2025年4月から、すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。さらに経済産業省は2025年9月、ZEHより一段高い「GX ZEH」を定義し、2027年4月から適用すると公表しています。住宅の省エネ性能は、いまや「あれば良いもの」ではなく「前提条件」になりつつあります。
こうした中で活用したいのが、国の「ZEH補助金」です。令和8年度(2026年度)は、環境共創イニシアチブ(SII)が執行する6つの事業で構成されています。新築戸建ZEHは1戸あたり45万〜90万円+設備加算、既存住宅のZEH+改修は最大400万円の補助が受けられます。
とはいえ「自分の家はどの事業の対象?」「いつまでに申請すればいい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、令和8年度ZEH補助金の全6事業について、補助額・条件・申請期限を2026年9月時点の公募情報をもとに整理します。
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この記事の目次
令和8年度ZEH補助金はいつまで?6事業の申請期限と受付状況
令和8年度のZEH補助金は、2026年9月11日時点で全事業が公募期間中です。最も早く締め切られるのはZEHリノベとZEH診断で、2026年11月11日(水)17時が期限です。
| 令和8年度ZEH補助金 公募期間一覧(2026年9月11日時点) | ||
|---|---|---|
| 事業 | 公募期間 | 状況 |
| 新築戸建ZEH(単年度事業) | 2026年5月21日〜12月11日17時 | 公募期間中 |
| 新築戸建ZEH(複数年度事業) | 2026年11月6日〜2027年1月8日17時 | 11月6日開始予定 |
| 新築低層ZEH-M・新築中層ZEH-M | 2026年5月18日〜12月4日(予定) | 公募期間中 |
| ZEH+改修 | 一次:5月14日〜8月14日/二次:8月24日〜11月27日17時 | 二次公募中 |
| ZEHリノベ | 2026年6月1日〜11月11日17時 | 公募期間中 |
| ZEH診断 | 2026年6月1日〜11月11日17時 | 公募期間中 |
いずれの事業も先着順で受け付けます。新築戸建ZEHでは、申請額の合計が予算に達した日は当日分を抽選とし、それ以降は申請できなくなります。公募期間内でも予算到達で受付が終わる可能性があるため、締切直前ではなく早めの申請が安全です。
ZEH(ゼッチ)とは?補助金の対象になる住宅の基準
ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロ以下にすることを目指した住宅です。省エネ基準より20%以上エネルギー消費を減らしたうえで、太陽光発電などでエネルギーをつくり、差し引きゼロを目指します。
- 高断熱:壁・窓・屋根の断熱性能を高め、熱の出入りを抑える
- 省エネ:高効率な空調・給湯・換気・照明で消費エネルギーを減らす
- 創エネ:太陽光発電などでエネルギーをつくる
ZEH補助金の対象は、住宅の性能ランクで次のように分かれます。「地域区分」とは省エネ基準で定められた気候区分で、1地域(北海道など寒冷地)から8地域(沖縄)まであります。
| 戸建住宅のZEH種別と主な基準 | |||
|---|---|---|---|
| 種別 | 断熱性能 | 省エネ(再エネ除く) | 再エネを含む削減率 |
| 『ZEH』 | UA値 1・2地域0.40/3地域0.50/4〜7地域0.60以下 | 20%以上 | 100%以上 |
| Nearly ZEH | 『ZEH』と同じ | 20%以上 | 75%以上100%未満 |
| ZEH Oriented | 『ZEH』と同じ | 20%以上 | 要件なし(再エネ未導入も可) |
| 『ZEH+』 | 断熱等性能等級6以上 | 30%以上 | 100%以上 |
| Nearly ZEH+ | 断熱等性能等級6以上 | 30%以上 | 75%以上100%未満 |
Nearly ZEH・ZEH Orientedも補助金の対象になる?
