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ひとり親控除とは?2026年の控除額35万円と年収の上限をわかりやすく解説

公開日:2024/12/10 更新日:2026/8/7
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「ひとり親控除が38万円に増えるらしい」「所得制限が1,000万円になったと聞いた」——ネット上ではそんな情報が飛び交っています。しかし2026年8月時点の国税庁の公表資料を確認すると、2026年(令和8年)分の控除額は35万円、所得制限は合計所得金額500万円以下のままです。
ひとり親控除は、子どもを1人で育てる方の税負担を軽くする所得控除です。申告しなければ1円も戻ってこない「申請主義」の制度でもあります。2026年分からは扶養する子の所得要件が62万円以下に緩和され、これまで対象外だった家庭が新たに使えるケースも出てきました。
この記事では、ひとり親控除の控除額・年収の上限・子どもの年齢制限・いくら戻るのか・年末調整と確定申告の書き方までを、財務省「令和8年度税制改正の大綱」と国税庁の最新資料にもとづいて整理します。

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この記事の目次

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ひとり親控除とは?2026年(令和8年)の控除額と要件をわかりやすく解説

ひとり親控除とは、生計を一にする子どもがいる単身者が受けられる所得控除で、2026年(令和8年)分の控除額は所得税35万円・住民税30万円です。2020年(令和2年)分の所得税から適用されている比較的新しい制度で、婚姻歴や性別を問わず利用できます。

【ひとり親控除の概要(2026年・令和8年分)】
項目内容
対象者婚姻歴・性別を問わないひとり親(シングルマザー・シングルファザー)
本人の所得要件合計所得金額500万円以下(給与収入のみなら年収約678万円以下)
子の所得要件総所得金額等62万円以下(給与収入のみなら年収136万円以下)
控除額(所得税)35万円(2027年・令和9年分以後は38万円)
控除額(住民税)30万円(2028年度・令和10年度分以後は33万円)
申告方法年末調整または確定申告
扶養控除との併用可能(子が16歳以上の場合)

ひとり親控除の対象になる3つの要件

ひとり親控除を受けられるのは、その年の12月31日時点で次の3つをすべて満たす方です。国税庁タックスアンサーNo.1171に定められた要件で、1つでも欠けると適用されません。

・婚姻をしていない、または配偶者の生死が明らかでないこと

・事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる人がいないこと

・生計を一にする子がいること(その子の総所得金額等が62万円以下で、他の人の同一生計配偶者や扶養親族になっていないこと)

・本人の合計所得金額が500万円以下であること

「事実上婚姻関係と同様の事情にある人」とは、住民票に「夫(未届)」「妻(未届)」と記載された同居相手などを指します。法律上の婚姻をしていなくても、こうした相手がいる場合は対象外です。

未婚のシングルマザー・シングルファザーも対象になる

ひとり親控除は、一度も結婚したことがない未婚のシングルマザー・シングルファザーも対象です。2020年(令和2年)の税制改正以前は、寡婦(夫)控除の対象が離婚・死別に限られており、未婚のひとり親は同じ状況でも控除を受けられませんでした。
現在は婚姻歴を問わないため、未婚で出産して子育てをしている方も、事実婚の相手がいなければ控除の対象となります。性別の制限もなく、父子家庭のシングルファザーも同額の控除を受けられます。

ひとり親控除は年収いくらまで?所得制限をわかりやすく解説

ひとり親控除の所得制限は本人の合計所得金額500万円以下で、給与収入だけの方なら年収677万7,777円(約678万円)以下が目安になります。この上限は制度創設時から変わっていません。
判定に使うのは「年収(額面)」ではなく「合計所得金額」です。給与所得者の場合、額面収入から給与所得控除を差し引いた後の金額で判定します。副業やパート収入が複数ある方は、すべての所得を合算して500万円以下かどうかを確認してください。

「所得制限が1,000万円になる」という情報は正しい?

