
近年、訪日する外国人旅行者数が回復傾向にある中、インバウンド需要のさらなる拡大を目指し、各地で観光資源を活用した取り組みが進められています。
このような背景を受け、岡山県では外国人観光客を県内に呼び込む施策として、「訪日団体ツアー造成助成金」を実施しています。一定の条件を満たすツアーに対して助成金が交付されるため、旅行関連の事業者の方は本記事で詳細をご確認ください。
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この記事の目次
訪日団体ツアー造成助成金とは
「訪日団体ツアー造成助成金」は、外国から岡山県を訪れる観光目的の団体ツアーを造成・実施した旅行会社等に対して助成金が交付される制度です。県内宿泊を条件とすることで、地域経済への波及効果が見込まれる旅行を対象としています。
教育旅行や修学旅行等を除き、ツアー参加者の人数に応じて助成金が交付されます。事前申請が必要ないため、手間のかかる企画書等の提出は不要です。
助成額
本制度の助成額は、以下のとおりです。■参加者一人当たり:2千円
■1ツアーあたり:最大4万円
■1事業者当たり:最大80万円
ツアーごとに参加者1人当たり2千円、1ツアーあたり最大4万円、1事業者当たり最大80万円まで交付されます。参加者1人あたり一律で助成金を受け取れるため、旅行会社の規模を問わず公平に支援を受けられます。
なお、県内市町村や観光関係団体、空路利用を促進する会の助成制度との併用も可能です。
対象者と対象要件
本制度の対象となるのは、以下の要件を全て満たす団体ツアーを実施した、海外の旅行会社や国内のランドオペレータ等です。
- 外国からの県内観光を目的としたツアーであること
- ツアー催行人数(添乗員、ガイド、運転手等関係者は除く。)が10人以上であること
- ツアー参加者全員が岡山県内の宿泊施設に1泊以上すること
上記の条件を満たしていても、修学旅行等の教育旅行は除きます。対象となる宿泊施設は、旅館業法に基づく許可を受けた施設、又は住宅宿泊事業法に基づく届出を行った施設となります。
申請スケジュール
助成金の交付期間は前期と後期に分かれており、詳しくは以下のとおりです。
前期:令和7年4月1日から令和7年9月30日
後期:令和7年10月1日から令和8年2月28日
ただし、それぞれの交付期間ごとの上限額に達した場合、助成を終了する可能性があります。
申請の際は、ツアー終了後30日以内に、以下の書類を岡山県インバウンド推進協議会まで郵送またはメールで提出してください。
- 申請書兼請求書
- 岡山県内に宿泊したことが確認できる書類
- 旅行行程が分かる書類のコピー
ツアー計画時の申請は必要ないため、終了後に上記書類をご提出ください。なお、1つのツアーにつき複数件の申請を行うことはできません。
まとめ
岡山県の「訪日団体ツアー造成助成金」は、外国人観光客を呼び込む取り組みを支援する制度です。地域の魅力をいかに発信し、継続的な来訪につなげていくかが、今後の観光施策において重要な鍵となります。
本助成金は、県内でインバウンド対応を進めたい旅行関連事業者にとっては、有効な制度のひとつといえるでしょう。
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