Wi-Fi(無線LAN)とは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末やデジカメ、ゲーム機など、通信機器をケーブル使用をすることなく、無線(ワイヤレス)でLAN(local area network)に接続できる技術のことを言います。
普段何気なく使用しているWi-Fiですが、家の中ではケーブルが届かなかった場所でもインターネット利用が出来るようになり、外出先では公共のWi-Fiを利用してインターネットを使うことができるなど、Wi-Fiは日々の生活利便性向上に役立っています。
今回は、Wi-Fi導入で活用できる補助金と、企業がWi-Fiを導入するメリットとリスクについてご紹介します。
この記事の目次
1.Wi-Fi環境整備はこれからも加速する!
街なかでWi-Fiスポット見かけますよね?
Wi-Fiスポットを示すロゴを町や公共施設で見かける頻度、増えているなと感じませんか?
最近では、駅構内やバス、デパート、カフェなどでもWi-Fiのマークやロゴを目にするようになったかと思います。
あのマークはWi-Fiスポットと言い、スマートフォンの通信回線を使わずに、インターネットに接続できる場所を表しています。Wi-Fiを上手に活用することで、家の中や外出先でスマートフォンなどの通信機器を快適に楽しむことができます。
駅構内や飲食店などの公共施設や、デパートなどの大型商業施設での普及が進む中、2020年東京オリンピックを見据え、飲食店や宿泊施設など中小企業者に対して、観光庁や地方自治体が補助金を出してWi-Fi導入を支援する取り組みも広がっています。
2.Wi-FI導入でもらえる補助金とは?
(1)インバウンド対応力強化補助金
「インバウンド対応力強化補助金」は、旅行中にスマートフォンやタブレット端末などを利用して観光情報を入手しようとする外国人旅行者の受入対応の強化を支援する目的でできた、(公団)東京観光財団が行う補助事業です。
都内の飲食店・宿泊施設を営む中小企業者を対象として、無線LAN(Wi-Fi)機器購入・設置を行った場合、1施設あたり最大75万円を補助してもらえます。
【補助額】
補助限度額は1施設当たり75万円(1カ所あたり15,000円以内)です。
・飲食店の場合:1店舗当たり最大10カ所まで
・宿泊施設の場合:1施設当たり最大50カ所まで
【対象経費】
無線LAN機器購入費、および設置工事費
※レンタル機器やリースに係る経費は対象外です
【募集期間】
平成29年4月27日(木)~平成30年3月30日(金)まで
※予算に達した時点で受付は終了です、興味がある方はお早めに問い合せしてくださいね
補助対象者や細かい要件などは、≪飲食店・宿泊施設がWiFi導入でもらえる補助金!外国人旅行者対策にもなる「インバウンド対応力強化補助金」とは ≫よりご確認お願いします。
(2)訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業補助金
平成29年度の募集は終了。
観光庁が行う補助事業で、Wi-Fi環境の整備にかかる機器購入費(無料公共無線LAN機器の購入に係る経費)、およびソフトウェア購入費(セキュリティー対策を含む)導入の経費が対象です。この補助金の魅力は、金額の上限がないところです。今年度の募集は10月で締め切られてしまいましたが、来年度以降も行われる可能性があるため、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
◆関連記事:外国人旅行者向け環境整備でもらえる補助金「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金」とは?
(3)地方自治体が行う補助事業
旅行先のネット環境の有無で旅の行動範囲は大きく変わります。
外国人旅行者に対して、より快適な旅行を過ごしてもらうため、各自治体が行う補助事業のまとめ記事をご紹介します。
全国の各自治体が行う補助事業のまとめ記事は、≪飲食・宿泊施設など店舗用Wi-Fi導入でもらえる!外国人旅行者対策もできる補助金6選!≫よりご確認お願いします。
3.企業内Wi-Fi環境整備は進んでいる?
みなさんの会社では、ワイヤレス環境構築は進んでいますか?
社内業務でノートPCやタブレット、iphoneなどのモバイル活用が拡大し、Wi-Fi必須のデバイスが増えたことで、オフィス内の無線環境強化が急務となっています。
また、Wi-Fiはネットワーク構築および変更が容易にできるなどの利点から、企業でも従来の有線LANを置き換える形で導入が進められています。
(1) 企業内Wi-Fi導入のメリット
ワイヤレス環境の導入メリットとしては、次の4点があげられます。
①業務プロセスの効率化
Wi-Fiで安定したワイヤレス環境をつくることで、スマートフォンやタブレットを効果的に活用することができます。
②フリーアドレスなど、ワークスタイルの変革
Wi-Fiを利用することにより、パソコンをデスクに固定する必要がなくなることから、場所にとらわれず仕事が可能なフリーアドレスなどのオフィス環境を構築することができます。
③オフィス移転やオフィスレイアウトがし易くなる
Wi-Fiを利用することにより、従来の有線ケーブルが必要なくなり、オフィスのレイアウトを考える時間やコスト削減が可能です。
④テレビ会議などを活用した従業員間のコミュニケーションの充実
場所にとらわれない打ち合わせによるコミュニケーション充実や、インターネットを活用した商談により意思決定の迅速化が期待できます。
(2) Wi-Fi導入の課題とは?