2026年8月時点で、ひとり親控除の所得制限を1,000万円に引き上げる改正は行われていません。財務省「令和8年度税制改正の大綱」(令和7年12月26日閣議決定)に盛り込まれたのは控除額の引き上げのみで、合計所得金額の要件は500万円以下のままです。

■1,000万円という数字が広まった背景

所得制限を1,000万円に緩和する案は、税制改正の議論の過程で検討課題として報じられました。しかし令和7年度・令和8年度いずれの税制改正大綱にも要件緩和は明記されておらず、法改正には至っていません。

なお「合計所得金額1,000万円以下」は配偶者控除の所得要件です。ひとり親控除の要件と混同されて拡散した可能性があります。

2026年8月時点の国税庁パンフレット「暮らしの税情報(令和8年度版)」でも、ひとり親控除の要件は「合計所得金額が500万円以下であること」と明記されています。

今後の税制改正で見直される可能性はありますが、現時点で年収700万円を超える方は対象外と考えてください。

ひとり親控除は子供が何歳まで対象?年齢制限と所得の条件

ひとり親控除に子どもの年齢制限はありません。0歳でも25歳でも、生計を一にしていて総所得金額等が62万円以下であれば対象になります。16歳以上という年齢要件がある扶養控除とは、この点が大きく異なります。
年齢ではなく「子どもの所得」で切り替わる制度だと理解しておくと、判断を誤りません。子の所得要件は税制改正で毎年のように引き上げられているため、最新の金額を確認しましょう。

【子の所得要件の推移(所得税)】
適用年分総所得金額等の上限給与収入のみの場合の目安
2024年(令和6年)分まで48万円以下年収103万円以下
2025年(令和7年)分58万円以下年収123万円以下
2026年(令和8年)分以後62万円以下年収136万円以下
※住民税は1年遅れで反映され、令和9年度分から62万円以下となります。

子供が大学生・アルバイトをしている場合はどうなる?

子どもが大学生でも、アルバイト収入が年間136万円以下であればひとり親控除の対象です。2025年(令和7年)分までは年収123万円が上限でしたが、2026年(令和8年)分からは給与所得控除の最低保障額の引き上げにともない136万円まで拡大しました。
アルバイトを掛け持ちしている場合は、すべての勤務先の収入を合算して判定します。年末が近づいたら子どもの収入を確認し、136万円を超えそうならシフト調整を検討するのも一案です。

子供が就職したらひとり親控除はどうなる?

子どもが就職して年収136万円を超えると、その年からひとり親控除は使えなくなります。同居していても、子どもが経済的に自立して「生計を一にする」状態でなくなった場合も同様に対象外です。

【子どもの状況別・控除の適用可否(2026年・令和8年分)】
子どもの状況ひとり親控除扶養控除(16歳以上)
大学生・アルバイト年収136万円以下○ 適用○ 適用
就職して年収136万円超× 対象外× 対象外
就職・同居しているが別生計× 対象外× 対象外
障害などで就労が困難、収入が要件以下○ 適用○ 適用

子どもが扶養から外れると、翌年の所得税・住民税は控除額が減った分だけ増えます。年収400万円の方であれば、ひとり親控除と一般の扶養控除(38万円)が同時に外れることで、年間およそ10万円前後の負担増になる計算です。
なお、離婚や死別を経験した女性であれば、子どもが独立した後も「寡婦控除」を使える場合があります。寡婦控除の詳しい要件は下記の記事でまとめています。

寡婦(かふ)とは?意味・対象条件と27万円の寡婦控除をわかりやすく解説【2026年】

ひとり親控除でいくら戻る?節税額の目安を計算

ひとり親控除による節税額は、2026年(令和8年)分でおおむね年4万7,500円〜11万円です。所得控除は税額から直接差し引く制度ではなく、課税所得を減らす仕組みのため、適用される税率によって戻る金額が変わります。
所得税の節税額は「控除額35万円×所得税率」、住民税の節税額は「控除額30万円×税率10%=3万円」で計算できます。

【課税所得別・ひとり親控除の節税額(2026年・令和8年分)】
課税所得所得税率所得税の軽減額住民税の軽減額合計
195万円以下5%約1万7,500円3万円約4万7,500円
195万円超〜330万円以下10%3万5,000円3万円約6万5,000円
330万円超〜695万円以下20%7万円3万円約10万円
695万円超〜900万円以下23%8万500円3万円約11万500円
※課税所得は年収から給与所得控除・基礎控除・社会保険料控除などを差し引いた後の金額です。別途、復興特別所得税(所得税額の2.1%)分もわずかに軽減されます。

年収400万円のシングルマザーの場合はいくら?

