帝国データバンクの調査によれば、2026年に値上げが予定される食品は年間で1万5,000品目を超え、家計への影響は深刻さを増しています。神奈川県は全国でも消費者物価の上昇率が高い地域の一つで、とくに横浜市・川崎市など人口の多いエリアでは光熱費や食料品の負担感が急速に強まっています。
こうした中、神奈川県では県レベルの直接給付ではなく、市町村ごとの独自給付金が中心という構造になっています。県は「かなトクキャンペーン」として最大20%のキャッシュレス還元を実施する一方、実際の現金・クーポン給付は横浜市・川崎市・相模原市など各市町村が独自に展開しています。
とくに横浜市の「ヨコハマ生活応援クーポン」(19歳以上に5,000円相当)は申請期限が2026年7月31日と目前に迫っており、まだ手続きをしていない方は急ぐ必要があります。
この記事では、2026年7月時点で神奈川県民が申請できる給付金・支援金の中から、公募中の主要制度を目的別にわかりやすく解説します。
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この記事の目次
神奈川県の給付金とは?国の給付金との違いをわかりやすく解説
神奈川県の給付金は、県や県内の市町村が独自財源または国の交付金を活用して実施する金銭・クーポン給付制度です。神奈川県は「県レベル」より「市町村レベル」の給付金が多いのが最大の特徴で、横浜市・川崎市・相模原市の3政令指定都市がそれぞれ独自の給付事業を展開しています。
たとえば同じ「物価高騰対策」でも、横浜市はクーポン方式(5,000円相当)、川崎市は住民税非課税世帯限定の現金給付(1世帯1万円)、平塚市は幅広い世帯への5,000円給付と、方式も対象もばらばらです。これは、多くの給付金が国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を財源としつつ、使途を各自治体の判断に委ねているためです。
給付金・支援金・補助金の違いは?
「給付金」「支援金」「補助金」は似た言葉ですが、次のような違いがあります。
支援金:一定の要件(就職・移住・結婚・復職など)を満たしたうえで申請するお金。給付金より条件が厳しめ。
補助金:使途が明確に決まっており、事業計画や領収書の提出が必要。個人向けは少なく事業者向けが中心。
神奈川県内の「給付金」の多くは、住民登録さえあれば申請できるタイプですが、農業支援や結婚新生活支援のように、業種・年齢・所得などの要件が厳しい制度もあるため、事前確認が欠かせません。
神奈川県は「県レベル」より「市町村レベル」の給付金が多い
神奈川県の給付金の特徴は、県が直接支給する個人向け給付金がほとんどなく、政令指定都市を中心とした市町村が独自に展開している点です。
これは県の人口規模が大きく(約920万人)、県が一律で給付するよりも、市町村がそれぞれの財政状況や住民ニーズに応じて設計するほうが効率的とされているためです。逆に言えば、住んでいる市町村によって使える給付金が大きく異なるため、住民は自分の自治体の情報を能動的に確認する必要があります。
【横浜市】ヨコハマ生活応援クーポンとは?19歳以上に5,000円相当を給付
ヨコハマ生活応援クーポンは、横浜市が実施する物価高騰対策で、19歳以上の市民約325万人を対象に1人あたり5,000円相当の電子クーポンまたは商品券を給付する制度です。国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用して実施されています。
対象者は令和8年2月1日時点の横浜市民(19歳以上)
対象は平成19年4月1日までに生まれた方(令和8年4月1日現在19歳以上)で、基準日の令和8年2月1日時点で横浜市に住民登録がある方です。所得制限はなく、対象者数は約325万人に上ります。
18歳以下の子どもについては別途「物価高対応子育て応援手当」(児童1人2万円)が用意されており、そちらから支給されます。
電子クーポン5,000円 or 商品券5,000円 どちらか選択
給付内容は1人につき5,000円相当の電子クーポンまたはJCBギフトカード(1,000円×5枚)を選択できます。
| 受取方法 | 給付内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 電子クーポン | 5,000円相当(giftee Box Select) | PayPay等のポイントに交換可能 |