はい、令和8年度の新築戸建ZEHでは、交付要件を満たせばNearly ZEHとZEH Orientedも補助対象です。補助額は、Nearly ZEHとZEH OrientedはZEHと同額、Nearly ZEH+はZEH+と同額になります。
ただし、対象になる地域は限定されています。
- Nearly ZEH・Nearly ZEH+:寒冷地(1・2地域)、低日射地域(日射区分A1・A2)、多雪地域(垂直積雪量100cm以上)
- ZEH Oriented:都市部狭小地等(北側斜線制限の対象地域で敷地面積85㎡未満、平屋を除く)、または多雪地域
都市部狭小地等でZEH Orientedとして申請する場合、SIIは申請前の事前相談を求めています。
GX ZEHとは?2027年4月から何が変わる?
GX ZEHは、経済産業省が2025年9月に定義した、現行のZEHより高い水準の新しい住宅区分です。適用は2027年4月からと公表されており、令和8年度のZEH補助金の交付要件は現行のZEH・ZEH+の基準で判定されます。
2027年度以降に建てる場合は、基準が引き上がる可能性を踏まえ、ZEHビルダー/プランナーに最新の制度動向を確認しておくと安心です。
令和8年度ZEH補助金はいくら?6事業の補助額一覧
令和8年度のZEH補助金は、新築戸建・新築集合住宅・既存住宅の3分野にまたがる6事業です。経済産業省と環境省の補助事業で、執行団体はいずれもSIIです。
| 令和8年度ZEH補助金 6事業の概要 | |||
|---|---|---|---|
| 事業 | 対象 | 主な申請者 | 補助額 |
| 新築戸建ZEH | 新築の注文・建売戸建住宅 | 建築主・購入予定者の個人、建売住宅を販売する法人 | ZEH 45万〜55万円/ZEH+ 80万〜90万円+設備加算 |
| 新築低層ZEH-M | 住宅部分1〜3層の新築集合住宅 | 新築集合住宅の建築主(個人・法人) | 40万円/戸(LCCO2算定で50万円/戸) |
| 新築中層ZEH-M | 住宅部分4〜5層の新築集合住宅 | 新築集合住宅の建築主(個人・法人) | 40万円/戸(LCCO2算定で50万円/戸) |
| ZEH+改修 | 既存戸建住宅 | 所有者・所有予定者の個人・法人 | 経費の1/3、上限400万円(1〜4地域)/300万円(5〜8地域) |
| ZEHリノベ | 既存の戸建住宅・集合住宅の住戸 | 所有者・所有予定者の個人・法人 | 工事ごとの定額積上げ、上限250万円/戸 |
| ZEH診断 | 既存の戸建住宅・集合住宅の住戸 | 所有者の個人・法人 | 経費の1/3、上限25万円(BELSなし20万円) |
個人が使いやすいのは、新築戸建ZEH・ZEH+改修・ZEHリノベ・ZEH診断の4事業です。ZEH-Mは主にマンション・アパートの建築主やデベロッパーが使う制度です。
新築戸建ZEHの補助金額は?ZEH最大55万円・ZEH+最大90万円
新築戸建ZEHの基本補助額は、ZEHが45万〜55万円/戸、ZEH+が80万〜90万円/戸です。建物の規模によらず、ZEHの種別と地域区分で金額が決まります。
| 新築戸建ZEH 基本補助額(単年度事業) | ||
|---|---|---|
| 種別 | 寒冷な地域 | その他の地域 |
| ZEH(Nearly ZEH・ZEH Oriented含む) | 1〜3地域:55万円/戸 | 4〜8地域:45万円/戸 |
| ZEH+(Nearly ZEH+含む) | 1〜4地域:90万円/戸 | 5〜8地域:80万円/戸 |
事業規模は約23億円で、想定採択件数は単年度事業が約2,700件、複数年度事業が約300件です。
新築戸建ZEHの追加設備の加算額はいくら?