年収400万円・中学生の子ども1人・社会保険料約58万円というケースでは、ひとり親控除による軽減額は年間およそ4万7,500円です。
給与収入400万円から給与所得控除124万円を引いた給与所得は276万円。ここから基礎控除104万円(令和8年分の特例適用後)と社会保険料控除58万円、ひとり親控除35万円を差し引くと課税所得は79万円となり、所得税率は5%が適用されます。所得税で1万7,500円、住民税で3万円が軽くなる計算です。
「いくら戻る」という表現をよく見かけますが、年末調整で還付されるのは源泉徴収で払いすぎた税金です。もともと納める税金が少ない方は、軽減額もその範囲内にとどまります。

ひとり親控除はいつから38万円に引き上げられる?改正スケジュール

ひとり親控除の控除額は、所得税が2027年(令和9年)分から38万円、住民税が2028年度(令和10年度)分から33万円に引き上げられます。2026年(令和8年)分の年末調整では、従来どおり35万円で計算します。
「2026年から38万円」という情報が一部で出回っていますが、財務省「令和8年度税制改正の大綱」の記載は「令和9年分以後の所得税について適用する」です。適用開始時期を1年間違えると年末調整の計算がずれるため、注意してください。

【ひとり親控除の改正スケジュール】
項目現行改正後適用時期
控除額(所得税)35万円38万円2027年(令和9年)分以後
控除額(住民税)30万円33万円2028年度(令和10年度)分以後
子の総所得金額等の要件58万円以下62万円以下2026年(令和8年)分以後
本人の合計所得金額の要件500万円以下変更なし

住民税の控除額が30万円である根拠

住民税のひとり親控除30万円は、地方税法第34条に定められた金額です。所得税の控除額(35万円)より5万円低く設定されており、これは配偶者控除や扶養控除など他の人的控除でも共通する構造です。
2027年(令和9年)分の所得にもとづく2028年度(令和10年度)分の住民税から33万円に引き上げられます。所得税と住民税で適用開始のタイミングが1年ずれるのは、住民税が前年の所得をもとに翌年度課税される仕組みだからです。
なお、給与の源泉徴収でひとり親に適用される控除額も、2027年1月から月額3万円から3万2,500円へ変わります。

ひとり親と寡婦の違いは?どちらが有利か比較

ひとり親控除と寡婦控除の最大の違いは、扶養している相手が「子」かどうかです。子どもを扶養しているなら男女問わずひとり親控除、子ども以外の扶養親族しかいない女性なら寡婦控除、という切り分けになります。控除額はひとり親控除のほうが8万円大きく、両方の要件を満たす場合はひとり親控除が優先されます。

【ひとり親控除と寡婦控除の比較(2026年・令和8年分)】
項目ひとり親控除寡婦控除
対象の性別男女問わず女性のみ
婚姻歴問わない(未婚でも対象)離婚または死別のみ
扶養の要件生計を一にする子が必須離婚は子以外の扶養親族が必要、死別は不問
本人の所得要件合計所得金額500万円以下合計所得金額500万円以下
控除額(所得税)35万円27万円
控除額(住民税)30万円26万円
優先順位要件を満たせば優先適用ひとり親に該当しない場合に判定

判定の順序は「まずひとり親、当てはまらなければ寡婦」です。子どもが就職して扶養から外れた場合、離婚した方は子ども以外の扶養親族がいないと寡婦控除を使えませんが、死別した方は扶養親族がいなくても寡婦控除の対象になります。

適用の判断で間違えやすいケース

実務でつまずきやすいのが、同居相手がいるケースと、子どもを元配偶者の扶養に入れているケースです。次のような場合はひとり親控除を受けられません。

・住民票に「夫(未届)」「妻(未届)」と記載された同居相手がいる

・子どもが元配偶者の扶養親族として申告されている

・子どもの総所得金額等が62万円を超えている

・子どもが青色申告者の事業専従者として給与の支払いを受けている

・単身赴任中の配偶者がいる(婚姻関係が続いているため対象外)

子どもを父母のどちらの扶養にするかは、離婚後の取り決めや実際の扶養状況によります。二重に申告するとどちらかが否認されるため、事前に確認しておきましょう。

ひとり親控除の申告方法は?年末調整と確定申告の書き方

ひとり親控除は自動的には適用されません。会社員は年末調整、自営業やフリーランスは確定申告で自分から申告する必要があります。申告を忘れると控除は受けられないため、該当する年は必ず手続きしてください。

会社員の場合:年末調整で申告する

給与所得者は、毎年11月から12月ごろに勤務先へ提出する「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」で申告します。用紙の「ひとり親」のチェック欄に印を付け、扶養する子どもの氏名・生年月日・続柄・所得の見積額を記入すれば完了です。
証明書類の添付は原則不要です。ただし勤務先から住民票の提出を求められる場合があるため、案内に従ってください。年の途中で離婚・死別した場合も、その年の12月31日時点で要件を満たしていれば適用対象になります。