| 商品券 | JCBギフトカード5,000円分 | 紙の商品券として全国のJCB加盟店で使用可 |
スマートフォンで案内はがきのQRコードを読み込んで申し込むと電子クーポン、電話または郵送で申し込むと商品券という住み分けが基本です。
申請期限は2026年7月31日 未申請の方は急いで
申請期限は2026年7月31日です。この記事執筆時点(2026年7月22日)から残り約10日となっており、まだ申請していない方は急ぐ必要があります。
スマートフォン操作が難しい方向けには、電話による商品券申込(コールセンター:0570-045-456)や、市内18区役所での相談ブース、郵便局出張相談会も設置されています。公式ページはこちらで確認できます。
【子育て世帯】物価高対応子育て応援手当は児童1人あたり2万円
物価高対応子育て応援手当は、0歳から高校生年代までの児童1人につき2万円が支給される国の制度です。神奈川県内では横浜市・川崎市など主要自治体で実施されており、多くは「プッシュ型」で自動的に振り込まれます。
横浜市の物価高対応子育て応援手当
横浜市では対象児童1人あたり2万円を、児童手当受給者の口座に自動で振り込む形(プッシュ型)で支給しています。対象は平成19年4月2日から令和8年3月31日までに生まれた児童で、支給は2026年3月10日から順次開始されました。
多くの世帯では手続きが不要で、児童手当の振込口座に「ヨコハマフ゛ツカタ゛カテアテ」の名義で入金されます。詳細は横浜市の物価高騰対策トップページ(公式ページ)で確認できます。
湯河原町の子育て応援給付金は児童1人5,000円
湯河原町では、物価高の影響が長期化する中、子育て世帯を対象に児童1人あたり5,000円を給付しています。申請期限は2026年8月17日と迫っており、対象世帯は早めの手続きが必要です。
松田町の子育て支援給付金は最大5万円
松田町の令和8年度松田町子育て支援給付金は、子育て世帯を対象に上限5万円を支給する町独自の制度です。申請期間は2026年4月1日から2027年3月31日までと長く、比較的申請しやすい制度です。公式ページはこちらで確認できます。
【農業従事者】相模原市の肥料購入支援事業給付金は最大80万円
相模原市の令和8年度肥料購入支援事業給付金は、国際情勢による円安等の影響で肥料価格が高止まりする中、市内の農業従事者に最大80万円を給付する制度です。神奈川県内で公募中の給付金としては、金額が最も大きい部類に入ります。
相模原市 肥料購入支援事業給付金の対象と金額
対象は相模原市内で農業経営を行う従事者で、事業継続を支援する目的で肥料購入費用が給付されます。上限額は80万円で、経営規模に応じて算定されます。
申請期間は2026年5月15日〜2026年12月28日。公式ページはこちらで確認してください。
【福祉・介護】海老名市・鎌倉市の福祉系給付金
神奈川県内では、介護者や障害のある方を支える福祉系の給付金も市町村ごとに整備されています。介護者のレスパイト(一時休息)や障害者の就労移行を支援する制度が代表例です。
海老名市 在宅介護者等リフレッシュ助成券は2万4,000円
海老名市の令和8年度在宅介護者等リフレッシュ助成券は、要介護3・4・5の方を在宅で介護している家族に、年間2万4,000円分の助成券を交付する制度です。介護者の心身の負担軽減を目的としており、市内の対象宿泊施設や飲食店で利用できます。
申請期間は2026年4月1日〜2027年1月31日。公式ページはこちらで確認できます。
鎌倉市 障害者就労移行支援金は最大10万円
鎌倉市の令和8年度鎌倉市障害者就労移行支援金は、障害のある方が就労移行支援を経て一般就労した場合に、最大10万円を支給する制度です。就労を目指す障害者の経済的負担を軽減し、社会参加を後押しする目的で実施されています。
申請期間は2026年4月1日〜2027年3月31日。公式ページはこちらで確認できます。
【結婚支援】横須賀市の結婚新生活支援事業は最大60万円
横須賀市では、結婚に伴う新生活の費用を最大60万円まで補助する「結婚新生活支援事業」を実施しています。神奈川県内の結婚支援系給付金としては金額が大きく、若年世帯に手厚い制度です。
