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【令和8年度】千代田区ヒートアイランド対策助成制度 区内建物等の所有者必見|対象や取組内容

公開日:2022/12/12 更新日:2026/5/25
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東京都千代田区では、区内建物等の所有者などを対象とした「ヒートアイランド対策助成制度」を実施しています。この制度を活用すれば、特に都市部の課題となっているヒートアイランド対策に貢献できるだけでなく、企業にもさまざまなメリットをもたらします。

ヒートアイランド対策を行うことにより、より快適な労働環境を整え、企業のイメージアップや経済的効果を図ることにもつながります。千代田区内に建物等を所有する事業者やマンション管理組合、ビルオーナーなどは、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

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ヒートアイランド現象とは

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が周囲に比べ高温になる現象のことです。ヒートアイランド現象の要因としては、主に以下の項目が挙げられます。

植生域(緑地・水面等)の減少地面や空気の熱が奪われず熱がこもりやすくなる
人工被覆域(アスファルト・コンクリート等)の拡大日射による熱が蓄積しやすく、また冷えにくい等の性質がある
人工排熱(自動車、エアコン・室外機等からの排熱)の増大人間の活動で放出される熱のことで、こもりやすく気温が下がりにくくなる

関東地方では東京を中心に高温域が拡大しており、ここ100年間で平均気温が3.3℃上昇しました。都市化の進展に伴い、ヒートアイランド現象は深刻化しているため、熱中症等の健康被害や地球温暖化もさらに進むと考えられています。

ヒートアイランド対策助成制度とは

東京都千代田区では、令和8年度も「ヒートアイランド対策助成制度」を実施しています。これは、都市部の気温上昇を抑える対策を行う、区内の建物等の所有者や借主を対象に、その費用の一部を助成する制度です。

屋上・壁面の緑化や菜園、屋上への高反射率塗料、窓ガラスへの日射調整フィルム、ドライ型ミスト発生装置の設置など、幅広い取り組みが対象となります。助成額は対象経費の50%で、受付は先着順のため、予算に達し次第終了します。

助成対象者

対象となるのは、千代田区内にある建物等の所有者または所有者の承諾を得ている借主です。千代田区に在住していなくても、要件を満たしていれば対象となります。

助成の種類と基準

本助成金における助成種類は以下のとおりです。

【屋上等緑化】:屋上やベランダに樹木等を植栽した基盤の新設
【敷地内緑化】:敷地の地上部に樹木等を植栽した基盤の新設
【菜園】:野菜等を植栽した基盤の新設
【壁面緑化】
・つる性植物や植栽基盤を、建物壁面等を覆うように植栽
・壁面に沿って高木を3本以上植栽
【高反射率塗料・熱交換塗料(屋上・壁面)】:新たに塗布
【日射調整フィルム・窓用コーティング材】:窓ガラスに新たに対策
【遮熱性塗料・熱交換塗料(塗装面)】:塗装面に新たに塗布
ドライ型ミスト発生装置:水を霧状に噴射し気化熱で周囲を冷却できるもの
レインガーデン:敷地地上部に、雨水貯留浸透性のよい緑化をおこなうもの

助成要件

本助成金の要件は、共通内容と事業内容ごとに定められています。

具体的な助成要件は以下のとおりです。

共通・区内の建物等かつ工事等の実施前に申請
・助成対象者が施工するものでない(改修は施工業者が実施)
・当該年度に同一建物等で本助成を受けていない
・税金(住民税・固定資産税等)を滞納していない
・ちよエコ宣言をおこなっている(宣言対象外のもの以外)
・屋上等緑化
・敷地内緑化
・壁面緑化
・菜園
・新築は敷地面積1,000㎡未満
・敷地面積が250㎡以上の建物で、「千代田区緑化推進要綱」における計画書提出対象の建物は、指定基準を超える部分が対象
・プランターによる緑化は、1基につき容量100L以上のもの

※菜園は、上記に追加して事業計画書により夏季に植栽計画(緑)があるもの
・高反射率塗料
・日射調整フィルム
・窓用コーティング材
・第三者機関の証明書等により、性能値を証明できる製品を使用
ドライ型ミスト発生装置・公共等で不特定多数へ涼を提供する目的で設置
・運用見込み期間が年間90日以上である(レンタルの場合はイベント等で一時的に設定するもの)
レインガーデン・周囲から雨水を集水する構造であり、砕石層または雨水貯留浸透施設の整備により、高い貯留浸透能力を持つ緑地である

助成額および上限額

本制度における助成額はすべて経費の50%としています。なお、助成種別による上限額は以下のとおりです。

助成種別上限額
屋上等緑化・敷地内緑化・菜園固定基盤:200万円
プランター:50万円
※3事業の合計
壁面緑化50万円
高反射率塗料・熱交換塗料(屋上・壁面)50万円
※屋上・壁面の合計
日射調整フィルム・窓用コーティング材30万円
ドライ型ミスト発生装置固定型式・レンタルともに各100万円
レインガーデン50万円

※助成は2種以上の組み合わせ可能
※千円未満は切り捨て

なお、助成によって設置された緑化などは、5年間維持管理しなければなりません。

【在来種植栽による緑化割増】

屋上等緑化、壁面緑化、敷地内緑化において、区画ごとに植栽に用いる植物全てを「千代田区在来種植栽選定の手引き」に記載の在来種にした際は、助成額・上限額を20%割増します。

