「補助金」は予算が決まっているため、申請しても申請者が多数の場合には、採択されない(不合格)の可能性がある。
一方、「助成金」は支給要件が決まっているので、それを満たしていれば支給される。・・・と区別して定義する論者もいます。
しかし実際には、助成金であっても、国・自治体の予算の範囲内で実施されるため、年度内に予算に達した場合には、申請を終了することはよくあります。
敢えて区別するのであれば、申請をしても採択・不採択となる社(者)がいる補助金を「競争型補助金」 、申請要件を満たしていれば支給決定(採択)される補助金を「先着型補助金」と言えるでしょう。
そのため、弊所では、「補助金・助成金」という用語自体は、特に区別せずに用いることにしています。
以上より、補助金・助成金とは、国や自治体が政策目標を示して企業や個人などを募り、採択された事業者をサポートするために、資金の一部を給付する制度と言えます。