秋深まるこの時期、街のあちこちで色とりどりの着物を身に纏った子どもたちが、健やかな成長を祈願するため神社を訪れる姿を見かける季節になりました。そう、七五三の季節の到来です。
特に社会的養護施設等で生活する子どもたちが、この大切な節目を心豊かに過ごせるよう「幼い子どものゆたかな育ち応援助成」が実施されているのをご存じでしょうか。この助成を通じて、彼らが明るく笑顔でこの特別な日を迎えられるようサポートされているのです。今回の記事では、この温かな助成についてご紹介します。
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この記事の目次
「幼い子どものゆたかな育ち応援助成」(七五三お祝い助成)とは
「幼い子どものゆたかな育ち応援助成」(七五三お祝い助成)は、乳児院や里親家庭、ファミリーホームといった社会的養護施設等での日々を過ごす子どもたちの充実した成長と、未来へ向けた自立のステップをサポートする目的で実施されています。
この助成事業は、レコードや映画制作で知られる株式会社ジェイ・ストームからの寄付を基に進められており、その背景には、子どもたちが大人になった時、自分たちのルーツや社会的養護施設での日々を振り返り、それを自らの力として生きていけるようにとの願いが込められています。そのため、節目である七五三の際のお祝い費用の一部を助成し、子どもたちがその瞬間の喜びや大切さを心から感じることができるようサポートしています。
助成対象者
乳児院の入所児童、または里親家庭もしくはファミリーホームにおける委託児童のうち、令和5年に七五三(7歳・5歳・3歳の子どもの成長を祝う行事)を行った児童
助成対象経費
助成対象経費 |
1.記録費(生い立ちの記録を残すための費用(スタジオ撮影等)) |
2.外出費(記念行事となる外出・食事にかかる費用) |
3.記念品費(子どもへの七五三お祝い品の購入費) |
4.その他の七五三お祝いにかかる費用 |
本事業では、令和5年1月から12月までに実施した七五三に関連する様々な費用をカバーします。例えば、成長の足跡や記念としての写真や手形・足形を残すためのスタジオ撮影、アルバム作成などの費用、七五三の記念行事として行う外出や食事のための費用、そして子どもたちにお祝いとして贈る記念品や衣服、靴の購入にかかる費用などが含まれます。
あくまで七五三の記念行事に直結したもののみが対象で、一般的な娯楽や教育に関連する費用、施設の備品としての購入費など、七五三の行事と直接関連がないものは、対象外となります。この点は、申請を検討する際に注意が必要です。
助成金額
児童1名あたり 最大で30,000円
助成金額は、申請対象となる児童数を基に、それぞれの児童に対して上限30,000円を乗算した金額となります。例えば、10名の児童が申請対象である場合、最大で300,000円(10名×30,000円)の助成金が支給されます。ただし、お祝いの実際の費用が助成の上限額を超える場合でも、助成金はこの上限額までとなります。つまり、どんなに多額のお祝い費用がかかったとしても、助成される金額は児童数合計に応じた30,000円の上限が適用されます。
申請方法
申請元の情報や、対象児童の人数、お祝い費用の使途、振込先口座情報などを以下の申請書に記入し、令和6年1月5日(金) までに、郵送にて提出します。
出典:実施要項・申請書
【助成金の振り込み】
審査のうえ助成の可否が決定し、令和6年3月末日までに指定の口座へ振り込まれます。
よくある質問と答え
本事業に対するよくある質問をご紹介します。
Q1: 書類をFAXで送ることはできますか?
A1: FAXでは受け付けていません。書類は郵送にてお送りください。
Q2: 申請の際、領収証の提出は必要でしょうか?
A2: 領収証の提出は不要です。使用した金額や目的は申請書上でご説明ください。
Q3: 我が家は数え年で七五三を祝いますが、その場合でも助成の対象になりますか?
A3: はい、数え年でも助成の対象です。数え年でも満年齢でも、令和5年にお祝いを行う場合は助成対象となります。
Q4: 先年の七五三を今年に実施した場合、助成申請は可能でしょうか?
A4: はい、今年実施されたものであれば、助成の対象として申請可能です。
Q5: 既にこの助成を受けたことがあるのですが、再度の申請はできますか?
A5: はい、異なる年齢でのお祝いであれば、再度助成の申請ができます。
Q6: 子どもの誕生日プレゼントの購入費は助成の対象ですか?
A6: 誕生日プレゼントは助成の対象外です。七五三のお祝い関連の費用に限ります。
Q7: 助成金を使用して、ビデオカメラを購入しても良いでしょうか?
A7: ビデオカメラの購入は助成の対象外となります。お祝いの記念品として、子どものためのものを選んでください。
まとめ
幼き日々の大切な節目である、七五三。この日本の伝統的な行事は、子どもたちの健やかな成長と未来を祝うものです。そんな特別な日を、すべての子どもたちが心から楽しむことができるように、「幼い子どものゆたかな育ち応援助成」が生まれました。里親家庭、ファミリーホームなど社会的養護施設等での日々を過ごす子どもたちが、この節目を十分に祝えるよう、費用の助成を行っています。お祝いの記念品やスタジオでの写真撮影、そして家族での外食など、この助成金により、子どもたちはその日を特別なものとして記憶に刻むことができるでしょう。
この助成金は、1人の子どもあたり最大30,000円が支給されます。助成申請の際、領収証の提出は必要なく、手続きもシンプルです。もし過去に利用したことがあっても、新しい節目の際に再び申請することが可能です。笑顔あふれる七五三を迎えるための助成金を活用し、子どもたちの大切な一日をさらに特別なものとしてください。