる家庭への商品券贈呈
- チャイルドシート無料貸し出し
- 第三子以降の保育料無料
- 中学卒業まで医療費助成
熊本市から車で約30分、TSMC関連エリアにも近く、子育てしながら都市部へのアクセスも確保できる位置取りが魅力です。
その他の市町村独自支援
そのほかにも、各市町村で多彩な独自支援が用意されています。
- 熊本市:中古住宅購入補助金(最大50万円・令和8年度)、空き家リフォーム補助、戸建木造住宅耐震改修
- 山都町:移住者起業支援、ふるさと納税返礼品開発補助など
- 水俣市:事業承継支援補助金など創業・継業者向け制度
- 阿蘇市・南阿蘇村:観光業・農林業従事者向け独自支援、空き家バンク
お試し移住・関係人口で活用できる支援
「いきなり熊本県へ移住するのは不安」「まずは現地の暮らしを体験してみたい」という方のために、熊本県では関係人口創出やお試し移住の選択肢が用意されています。
熊本県公式ポータル「KUMAMOTO LIFE」
熊本県が運営する公式の移住・定住ポータルサイト「KUMAMOTO LIFE(kumamoto-life.jp)」では、市町村ごとの移住支援情報・暮らし・仕事・相談会・地域おこし協力隊募集情報など、熊本県への移住に必要な情報が一元的に提供されています。5地域(県央・県北・阿蘇・県南・天草)ごとに自治体情報を比較でき、希望のライフスタイルから移住先を選べる仕組みです。
仕事マッチング「ワンストップジョブサイトくまもと」
熊本県が運営する求人マッチングサイト「ワンストップジョブサイトくまもと」「くまもと仕事いいねっと」では、移住支援金対象求人を絞り込んで検索できます。TSMC関連の半導体産業はもちろん、阿蘇の観光業、天草の水産加工、農業法人の求人まで多様で、希望の働き方に合わせた仕事探しが可能です。
各市町村のお試し住宅・空き家バンク
各市町村でお試し住宅・空き家バンクが整備されており、本格移住前に現地の暮らしを体験できます。特に阿蘇・天草・人吉球磨など自然豊かなエリアでは、空き家を活用した移住体験プログラムが充実。短期滞在から中長期のお試し移住まで、希望に応じた選択肢があります。
熊本県への移住に関するよくある質問
熊本県の移住支援金は県内のどの市町村でも受けられますか?
はい、熊本県移住支援事業は県内全45市町村で実施されており、希望するどの自治体に転入しても基本の支援金(単身60万円・世帯100万円)を受けられる可能性があります。ただし子ども加算(1人最大100万円)の対象は熊本市・八代市・人吉市・荒尾市・玉名市・天草市・山鹿市・菊池市など33市町村に限定されています。子加算の有無や具体的な支給要件は転入予定市町村と転入日によって異なる場合があるため、必ず移住予定市町村の担当窓口に事前相談を行ってください。
熊本市の移住支援金は本当に終了したのですか?
はい、熊本市が独自に実施していた移住支援金制度は令和7年度をもって終了し、令和8年度以降は申請ができません。代替として、令和8年度(2026年度)から「移住者及び転居者向け中古住宅購入補助金(最大50万円)」が新たに開始されます。受付期間は令和8年4月22日から令和8年12月25日までで、熊本県外から熊本市へ移住する方や、熊本市の居住誘導区域外から内へ転居する子育て世帯・若者夫婦世帯が対象です。なお、県の移住支援金(最大300万円)は引き続き熊本市でも利用可能です。
大阪や名古屋など東京圏以外からの移住でも支援金は対象になりますか?
熊本県移住支援金は、東京23区在住者または東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)から東京23区へ通勤していた方が対象です。大阪や名古屋など他エリアからの移住は本制度の対象外となります。ただし、市町村独自の住宅取得補助・引越補助・子育て支援などは移住元を限定していないものが多く、関西圏・中京圏からの移住者でも別の支援を活用できる可能性があります。上天草市や南関町、御船町などの独自支援は移住元に関わらず利用可能なケースが多いため、希望市町村に直接確認しましょう。
TSMC関連の仕事に就くために熊本へ移住する場合、支援金は使えますか?
はい、TSMCや半導体関連企業の求人が「ワンストップジョブサイトくまもと」「くまもと仕事いいねっと」に移住支援金対象求人として掲載されている場合、就業要件として支援金の対象になります。週20時間以上の無期雇用契約、5年以上の継続勤務意思、新規雇用(転勤・出向ではない)などの要件があります。菊陽町・大津町・合志市など主要な半導体エリアの自治体は、いずれも熊本県の移住支援金実施対象であり、子加算対象(菊陽町・大津町・合志市はいずれも対象)にも含まれています。
テレワークで熊本県に移住する場合の要件は?
