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小規模事業者持続化補助金の令和元年度補正第1回締め切り分の採択者から読み解く

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今年3月10日から3月31日まで公募が行われた小規模事業者持続化補助金の採択が発表されました。

第1回の締め切り分の申請件数は合計で8,044件で、外部有識者による厳正な審査の結果、7,308件の採択事業者が決定しています。※採択率約91%

今年はいったいどのような事業が採択を受けているのでしょうか。

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この記事の目次

創業期にも活用できる「小規模事業者持続化補助金」とは?

小規模事業者が商工会議所や商工会連合会の支援を受けて行う販路開拓などの取り組みを支援する補助金制度です。

最大50万円と補助額はあまり大きくはありませんが、採択率の高さと使い勝手の良さから毎年継続的に活用する事業者の方等も多くいるのが特徴です。

【主な申請要件】
・小規模事業者(常時使用する従業員数が20人(商業・サービス業は5人)以下の商工業者)であること
・商工会または商工会議所の支援を受けて申請計画を策定すること
・申請時点で創業から6カ月以上が経過していること

【対象事業】
商工会などの支援を受けて策定した「経営計画」に基づき実施する販路開拓や、販路開拓の取組みとあわせて行う業務効率化(生産性向上)のための取組等が補助対象となります。

具体的には下記のような取り組みが対象となります。

・新商品を陳列するために棚を購入する
・マスコミ媒体やウェブサイトでの新たに行う販促PR
・ネット販売システムの構築
・新商品の開発
・ブランディングの専門家から新商品開発に向けた指導や助言
・従業員の作業導線の確保や整理スペース導入のための店舗改装
・新たに倉庫管理システムのソフトウェアを購入し、配送業務を効率化する

以上はほんの一例ですが、ただ単に新しい設備を導入するといったことではなく、それをすることで「販路開拓」に繋がるのか、「業務効率化」されるのかということがポイントになります。

実際どのような事業が採択されているのか、地域ごとの第1回締め切り分での採択事例を見てみましょう。

【北海道】
・十勝を代表する樹木「白樺」をフル活用する新ブランド作り
・ご当地缶詰の新商品開発、販売促進及び販路開拓
・台湾向け輸出拡大と日本向け台湾商品輸入拡大の販路拡大事業
・屋根の雪・雪庇問題を解決するサイト制作で顧客と販売店の開拓
・仏壇・仏具、お焚き上げ供養・遺品整理のネットサービス事業
・写真教室オンライン講座の開発と販路開拓
・子牛向け整腸サプリメントの販路開拓

【東北】
・ホームページ・パンフレットによる「葉とらずりんご」の販売促進と顧客満足度向上
・観光農園にバイオトイレ導入で顧客獲得
・レストラン2階で運営する民泊事業のための什器購入
・ギフト商品開発と販路開拓による「すっぱいりんご」ファンの拡大
・仏花の販売チャネル拡大と加工技術の価値訴求による販売促進
・天ぷら油の酸化抑制できる新ろ過剤の開発による新規顧客獲得
・農業女子が作ったこだわり「お野菜カルタ」で新規ファン獲得事業

【北陸信越】
・ダンスユーザーや日本文化ファンをターゲットにしたサイト開設
・東京銀座・歌舞伎座・木挽町広場ブースに全国ふるさと広場の出展
・英語表記付きの製品案内書を用いた海外向け新規販路開拓
・地域唯一の医療用ウィッグカウンセリングブースの設置とPR
・伝統技術に基づく和カフェのオープンとノンアレルギー商品の開発
・置き畳を知らない人へ訴求HP・SNSによる日本全国商圏拡大事業
・夏秋いちご「恋姫」のブランドコンセプトの確立

【関東】
・熟達した宮大工が一点一点丁寧に作り上げた高級な指物の製造販売
・人手不足対策への業務改革・新プランやメニューの開発、考案に伴う調理器導入
・弁当販売促進のための冷凍冷蔵庫の増設
・スマホを使った遠隔ダンスレッスン化及びスタジオ環境改善事業
・ホームページの多言語化と越境EC導入による海外販路開拓事業
・取り寄せ需要を狙ったWEB販売による販路拡大・売上向上
・古着商品を除菌・消臭機能で販売可能にして販路拡大
・日本で唯一の難聴児向け「手話を使わない」読唇教材の認知向上
・次亜塩素酸水による健康的なオフィス空間実現サポートビジネス
・勤怠管理システムの開発によるサービス性の向上と集客力向上