横須賀市 結婚新生活支援事業の対象と金額
対象は、2026年1月1日〜2027年2月25日までに婚姻またはパートナーシップ宣誓をした49歳以下の世帯で、夫婦の合計年間所得が500万円未満であることが条件です。金額は年齢によって次のように分かれます。
婚姻日時点で夫婦ともに39歳以下の世帯:上限30万円
婚姻日時点で夫婦ともに49歳以下の世帯:上限10万円
対象経費は、住宅購入費用(建物代のみ)、住宅賃貸費用(敷金・礼金・家賃・仲介手数料)、引越し費用など幅広く、新生活の初期費用を包括的にカバーできます。
なお、39歳以下のご夫婦は指定講座の受講または相談が必須となり、申請日から3年以上継続して横須賀市に居住する意思が必要です。公式ページはこちらで確認できます。
【川崎市】物価高騰対策給付金と過去の給付金の受付状況
川崎市では、令和7年度住民税非課税世帯を対象とした物価高騰対策給付金(1世帯あたり1万円)を実施していました。ただし申請期限は2026年6月30日で、この記事執筆時点(7月22日)ですでに受付は終了しています。
同じく物価高対応子育て応援手当(児童1人2万円)も、申請不要のプッシュ型で3月から順次振込が完了しており、原則として新規申請は終了しています。やむを得ない事情がある方のみ、令和8年6月30日まで例外的な申請が可能でした。
神奈川県の給付金を申請するときの3つの注意点
神奈川県の給付金は自治体ごとに制度が細かく分かれているため、申請前に次の3つのポイントを必ず押さえておきましょう。
①受付終了間近の制度に注意する
ヨコハマ生活応援クーポンは2026年7月31日、湯河原町の子育て応援給付金は2026年8月17日など、直近で受付終了する制度があります。案内はがきが届いている方は早めに手続きを済ませてください。
未申請のまま期限を過ぎると、原則として給付は受けられません。とくに横浜市の場合は対象者が約325万人と大規模なため、期限直前は問い合わせが集中する可能性があります。
②プッシュ型かプル型かを確認する
給付金には次の2種類があります。
- プッシュ型:自治体が対象者を特定して自動で振り込む方式。手続き不要
- プル型:対象者が自分で申請する方式。案内はがき・確認書に沿って手続きが必要
物価高対応子育て応援手当は多くの自治体でプッシュ型ですが、ヨコハマ生活応援クーポンや川崎市物価高騰対策給付金の一部は申請が必要なプル型です。「自動で入るはず」と思い込まず、住んでいる自治体の方式を必ず確認しましょう。
③住民登録の基準日を必ず確認する
給付金の対象になるかどうかは、「基準日」に住民登録があるかで判定されます。たとえばヨコハマ生活応援クーポンは令和8年2月1日、川崎市物価高騰対策給付金も令和7年度の課税情報が基準です。
引越しの直前や直後に該当する場合、旧住所と新住所のどちらで受給できるか判断が難しいため、両方の自治体に事前確認するのが確実です。
神奈川県の給付金に関するよくある質問
神奈川県が直接実施している個人向け給付金はありますか?
神奈川県が直接実施する個人向けの現金・クーポン給付金は現時点ではほとんどありません。県レベルでは「かなトクキャンペーン」というキャッシュレス決済で最大20%還元を受けられる仕組みが中心で、実際の給付は横浜市・川崎市・相模原市など各市町村が独自に展開しています。住んでいる市町村の公式ホームページを必ずチェックしてください。
ヨコハマ生活応援クーポンはいつまでに申請すればいいですか?
ヨコハマ生活応援クーポンの申請期限は2026年7月31日です。この日を過ぎると原則として給付を受けられません。スマートフォンで案内はがきのQRコードから申し込むと5,000円相当の電子クーポン、電話や郵送で申し込むとJCBギフトカード5,000円分が届きます。スマホがなくても電話(0570-045-456)や区役所の相談ブースで申請可能です。
18歳以下の子どもはヨコハマ生活応援クーポンの対象になりますか?
対象外です。ヨコハマ生活応援クーポンは19歳以上(令和8年4月1日時点)の市民が対象です。18歳以下の子どもについては別途「物価高対応子育て応援手当」として、児童1人あたり2万円が別途支給されます。児童手当を横浜市から受給している世帯は原則として手続き不要で、児童手当の口座に自動で振り込まれます。
川崎市の物価高騰対策給付金はまだ申請できますか?