蓄電システムやV2Hなどの追加設備を導入すると、基本補助額に加算されます。加算額は1戸あたりの金額で、同じ設備を複数台入れても上限は変わりません。
| 新築戸建ZEH 主な追加設備の加算額 | |
|---|---|
| 追加設備 | 加算額 |
| 蓄電システム | 初期実効容量1kWhあたり2万円・経費の1/3・20万円のうち最も低い額 |
| 直交集成板(CLT) | 90万円/戸 |
| 地中熱ヒートポンプ・システム | 90万円/戸 |
| PVTシステム | 液体集熱式65万円または80万円/空気集熱式90万円(パネル面積で異なる) |
| 太陽熱利用システム | 液体集熱式12万円または15万円/空気集熱式60万円 |
| 昼間沸き上げ対応の給湯機(おひさまエコキュート等) | 2万円/戸 |
| EV充電設備・V2H充放電設備 | 経費の1/3と10万円のうち低い額 |
| 高度エネルギーマネジメント(HEMS制御) | 2万円/戸 |
SIIの公表例では、6地域でZEH+を建て、蓄電システムと高度エネルギーマネジメントを導入した場合は最大102万円です。PVTシステム(90万円)とEV充電設備を組み合わせると最大180万円になります。
複数年度事業の補助額は単年度とどう違う?
複数年度事業は、2か年の計画で建築する住宅向けの区分で、補助金を2回に分けて受け取ります。合計額は単年度事業と同じです。
| 新築戸建ZEH 複数年度事業の補助額 | ||
|---|---|---|
| 年度 | 補助対象 | 補助額 |
| 1年目(2026年度) | BELSの取得費用 | 5万円/戸 |
| 2年目(2027年度)・ZEH | 断熱材・窓・高性能設備 | 50万円(1〜3地域)/40万円(4〜8地域) |
| 2年目(2027年度)・ZEH+ | 断熱材・窓・高性能設備 | 85万円(1〜4地域)/75万円(5〜8地域) |
複数年度事業は注文住宅のみが対象で、個人が建売住宅を購入する場合は申請できません。
新築戸建ZEHの申請条件は?ZEHビルダー/プランナーの関与が必須
新築戸建ZEHの最大の条件は、SIIに登録されたZEHビルダー/プランナーが建築・設計・販売に関与する住宅であることです。依頼先が未登録の場合、どれだけ性能が高くても補助金は受けられません。
ZEHの普及目標を掲げ、SIIの登録要件を満たしたハウスメーカー・工務店・設計事務所・リフォーム業者・建売住宅販売者です。2026年度から「フェーズ3」の登録制度が始まり、登録済みの事業者も継続登録が必要です。SIIの「ZEHビルダー/プランナー一覧」で都道府県別に検索できます。
このほか、主に次の条件を満たす必要があります。
- 申請者本人が常時居住する住宅であること(別荘・セカンドハウスは対象外)
- 交付決定後にBELS(省エネ性能の第三者評価書)を取得し、ZEHであることを証明すること
- 太陽光発電などの再エネ設備を導入すること(全量売電は不可。ZEH Orientedは未導入も可)
- ZEH・ZEH+では、蓄電システム(5kWh以上)・PVT・太陽熱・昼間沸き上げ給湯機・EV充電設備のいずれか、または高度エネルギーマネジメントを1つ以上採用すること
- 再エネ設備やHEMSのうちIP通信機能を持つ製品は、IoT製品のセキュリティラベル「JC-STAR★1」を取得していること
- 土砂災害特別警戒区域など、災害リスクの高い区域に立地しないこと
- 国民運動「デコ活」への宣言・参画と、J-クレジット化の意思表明を行うこと
1つの住宅につき申請は1件のみです。同じ人が複数の申請をすると、すべて取り下げとなります。
新築戸建ZEHの申請の流れは?交付決定から入金までの手順
新築戸建ZEHは、申請者本人がSIIの電子申請システム「ZEHポータル」から申請します。BELSや一次エネルギー計算書などの専門書類が必要なため、実務はZEHビルダー/プランナーと連携して進めます。
- 1.ZEHビルダー/プランナーを選ぶ:登録の有無を契約前に確認します
- 2.ZEHポータルのアカウント発行:発行まで3〜8営業日。依頼期限は2027年1月4日17時です
- 3.交付申請:平日のみ受付で、毎日17時締めです
- 4.交付決定:申請受理から3週間程度が目安です
- 5.着工・BELS取得・中間報告:中間報告はBELS取得日から3週間以内に提出します
- 6.完成・支払い・入居:工事代金は原則として金融機関振込で支払います
- 7.完了実績報告:事業完了日から15日以内に提出します
- 8.額の確定・精算払請求・入金:確定通知後に請求書を出すと振り込まれます
単年度事業の主な期日は次のとおりです。