自営業・フリーランスの場合:確定申告で申告する

確定申告では、申告書第一表と第二表の両方に記入が必要です。第一表の「所得から差し引かれる金額」欄にひとり親控除の金額(令和8年分は35万円)を記載し、第二表の「本人に関する事項」で「ひとり親」にチェックを入れます。

【確定申告でひとり親控除を申告するときのチェックポイント】
  • 第一表「所得から差し引かれる金額」に35万円(令和8年分)を記入する
  • 第二表「本人に関する事項」の「ひとり親」にチェックを入れる
  • 第二表「配偶者や親族に関する事項」に子どもの氏名・生年月日・続柄・所得を記入する
  • e-Tax(電子申告)でも画面の案内に沿って同じ内容を入力できる
  • 年末調整で申告し忘れた場合は、翌年3月15日までの確定申告で申告できる

ひとり親控除と扶養控除は併用できる

ひとり親控除と扶養控除は同時に適用できます。子どもが16歳以上であれば、ひとり親控除35万円に加えて扶養控除も受けられるため、控除額を大きく積み増せます。

控除の種類控除額(所得税)対象
ひとり親控除35万円生計を一にする子がいるひとり親(年齢制限なし)
一般の控除対象扶養親族38万円16歳以上19歳未満、23歳以上70歳未満の扶養親族
特定扶養親族63万円19歳以上23歳未満の扶養親族
老人扶養親族(同居老親等)58万円70歳以上の同居老親等(同居以外は48万円)

たとえば18歳の子ども1人ならひとり親控除35万円+扶養控除38万円で合計73万円、20歳の大学生1人なら35万円+特定扶養控除63万円で合計98万円の所得控除になります。子どもが15歳以下の場合、扶養控除は適用されないためひとり親控除35万円のみです。

申告し忘れたときは5年以内なら取り戻せる

過去にひとり親控除を申告し忘れていた場合でも、5年以内であれば還付申告や更正の請求で取り戻せます。年末調整で漏れた分はその年の翌年3月15日までの確定申告で、確定申告で漏れた分は法定申告期限から5年以内の更正の請求で対応します。
2020年(令和2年)の制度創設時に未婚のひとり親が新たに対象となったことを知らないまま、数年分を申告していない方もいます。心当たりがあれば、過去分をまとめて確認してみる価値があります。

ひとり親控除と手当・支援金の違いは?住民税非課税との関係

ひとり親控除は「税金を軽くする制度」、児童扶養手当などは「現金を受け取る制度」で、目的も窓口も別です。「ひとり親家庭支援金」という名称の単一制度は存在せず、複数の支援が組み合わさっていると理解しておくと整理しやすくなります。

【ひとり親控除と手当・支援金の違い】
制度名種類特徴
ひとり親控除(本記事)税の軽減(所得控除)年末調整・確定申告で申告。納める税金がないと効果は出ない
児童扶養手当現金給付ひとり親家庭等が対象。所得に応じて全部支給・一部支給に分かれる
母子父子寡婦福祉資金貸付金貸付(無利子〜低利子)生活資金・修学資金などを低利で借りられる
ひとり親家庭等医療費助成医療費の助成自治体ごとに対象年齢や所得制限が異なる

児童扶養手当の支給額や所得制限限度額は、下記の記事で詳しく解説しています。

児童扶養手当はいくら?所得制限・年収の早見表と計算方法【令和8年度】

ひとり親は住民税が非課税になる?年収の目安

ひとり親または寡婦に該当する方は、前年の合計所得金額が135万円以下であれば住民税が非課税になります。給与収入のみの場合、2026年度(令和8年度)分は年収204万4,000円未満、2027年度(令和9年度)・2028年度(令和10年度)分は年収209万円以下が目安です。
この特例は、扶養親族の人数で判定する通常の非課税基準とは別枠で設けられています。住民税が非課税になると、国や自治体が実施する低所得世帯向けの給付金や、保育料・医療費の軽減の対象になることもあります。

住民税非課税世帯とは?年収目安110万円・条件・支援を解説【2026年度】

非課税限度額は自治体の級地区分によって細かく異なるため、正確な判定はお住まいの市区町村の税務担当課にご確認ください。


ひとり親控除についてよくある質問

ひとり親控除について、検索の多い疑問と回答をまとめました。

ひとり親控除は年収いくらまで受けられる?