【東海】
・珪藻土コンポストの普及で日本中の家庭から出る生ゴミをゼロにする事業
・電気の困り事を何でも安心して任せられる事がひと目で分かる看板製作
・日本刀モチーフ刃物を海外へ発信するためのHP更新に伴う販路開拓
・来店予約システムを導入したWEBサイト新設による新規開拓
・研修のオンライン講座や動画配信の開発・販路開拓
・日本で就労する外国人材向け日本語会話オンライン教室

【関西】
・女性をターゲットにした「レディースシェービングサロン」の販路開拓事業
・カフェ店内の物販コーナーの改装及びカフェ入り口の改装
・地産地消の新ドリンク開発による売上アップ及び販売管理システム導入
・大河ドラマ「麒麟がくる」放映の好機を活かした歴史ファンの獲得
・古都京都に息づく和を強く意識した店舗改装による売上向上計画
・オンラインそろばん家庭学習の導入とプログラミング教室の併設
・介護脱毛プロモーションで、排泄ケアの介護負担を減らしたい

【中国】
・有機野菜パッケージデザインリニューアルによる販路開拓事業
・天然温泉とマッサージを融合させた新メニュー提供による顧客拡大
・特殊ミシン導入による幼保育園小学服の短納期対応による販売推進
・高品質でリーズナブルな価格のアロマ商品をインターネットで販売
・家庭の味をノートではなく動画で残す遺品事業のPR
・セントラルキッチン導入による新商品開発及び新市場開拓
・メディカルチョコレートのブランディング・販路開拓事業

【四国】
・自宅待機児童等を対象とした独自オンライン受講システムの構築
・伝統工芸産業存続の為の、後継者と専門家による戦略的な情報発信
・四国お土産販売の販路構築
・年配層向けの地元食材にこだわった弁当宅配事業
・本物を愉しむ大人の男性に向けた基礎化粧品開発プロジェクト
・昔ながらのポン菓子を後世に伝えるための新商品開発と販路拡大
・働く女性の睡眠改善につながるカウンセリング型整体サロンの創業

【九州・沖縄】
・仮眠専門店の集客強化へ向けた運営・経営システムの整備
・パワハラ対策コンサルティングの販路開拓
・チラシHPで自宅から出られないマッサージ利用者へのアピール
・世界でたったひとつ自分でつくる家系図ワークショップの広報活動
・製麺工場の見せるショールーム化による新規顧客獲得事業
・雨天時に店頭商品を出し来店数を増やす為のシェード設置
・子供も安心して利用できる花粉症対策商品の開発と販路拡大

以上、ごく一部ですが各地域ごとの本年度の第1回公募の採択事例をあげてみました。

採択事例を見ても非常に幅広い業種、取り組みで活用されていることがよくわかります。

また、現在は新型コロナの対応として制度内容を大幅に拡充された持続化補助金の申請区分も実施されており、そちらの申請区分では、WEBを利用してのオンラインレッスンや、行動自粛や営業自粛によりお客様の来店が減少したことに対応するためのテイクアウトやデリバリーの導入など、ウィズコロナ・アフターコロナに向けた様々な取り組みに対し、通常よりも手厚い支援が用意されています。

こうした社会的要請に応じて拡張版ともいえる申請区分が都度設けられるのも持続化補助金の大きな特徴であったり、非対面型のものなどが採択されているようです。

新型コロナ対応の持続化補助金についてはこちらの記事をごらんください
https://hojyokin-portal.jp/columns/shokibo_corona_special

今後の実施スケジュールは?

今年度、これからの「小規模事業者持続化補助金」の受付スケジュールは下記の通りです。

〈一般型〉
第3回締切 2020年10月2日
第4回締切 2021年2月5日

〈コロナ特別対応型〉
第3回締切 2020年8月7日
第4回締切 2020年10月2日

まとめ

補助金制度の存在は知っていても、使い道がわからずこんなことで補助金を申請できるのかな?してもいいのかな?大丈夫なのかな?と利用を諦めてしまっている事業者の皆さまも多いことと思いますが、上記の採択事例の中にも、こんな事業も補助金の対象になるんだ!と思われるものがいくつかあるのではないでしょうか。

いまだ終わりの見えないコロナ不況に打ち勝つため、新たな商品、サービスの展開や販路の開拓に取り組む場合には経産省の補助金制度「小規模事業者持続化補助金」の活用を是非ご検討ください。

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