テレワーク要件で支援金を受給する場合は、移住前と業務内容が変わらないこと、所属企業からの命令ではなく自己の意思による移住であること、移住先で生活の本拠を移し移住前の業務をテレワークで継続することが条件です。詳細な要件は移住先市町村の窓口や熊本県のウェブサイトで確認してください。なお、所属先企業がデジタル田園都市国家構想交付金(地方創生テレワーク型)等の資金提供を受けている場合は対象外となるため、事前確認が重要です。
熊本県で起業する場合の支援は?
熊本県の課題解決型起業支援補助金が活用でき、地域課題の解決に取り組む創業者を最大200万円で支援します。これは移住支援金(最大300万円)と併用可能で、夫婦+子ども2人で創業移住する場合は最大500万円規模の支援が視野に入ります。さらに、水俣市の事業承継支援補助金(最大100万円)や山都町のふるさと納税返礼品開発補助金(最大20万円)など、市町村独自の創業・事業承継支援も整備されています。詳細は熊本県の起業支援事業ページや熊本産業支援財団(KMJバックアップ)の公募情報をご確認ください。
移住前にお試し移住で熊本の暮らしを体験できますか?
はい、熊本県内の多くの市町村でお試し住宅や空き家バンク制度が整備されています。特に阿蘇エリア(阿蘇市・南阿蘇村・小国町・南小国町)、天草エリア(天草市・上天草市)、人吉球磨エリアなど、自然豊かな地域では空き家を活用した移住体験プログラムが充実しています。具体的な施設・利用条件は市町村ごとに異なるため、熊本県公式ポータル「KUMAMOTO LIFE」や各市町村の移住担当窓口で確認してください。観光目的の利用は不可で、移住を真剣に検討している方が対象となります。
TSMC効果でTSMCエリア以外の熊本県北部の家賃も上昇していますか?
はい、TSMC進出の影響で工場周辺エリア全体の家賃が上昇傾向にあります。アットホームの調査によれば、菊陽町・大津町・合志市の工場周辺エリアでは、マンション・アパートともに家賃上昇率が熊本市を上回っており、特に大津町のシングル向けマンションは進出発表前と比較して+36.7%の上昇となっています。一方で、半導体エリアから離れた阿蘇・天草・県南エリアの家賃は比較的落ち着いており、コストを抑えた田舎暮らしも引き続き可能です。希望のライフスタイルと予算に応じて、エリア選びを検討しましょう。
移住後にすぐ転出した場合、支援金は返還が必要ですか?
はい、返還対象となります。熊本県移住支援金は、申請日から5年以上継続して移住先市町村に居住することが前提条件です。一般的に3年未満で県外へ転出した場合は全額返還、3年以上5年以内なら半額返還が原則となります。また、申請日から1年以内に対象企業を退職した場合や、起業支援金の交付決定を取り消された場合も全額返還の対象です。長期居住の意思を持って申請することが重要で、申請前にライフプランをしっかり整理しておきましょう。なお、移住支援金は所得税法第34条の一時所得として課税対象となる点にも注意が必要です。
熊本県への移住相談はどこでできますか?
熊本県公式の移住・定住ポータルサイト「KUMAMOTO LIFE(kumamoto-life.jp)」では、市町村ごとの移住支援情報、移住相談会の予定、地域おこし協力隊募集などが一元的に提供されています。求人情報は熊本県運営の「ワンストップジョブサイトくまもと」「くまもと仕事いいねっと」で検索でき、移住支援金対象求人を絞り込めます。熊本市公式の移住情報サイト「熊本はどう?(kumamotodo.jp)」、御船町「ちょうどいい田舎みふね」、宇城市「ウキニスム」など各市町村も独自の情報サイトを運営しているため、希望エリアに合わせて活用しましょう。
まとめ
熊本県は、TSMC(台湾積体電路製造)進出を契機に、九州随一の成長エリアとして注目を集めています。熊本県移住支援金(最大300万円)と起業支援金(最大200万円)の併用に加え、市町村独自の住宅補助・子育て支援を組み合わせれば、住宅取得や生活立ち上げを大きく後押ししてくれます。
特に、TSMC本拠地の菊陽町、公示地価変動率2年連続全国1位の大津町、半導体関連企業集積の合志市を中心とした県北エリアは、人口増加と地域経済発展が続く成長拠点です。一方で、世界カルデラの阿蘇、世界文化遺産の天草、人吉球磨の渓流など、豊かな自然と文化が息づくエリアも揃っており、「都市の成長」と「豊かな自然」を両立できる選択肢の広さが熊本県ならではの魅力です。
ただし、熊本市の移住支援金は令和7年度で終了し、令和8年度からは「中古住宅購入補助金(最大50万円)」に切り替わる点には注意が必要です。子加算対象が33市町村に限定される点もふまえ、希望市町村での適用可否を移住前にしっかり確認しましょう。県の予算には上限があるため、要件を整え次第、早めの相談・申請をおすすめします。
熊本県公式ポータル「KUMAMOTO LIFE」やワンストップジョブサイトくまもとを活用しながら、TSMC関連の仕事から阿蘇の観光業まで、自分に合った熊本での暮らしを見つけていきましょう。九州一注目される成長県で、新しいライフスタイルを始めてみませんか。
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