本人の合計所得金額が500万円以下であることが要件です。給与収入のみの場合、年収677万7,777円(約678万円)以下が目安になります。判定に使うのは額面の年収ではなく、給与所得控除を差し引いた後の合計所得金額です。



ひとり親控除の所得制限が1,000万円になるのはいつから?

2026年8月時点で、所得制限を1,000万円に引き上げる改正は行われていません。令和7年度・令和8年度いずれの税制改正大綱にも要件緩和は盛り込まれておらず、合計所得金額500万円以下のままです。なお「合計所得金額1,000万円以下」は配偶者控除の所得要件であり、混同されやすい点にご注意ください。



ひとり親控除が38万円になるのはいつから?

所得税は2027年(令和9年)分から38万円、住民税は2028年度(令和10年度)分から33万円に引き上げられます。2026年(令和8年)分の年末調整では、従来どおり所得税35万円・住民税30万円で計算します。



ひとり親控除でいくら税金が戻る?

2026年(令和8年)分では、所得税率5%の方で年約4万7,500円、税率20%の方で年約10万円が目安です。所得税は控除額35万円に税率を掛けた金額、住民税は控除額30万円×税率10%=3万円が軽減されます。年収400万円で中学生の子ども1人の場合は、およそ4万7,500円の軽減となります。



ひとり親控除は子供が何歳まで対象?

年齢制限はありません。子どもの総所得金額等が62万円以下(給与収入のみなら年収136万円以下)で、生計を一にしていれば、子どもが何歳でも対象です。16歳以上という年齢要件がある扶養控除とは判定基準が異なります。



子供が就職したらひとり親控除はどうなる?

子どもの年収が136万円を超えた年からひとり親控除は使えなくなります。同居していても別生計であれば対象外です。死別した方は子どもが扶養から外れても寡婦控除の対象になりますが、離婚した方は子ども以外の扶養親族がいないと寡婦控除も使えません。



未婚のシングルマザーでもひとり親控除は受けられる?

受けられます。2020年(令和2年)の税制改正により、婚姻歴の有無を問わず適用されるようになりました。未婚で出産して子育てをしている方も、事実婚の相手がいないなど他の要件を満たせば対象です。



ひとり親控除と扶養控除は併用できる?

併用できます。子どもが16歳以上であれば、ひとり親控除35万円に加えて扶養控除38万円(19歳以上23歳未満は63万円)を受けられます。子どもが15歳以下の場合は扶養控除の対象外となるため、ひとり親控除35万円のみの適用です。



ひとり親控除と寡婦控除は同時に受けられる?

同時には受けられません。両方の要件を満たす場合は、控除額の大きいひとり親控除が優先して適用されます。判定は「まずひとり親に該当するか」を確認し、当てはまらない場合に寡婦控除を検討する順序で行います。



年末調整で申告し忘れた場合はどうすればいい?

翌年3月15日までに確定申告をすれば控除を受けられます。過去分についても、法定申告期限から5年以内であれば更正の請求や還付申告で取り戻すことが可能です。制度創設を知らずに申告していなかった方も、さかのぼって手続きできます。



まとめ

ひとり親控除は、子どもを1人で育てる方の税負担を軽くする所得控除です。ネット上には適用時期や金額を先取りした情報も多いため、最新の要件を正しく押さえておきましょう。

  • 控除額(2026年・令和8年分):所得税35万円・住民税30万円。所得税は2027年分から38万円、住民税は2028年度分から33万円に引き上げ
  • 本人の所得要件:合計所得金額500万円以下(給与収入のみなら年収約678万円以下)。1,000万円への緩和は行われていない
  • 子の所得要件:2026年分から総所得金額等62万円以下(給与収入のみなら年収136万円以下)に緩和。年齢制限はなし
  • 節税額の目安:年約4万7,500円〜11万円。年収400万円のひとり親でおよそ4万7,500円
  • 申告方法:会社員は年末調整、自営業は確定申告。申告漏れは5年以内なら取り戻せる

ひとり親家庭の経済的な負担軽減には、税制優遇だけでなく手当や助成の活用も欠かせません。子育て世帯が使える支援制度は下記の記事でまとめています。

【2026年版】子育て世帯が使える支援制度20選 年齢別にいくらもらえるか解説

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