国内の交通事故による負傷者は2000年を前後に日本の歴史上ピークとなる年間約120万人に達しましたが、それ以降はドライブレコーダーや自動ブレーキの普及、飲酒運転の厳罰化、若者の自動車離れ等の影響からその数は大きく減少しています。
※内閣府発表資料より
こうした交通の改善は時代と共に世界規模で順調に進められてきたものですが、近年の国内の地域交通では、高齢ドライバーの認知機能、運転技術等の低下によって引き起こる操作ミスによる重大事故が新たな社会問題として取りざたされるようになりました。
警視庁が2019年に行った分析では、75歳以上の高齢ドライバーの場合、ハンドルやブレーキ等の操作ミスが原因で発生する交通事故の割合が34%(75歳未満では10%前後)と非常に高いことも判明し、今後の日本の超高齢化に向けて喫緊の課題として対策が求められています。
政府はこの課題に対する緊急対策として、認知機能や運動技術の低下がみられる高齢ドライバーに向け、2022年をめどに「操作ミスを防ぐ機能を持つ自動車(=サポカー)」に限定した新たな運転免許の創設を決定、その経過措置としてサポカーの購入や、安全装置の導入等を行う高齢ドライバーに対しては補助金制度による導入支援を行う事を決定しました。
そこで、今回は3月9日から申請受付が始まる、高齢ドライバーがサポカーを購入する場合等に最大10万円の補助金が交付される「サポカー補助金(安全運転サポートカ車普及促進事業費補助金)」について紹介します。
※国交省 サポカー補助金パンフレットより
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