| 新築戸建ZEH 令和8年度の主な期日 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 単年度事業 | 複数年度事業(1年目) |
| 公募期間 | 2026年5月21日〜12月11日17時 | 2026年11月6日〜2027年1月8日17時 |
| 最終交付決定 | 2026年12月23日 | 2027年1月20日 |
| 最終事業完了日 | 2027年1月15日 | 2027年1月29日(BELS取得日) |
| 完了実績報告の最終期限 | 2027年1月22日17時 | 2027年2月5日17時 |
新築注文住宅では、交付決定番号を得る前に断熱工事などの補助対象工事やBELS取得に着手すると、補助金を受けられません。事前着手が認められるのは基礎工事のみです。建売住宅を個人で購入する場合は、交付決定後に売買契約を結ぶ必要があります。
既存住宅のZEH改修で使える補助金は?ZEH+改修・ZEHリノベ・ZEH診断
既存住宅向けのZEH補助金は、ZEH+改修・ZEHリノベ・ZEH診断の3事業です。ZEH+改修とZEHリノベは併用できないため、目指す性能に応じてどちらか一方を選びます。
| 既存改修3事業の比較 | |||
|---|---|---|---|
| 項目 | ZEH+改修 | ZEHリノベ | ZEH診断 |
| 目指す水準 | 断熱等性能等級6以上・BEI0.7以下 | ZEH水準(等級5相当・20%削減) | 性能の把握(改修なし) |
| 補助額 | 経費の1/3(設計費・広報費は定額) | 工事内容ごとの定額積上げ | 経費の1/3 |
| 上限額 | 1〜4地域400万円/5〜8地域300万円 | 250万円/戸(下限10万円) | 25万円(BELSなし20万円) |
| 公募締切 | 二次:2026年11月27日17時 | 2026年11月11日17時 | 2026年11月11日17時 |
| 最終事業完了日 | 二次:2027年1月8日 | 2026年12月18日 | 2026年12月18日 |
ZEH+改修の補助金はいくら?最大400万円の条件
ZEH+改修は、既存戸建住宅をZEH+水準まで改修する工事に対し、補助対象経費の1/3、最大400万円を補助する事業です。上限は1〜4地域が400万円、5〜8地域が300万円です。
主な交付要件は次のとおりです。
- SIIに「既存改修」区分で登録されたZEHビルダー/プランナーが改修に関与すること
- 天井(屋根)・外壁・床・基礎のいずれか1部位で、外気に接する部分をすべて改修すること
- 改修後に断熱等性能等級6以上とBEI0.7以下(再エネ除き30%以上削減)を満たすこと
- BELSを取得し、改修後の効果測定を報告すること
改修後の住宅をオープンハウス等で一般公開する場合は、広報費として個人申請10万円、法人申請50万円が加算されます。一次公募は8月14日に締め切られ、現在は二次公募(11月27日まで)の期間中です。
ZEHリノベの補助金はいくら?工事別の補助単価
ZEHリノベは、既存住宅をZEH水準に改修する工事を、工事内容ごとの定額で積み上げて補助する事業です。上限は250万円/戸、下限は10万円です。
対象は、2016年3月31日以前に建築された住宅、または2016年4月1日以降に建築されたZEH水準未満の住宅です。戸建住宅だけでなく、集合住宅の住戸も申請できます。断熱材の施工か窓の断熱改修のいずれかが必須工事です。
| ZEHリノベの主な補助単価 | |
|---|---|
| 工事内容・設備 | 補助単価 |
| 断熱材(外壁・屋根・天井・床・基礎) | 2,500円/㎡ |
| 内窓設置・外窓交換 | 22,000円/㎡ |
| 玄関ドア交換 | 50,000円/戸 |
| エコキュート | 60,000円/台 |
| ハイブリッド給湯機 | 80,000円/台 |
| エネファーム | 160,000円/台 |
| エコジョーズ・エコフィール | 30,000円/台 |
| エアコン(4.0kW未満) | 20,000円/台 |
| エアコン(4.0kW以上) | 80,000円/台 |
| 熱交換型換気(ダクト式) | 50,000円/台 |
| 熱交換型換気(ダクトレス) | 30,000円/台 |
| BELS取得 | 20,000円/戸 |
設備の補助には上限台数があります。
ZEH診断とは?改修前に使える省エネ診断の補助金
ZEH診断は、既存住宅の省エネ性能を数値で把握する「省エネ診断」の費用を補助する事業です。補助額は経費の1/3で、上限はBELS取得ありが25万円、なしが20万円です。
改修の要否や効果を事前に確かめたい方に向いています。ZEH診断を受けずに、ZEHリノベへ直接申請することも可能です。
マンション・アパート向けのZEH-M補助金は?