オフィスのWi-Fi化は機器を設置したらおしまい!というわけにもいきません。
企業がWi-Fiを導入した際に必要となるのは、ネットワーク障害時のトラブル対応や別端末への設定変更のように、システムや機器に精通した専任担当者の対応による定期的なメンテナンスが必要であり、Wi-Fiは導入後も運用面の手間がかかるといった認識も必要です。
(3)セキュリティー対策も必要
また、セキュリティー対策もWi-Fiを導入する際には気をつけなければならない点です。
例えば、プロジェクトや役職毎に接続可能なアクセス権限付与や、ユーザー認証設定などの管理が必要です。こうした対策により、システムのセキュリティーレベルは向上しますが、端末毎の設定変更などの管理面の手間は増えてしまいます。
4.企業内Wi-Fiを導入~サポートまでしてくれる通信事業者とは?
(1)NTT東日本「ギガらくWi-Fi」
オフィスから店舗まで、安心・簡単・すぐに使えるWi-Fiサービスを提供しているのが、NTT東日本「ギガらくWi-Fi」です。
【特徴】
①オフィスや店舗で簡単に設定
Wi-Fiアクセスポイント装置に、電源コードとLANケーブルを挿すだけですぐに利用できます。
②暗号化強度の強いセキュリティー
悪意のある第三者による盗聴など、Wi-Fiのセキュリティーリスクについては、暗号化強度の強いWPA2-PSKを採用。
1台の装置で従業員用とお客様用の接続環境を分けられるため、セキュリティー対策と同時に快適なインターネット環境の利用が可能です。
③使い方がわからない場合やトラブル発生時の対応
Wi-Fiの導入や運用にあたり、専用のフリーダイアルから365日プロがサポート。
「接続できない」などの使い方から、トラブルも遠隔で迅速にサポートできます。
④同時接続台数
無線LANとして、同時接続は50台まで可能です。
同時に複数人が使用しても通信速度が安定して使用できるため、オフィスや店舗にも最適です。
【料金プラン】
※初期導入費用:無料
◆詳細・お問い合わせはこちらからお願いいたします。
(2)NTT西日本「スマート光ビジネスWi-Fi」
NTT東日本「ギガらくWi-Fi」同様に、導入~保守までサポートしてくれる点や、特徴①~③についてはほぼ同じサービスを受けることができます。
また、NTT西日本の「スマート光ビジネスWi-Fi」は、各種補助金施策の活用に対応した料金プランが用意されています。
補助金の活用を検討する場合は、補助金毎に補助対象の範囲は異なるため、Wi-Fi環境整備にかかる機器購入費のみ対象、またはセキュリティー対策のためのソフトウェア購入費も対象内に含まれるなど、補助対象の範囲を確認しておくことが必要です。
【特徴】
「ギガらくWi-Fi」と①~③サービスまではほぼ同等です。
④同時接続台数
無線LANとして、同時接続は120台まで可能です。
同時に複数人が使用しても通信速度が安定して使用できるため、オフィスや店舗にも最適です。
⑤ダッシュボード機能
従業員や店舗のオーナー様向けのサービスです。
来訪者数などの情報を収集し、専用webページで来訪者の滞在時間や、訪問頻度、店舗への来訪者数のなどの顧客情報の把握が可能です。
⑥facebook Wi-Fi機能
来訪者がオフィスや店舗などのfacebookページにチェックインすることで、Wi-Fiが利用可能になるのと同時に、タイムライン上に店舗の名前が表示されることでPRの効果も見込むことができます。
【料金プラン】
◆詳細・お問い合わせはこちらからお願いいたします。
5まとめ
いかがでしたか?
2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、Wi-Fi環境の構築は国をあげて進められていくと考えられます。その中で、通信業者の補助金に対応した料金プランを活用して、Wi-Fi導入を検討するのも方法のひとつではないでしょうか。
オフィス規模に応じて、サポートや保守、セキュリティー対策など、強化したい部分を見極めて
かしこく活用していきましょう。