申請方法

本助成金の申請方法は以下の流れで行います。

申請者側ポイント
1申請

※申請期限:令和9年2月15日(月)
・必要書類を提出
・区役所窓口または郵送
・不備があった場合は一度返却
2決定通知の受領→工事開始・決定通知は郵送で書面通知
3事業完了報告

※提出期限:令和9年3月15日(月)
・工事等支払い終了後、必要書類を提出
・区役所窓口または郵送
・完了報告の際は事前に連絡
4確定通知受領・確定通知は郵送で通知
5請求・請求時の口座名義は、申請者名義と同一
・請求日から1か月程度で振込

注意したい点は、本制度の受付が「先着順」であることです。予算に達し次第、助成が終了するため、時間に余裕をもって申請しましょう。

申請に必要な書類

本助成制度の申請に必要な書類は以下のとおりです。

〈共通〉
・助成金交付申請書(区様式)
・確認書(区様式)
・前年度(令和7年度)の納税証明書の写し
・見積書の写し(内訳書有)
・承諾書(区様式)
・施工・設置箇所の平面図や立体図
・施工・設置前写真(カラー)
・ちよエコ宣言を行っていることがわかる書類

※承諾書は申請者が所有者でないまたは共同所有の場合に必要

〈助成種別ごとの必要書類〉

屋上等緑化、壁面緑化■施工箇所の面積計算表
■建物形状が確認できる図面(立面図)・写真
敷地内緑化■施工箇所の面積計算表
菜園■施工箇所の面積計算表
■建物形状が確認できる図面(立面図)・写真
■実施内容がわかる事業計画書
高反射率塗料・熱交換塗料(屋上・壁面)■施工箇所の面積計算表
■建物形状が確認できる図面(立面図)・写真
■第三者機関が発行する製品の性能証明書(高反射率塗料のみ)
■製品・設備性能等のパンフレット
フィルム、コーティング材■施工箇所の面積計算表
■第三者機関が発行する製品の性能証明書
遮熱性塗料・熱交換塗料(舗装面)■施工箇所の面積計算表
■製品・設備性能等のパンフレット
ドライ型ミスト発生装置(固定式・レンタル)■製品・設備性能等のパンフレット
■実施内容がわかる事業計画書
レインガーデン■施工箇所の面積計算表
■製品・設備性能等のパンフレット

そのほか、各書類に関する細かい規定は公式サイトやパンフレット等でご確認ください。

ヒートアイランド対策助成制度 活用のメリット

本助成制度を活用すれば、下記のメリットが期待できます。

・省エネ効果が期待できる
屋上緑化や壁面緑化を施すと、夏場は室温上昇を抑える効果が、冬場は室温が外へ逃げるのを防ぐ保温効果があります。その結果、建物内の冷暖房稼働が軽減できるため、省エネ効果が図れます。

・従業員や来客者がリフレッシュできる
植物が身近にあると、血圧の低下や目の疲労などを軽減する効果があると言われています。また、植物には緊張や不安などを取り除く効力も確認されているため、従業員が心身ともにリフレッシュした状態で仕事に臨めます。さらには来客者の緊張感をほぐし、スムーズな商談をサポートする役目としても効果的です。

・企業のイメージアップになる
緑化等への取り組みは、世界的な目標であるSDGs(持続可能な開発目標)における「気候変動に具体的な対策を」「働きがいも経済成長も」などの項目に該当します。そのため、企業のイメージアップや集客・宣伝効果に繋がります。

・コスト削減
助成金制度を活用することで、コストを抑えてヒートアイランド対策ができます。また、実施した対策によって気温や室温を下げることができれば、冷房による電気代等のコスト軽減も期待できます。

・建物の保護や状態改善
緑化を進めたり遮熱塗料を使ったりすることで、紫外線の影響や急激な温度変化から建物の屋根や外壁等を守ることができます。

よくある質問

助成の対象になるのは誰ですか?

千代田区内にある建物等の所有者、または所有者の承諾を得ている借主が対象です。事業者やマンション管理組合、ビルオーナーなども活用できます。

助成額や補助率はどのくらいですか?

助成額は対象経費の50%で、千円未満は切り捨てとなります。上限額は助成種別ごとに異なり、屋上等緑化・敷地内緑化・菜園は固定基盤で200万円(プランターは50万円・3事業の合計)、壁面緑化・高反射率塗料・レインガーデンは各50万円、日射調整フィルム・窓用コーティング材は30万円、ドライ型ミスト発生装置は各100万円です。

申請時に気をつけることはありますか?

工事等の実施前に申請する必要があります。受付は先着順で、予算に達し次第終了するため、早めの申請がおすすめです。申請期限は令和9年2月15日(月)、事業完了報告の提出期限は令和9年3月15日(月)です。


まとめ

都市部ではヒートアイランド現象と地球温暖化の影響を両方受けており、気温上昇のリスクは年々高まっています。より暑くなった夏をしのぐために冷房の使用頻度が多くなれば、二酸化炭素排出による環境への影響だけでなく、企業側もコスト面で損害を受けるでしょう。

ヒートアイランド対策助成制度を活用すれば、環境への配慮に加え企業の経済活動促進も期待できます。千代田区内に建物等を持つ所有者は、ぜひこの機会に本助成制度の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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