ZEH-M(ゼッチ・マンション)補助金は、新築の集合住宅をZEH-M水準で建てる建築主向けの事業です。補助額は1戸あたり40万円で、建物のライフサイクルCO2(LCCO2)を算定する場合は50万円になります。
| 新築ZEH-M 2事業の概要 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 新築低層ZEH-M | 新築中層ZEH-M |
| 対象の階数 | 住宅用途部分が1〜3層 | 住宅用途部分が4〜5層 |
| 対象の性能 | 『ZEH-M』・Nearly ZEH-M | 『ZEH-M』・Nearly ZEH-M・ZEH-M Ready |
| 補助額 | 40万円/戸(LCCO2算定で50万円/戸) | 40万円/戸(LCCO2算定で50万円/戸) |
| 上限額 | 3億円/年、6億円/事業(最長3年) | 3億円/年、6億円/事業(最長3年) |
申請者は、SIIに登録されたZEHデベロッパー、またはZEHデベロッパーに建築を発注する建築主です。マンションを購入する個人が申請する制度ではありません。
ZEH補助金を受け取った後の注意点は?定期報告と財産処分
新築戸建ZEHの補助金を受け取った後も、守るべき義務があります。未対応の場合は、交付決定の取り消しや補助金の返還を求められることがあります。
- 定期報告アンケート:事業完了後2年間、半期ごとに計4回、電気・ガスの使用量や太陽光の発電量を報告します
- 財産処分の制限:引渡しから6年以内に売却・賃貸・取壊し等をする場合は、事前にSIIの承認が必要です
- 書類の保存:申請書類や証拠書類は、事業完了年度の終了後6年間保存します
ZEH補助金とみらいエコ住宅2026事業の違いは?併用できる?
ZEH補助金(新築戸建ZEH)とみらいエコ住宅2026事業は、同じ住宅で併用できません。どちらを使うかは、住宅の性能と申請の主体で選びます。
| 新築戸建ZEHとみらいエコ住宅2026事業の比較 | ||
|---|---|---|
| 項目 | 新築戸建ZEH | みらいエコ住宅2026事業 |
| 所管 | 環境省(執行:SII) | 国土交通省・環境省の合同事業 |
| 対象住宅 | ZEH・ZEH+等 | GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅 |
| 太陽光発電 | 原則必須(ZEH Orientedは不要) | 区分により異なる |
| 申請者 | 建築主・購入者本人 | 登録した住宅省エネ支援事業者 |
| 関与が必要な事業者 | ZEHビルダー/プランナー | 住宅省エネ支援事業者 |
給湯省エネ2026事業とは、設備によって併用の可否が異なります。エネファームは併用できますが、エコキュート・おひさまエコキュート・ハイブリッド給湯機は併用できません。EV充電設備の国の補助金とも重複はできません。一方、自治体独自の補助金は、国費が入っていなければ併用できる場合があります。
ZEH補助金に関するよくある質問
ZEH補助金は2026年度いくらもらえますか?
