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PCBを使用製品に処分期限があるのはご存じですか?PCBの早期処分で受けられる優遇制度を紹介

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PCB使用照明が東北・北海道地方の事業所などでよく見つかる理由とは?※2020年1月追記

その有毒性から40年以上も前に生産が終了し規制の対象にもなっているPCB使用製品(安定器等)ですが、東北地方や北海道を中心に未だに現役で使用されているケースが多いのはご存じでしょうか?

平均寿命10年と言われているPCB安定器がなぜ東北地方や北海道では40年以上も現役で残っているのかというと、それはPCB安定器に使用されている絶縁材料が、寒冷地(低温下)では科学的劣化を起こしづらい事にあります。

一説によるとPCB安定器は使用温度が20℃低くなると使用限界が4倍以上になるとも言われており、特に東北・北海道では低温環境で照明を使用する施設、例えば水産加工業の工場や倉庫、畜産業における家畜の居住施設などが多い事から、現役のPCB安定器が多く残る事になったようです。

とはいえ、近年は限界に達した安定器の発火やPCB(ダイオキシン類)の漏洩などの事故が多発しており、問題なく使用できているからといって、それを安全と捉えてしまうのは非常に危険です。

PCB使用製品が見つかっているのはこんな施設

・寒冷地の水産市場など
・寒冷地の家畜の居住施設など
・積雪地方の外部照明※放熱で雪が積もらないPCB使用水銀灯が好まれる傾向も
・歴史の古い地方の工場など※最近の事例では、半世紀以上前の設備が現役で稼働している綿紡績の工場なども。
※綿紡績の分野は100年以上も大きな技術革新がないため、設備改修の機会が少なく現役の工場が稼働遺産(歴史遺産)に選ばれる事も多い。

PCB製品の調査や、LED照明への交換を支援する「PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減事業(設備高効率化事実施)」は、2018年からの3箇年の実施計画となっています。

LED照明の導入に活用できる補助金としては最も高い補助が期待できるため、PCB製品を使用している可能性がある事業者の方は2020年度の最後の公募に向けて、PCB製品の使用状況をもう一度ご確認ください。



古い工場やビルをお持ちの方、PCB製品まだ何処かにある可能性はありませんか?

PCBというのは絶縁性が非常に高い難解性の物質(液体)で、1960年代にトランス(変圧器)コンデンサ(蓄電気)の絶縁油、蛍光灯やテレビなどの電気機器の素材として広く使用され、後に有害性が認められたため国内での製造、使用が禁止された化学物質のことです。

製造禁止から50年近く経っているので、一般家庭等でPCB使用製品が見つかることはほとんどありませんが、古い工場やビルの改修工事などを行う際に、普段あまり使用しない倉庫や通路などでPCBを使用した照明器具が発見されることは近年でもあります。

PCBは政府により廃棄処分に期限が設けられている為、期間内に処分を行わない場合厳しい行政処分の対象となる場合があります。

しかし、このPCBは有害なダイオキシンの一種として「特別管理産業廃棄物」に指定されている為、所有者が自分でPCB使用製品を取り外すことはもちろん、電気工事業者であっても、特別な許可がない限り解体作業や移動・運搬を行うことは出来ません。

そこで、今回はPCBを見つけた場合にはどうすればいいのか?をテーマに、PCB廃棄物の早期処理を目的とする制度「PCB処理に係る支援制度(中小企業者の軽減制度)」とPCB使用照明をLED照明に交換する場合に活用できる補助金制度「PCB使用照明器具のLED化によるCO2削減推進事業」についても調べてみました。

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