令和7年度住民税非課税世帯向けの物価高騰対策給付金(1世帯1万円)は、2026年6月30日で申請期限が終了しています。プッシュ型で自動振込された世帯もありますが、確認書が届いていて未提出だった方は原則として受給できません。今後、新たな給付金が発表される可能性があるため、川崎市の給付金ページを定期的に確認することをおすすめします。
神奈川県の給付金は所得制限がありますか?
制度によって異なります。ヨコハマ生活応援クーポンや物価高対応子育て応援手当は所得制限なしで対象者全員が受給できます。一方、川崎市物価高騰対策給付金は住民税非課税世帯限定、横須賀市の結婚新生活支援事業は夫婦の合計所得500万円未満という所得要件があります。詳細は各自治体の公式ページで確認してください。
横須賀市の結婚新生活支援は神奈川県外の人でも使えますか?
はい、県外からの転入も対象になります。ただし申請日時点で夫婦の双方が横須賀市に住民登録をしており、申請日から3年以上継続して市内に居住する意思があることが条件です。婚姻日は2026年1月1日〜2027年2月25日の間に限られます。夫婦ともに29歳以下なら最大60万円、39歳以下なら最大30万円が支給されます。
相模原市の農業支援給付金は個人でも申請できますか?
はい、個人の農業従事者も対象です。相模原市の令和8年度肥料購入支援事業給付金は、市内で農業経営を行う従事者(法人・個人問わず)を対象に、肥料購入費用として上限80万円を給付する制度です。申請期間は2026年5月15日〜12月28日で、税務申告状況や経営実績を確認する書類が必要になります。詳細は相模原市の農政課にお問い合わせください。
かなトクキャンペーンは給付金ですか?
かなトクキャンペーンは厳密には給付金ではなく、神奈川県が実施するキャッシュレス決済のポイント還元事業です。対象のPayPay、d払い、au PAY、楽天ペイなどを使って対象店舗で支払うと最大20%のポイント還元が受けられます。給付金のように直接お金がもらえるわけではありませんが、日常の買い物で実質的な支援を受けられる制度として活用できます。
複数の給付金を同時にもらうことはできますか?
制度が異なれば併給可能なケースが多いです。たとえばヨコハマ生活応援クーポン(19歳以上向け)と物価高対応子育て応援手当(18歳以下向け)は対象年齢が違うため、家族全員でそれぞれ受給できます。ただし、同じ市町村内で類似目的の給付金が複数ある場合は「重複不可」と定められていることもあるため、各制度の公募要領を必ず確認してください。
給付金の申請は代理人でもできますか?
多くの給付金は世帯主本人による申請が原則ですが、高齢者や障害のある方などのために代理申請を認めている制度もあります。ヨコハマ生活応援クーポンは「法定代理人による申込」の仕組みが公式に用意されており、成年後見人等が申請できます。代理申請には委任状や本人確認書類が必要になるケースが一般的です。詳細は各自治体の給付金窓口またはコールセンターに問い合わせてください。
まとめ|神奈川県の給付金は「市町村ごと」に大きく違う
神奈川県民が2026年に受け取れる給付金は、県レベルの直接給付ではなく、住んでいる市町村ごとの独自制度が中心という構造になっています。
とくに、横浜市のヨコハマ生活応援クーポン(5,000円相当・7月31日申請期限)、相模原市の肥料購入支援事業給付金(最大80万円)、横須賀市の結婚新生活支援事業(最大60万円)は、条件に該当する方は必ず申請しておきたい制度です。
✅ ヨコハマ生活応援クーポンは2026年7月31日が申請期限(残り約10日)
✅ 18歳以下は物価高対応子育て応援手当(児童1人2万円)が別途支給
✅ 川崎市の物価高騰対策給付金(1万円)は6月30日で受付終了済み
✅ 相模原市の肥料購入支援や横須賀市の結婚支援など、条件付きの大型給付金は要チェック
✅ 神奈川県は「県レベル」より「市町村レベル」の給付金が中心なので、自治体HPの確認が必須
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