新築戸建ZEHの場合、ZEHは1〜3地域で55万円、4〜8地域で45万円、ZEH+は1〜4地域で90万円、5〜8地域で80万円です。蓄電システムなどの追加設備で加算があり、既存住宅のZEH+改修は最大400万円、ZEHリノベは最大250万円です。
ZEH補助金の申請期限はいつまでですか?
新築戸建ZEHの単年度事業は2026年12月11日17時、複数年度事業は2027年1月8日17時が締切です。ZEH+改修の二次公募は2026年11月27日、ZEHリノベとZEH診断は2026年11月11日が締切です。いずれも予算到達で早期終了する場合があります。
注文住宅と建売住宅のどちらも対象ですか?
はい、どちらも対象です。建売住宅は購入予定の個人か、販売者の法人が申請します。ただし複数年度事業は注文住宅のみが対象で、個人が建売住宅を購入する場合は単年度事業で申請します。
ZEH補助金は自分で申請できますか?
新築戸建ZEHの申請者は建築主本人で、SIIのZEHポータルから電子申請します。ただしBELSや一次エネルギー消費量計算結果などの専門書類が必要なため、関与するZEHビルダー/プランナーと連携して準備するのが現実的です。
着工した後でもZEH補助金を申請できますか?
原則できません。新築注文住宅では、交付決定前に事前着手が認められるのは基礎工事のみで、断熱工事などの補助対象工事やBELS取得を交付決定前に行うと補助対象外になります。
太陽光発電の設置は必須ですか?
ZEH・Nearly ZEH・ZEH+・Nearly ZEH+では必須です。容量の制限はありませんが、全量売電は認められず余剰売電に限られます。都市部狭小地等や多雪地域のZEH Orientedは、再エネ設備を導入しなくても申請できます。
蓄電池だけでZEH補助金を申請できますか?
できません。蓄電システムの加算は、ZEHまたはZEH+の交付要件を満たす新築戸建住宅に対して上乗せされるものです。加算額は1kWhあたり2万円、経費の1/3、20万円のうち最も低い額です。
みらいエコ住宅2026事業や給湯省エネ2026事業と併用できますか?
みらいエコ住宅2026事業とは併用できません。給湯省エネ2026事業は、エネファームなら併用できますが、エコキュート・おひさまエコキュート・ハイブリッド給湯機は併用できません。
ZEH+改修とZEHリノベは両方申請できますか?
併用はできないため、どちらか一方を選んで申請します。断熱等性能等級6以上とBEI0.7以下を目指すならZEH+改修(上限400万円)、ZEH水準への改修ならZEHリノベ(上限250万円)が対象です。
予算上限に達したらどうなりますか?
新築戸建ZEHでは、申請額の合計が予算に達した日の17時締切分を対象に抽選が行われ、それ以降は申請できなくなります。SIIは必要に応じて受付可能な残額をZEH Webで公表します。
補助金はいつ振り込まれますか?
工事完了後に完了実績報告を提出し、SIIの確定検査で補助金額が確定した後、精算払請求書を提出すると振り込まれます。単年度事業の完了実績報告の最終期限は2027年1月22日です。
ZEH補助金がもらえないのはどんなケースですか?
主なケースは、交付決定前の着工、ZEHビルダー/プランナー未登録の事業者への依頼、BELSで要件を満たせなかった場合、完了実績報告までに入居していない場合、期日内に報告を出さなかった場合です。
まとめ
令和8年度のZEH補助金は、新築戸建ZEH・新築低層ZEH-M・新築中層ZEH-M・ZEH+改修・ZEHリノベ・ZEH診断の6事業で構成されています。新築戸建ZEHは45万〜90万円に設備加算、既存住宅はZEH+改修で最大400万円、ZEHリノベで最大250万円が補助されます。
新築の場合は、ZEHビルダー/プランナーへの相談が出発点です。交付決定前の着工は補助対象外になるため、契約前から申請スケジュールを事業者と共有しておきましょう。
締切は、ZEHリノベとZEH診断が2026年11月11日、ZEH+改修が11月27日、新築戸建ZEH(単年度)が12月11日です。いずれも先着順のため、検討中の方は早めに準備を始めてください。
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