東京都は、都内中小規模の飲食事業者の経営基盤の安定化と収益の確保を目的として、飲食事業者向けの経営基盤強化支援事業の追加募集を行います。本記事では、専門家派遣支援や厨房機器等の購入などに使える助成金の概要、対象となる事業者、申請方法などをお伝えします。
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この記事の目次
専門家派遣支援について
この支援では、飲食業界に精通した専門家が事業者の店舗を直接訪問し、経営上の課題解決や事業再開のための助言を提供します。専門家による支援は無料で、現状のヒアリングや将来計画のアドバイスなどが行われます。
対象となるのは、東京都内の店舗で飲食業を営む中小企業者(個人事業主を含む)で、直近決算期の売上高が、2019年以降のいずれかの決算期と比較して減少している、または直近決算期において損失を計上している事業者です。
【申請方法】
指定された申込受付期間内に専用フォームを通じて行う必要があります。次回申込受付期間の詳細は12月中旬頃に公開予定です。
助成金支援(専門家派遣実施コース)(任意活用)とは
「助成金支援(専門家派遣実施コース)」は、東京都内の飲食事業者に対して、専門家派遣支援を受けた後の事業発展を後押しするためのプログラムです。この助成金は、飲食事業に関連するさまざまな取り組みに要する経費の一部を補助することを目的としています。
このコースの大きな特徴は、対象が専門家派遣支援を利用した経験がある事業者に限定され、助成金のみの申請はできません。
助成対象経費
助成金の対象となる経費は以下の通りです。
厨房機器等購入費 | 事業の本格稼働や生産性の向上に必要な厨房機器、店舗什器の購入、リース・レンタル経費 |
広告宣伝費 | 販路開拓や顧客獲得を目的とした広告・宣伝活動に関わる経費 |
マーケティング調査費 | 市場調査や消費者動向の分析に必要な経費 |
システム導入費 | 業務効率化やサービス向上のためのシステムやソフトウェア導入経費 |
厨房等工事費 | 店舗のリノベーションや厨房設備の更新に関わる工事費 |
助成率は助成対象経費の2/3以内、助成限度額は200万円までと定められています。助成対象期間は交付決定日から最長3ヶ月間です。
【申請方法】
申請に関しては、専門家派遣を実施した事業者に個別に案内される申請フォームを用いて行います。
この助成金支援は、飲食事業者が専門家のアドバイスを活かし、事業の拡大や効率化を図るための財政的なサポートを提供します。資金面での支援を通じて、事業者はより大胆な事業展開や改革を図ることが可能となります。
厨房機器等改修コースについて
厨房機器等改修コースは、東京都内で飲食業を営む事業者に向けた、もう一つの支援策です。このコースは、専門家派遣支援を受けていない飲食事業者が、自社の収益増加や経営基盤の強化を目指す取り組みを支援することを目的としています。
助成対象経費
厨房機器等購入費 | 事業の本格稼働や生産性の向上に必要な厨房機器、店舗什器の購入、リース・レンタル経費 |
厨房等工事費 | 購入した厨房機器等の設置に必要な工事費 |
助成率は助成対象経費の2/3以内、助成限度額は50万円です。助成対象期間は交付決定日から最長3ヶ月間です。
【対象者】
対象者 | 東京都内で飲食業を営む中小企業者(個人事業主含む)。条件として、直近決算期の売上高が2019年以降の決算期と比較して減少している、または直近決算期において損失を計上している事業者が対象です。 |
応募制限 | 1事業者につき1回の申込みに限られます。また、過去に本事業の支援を受けた事業者は対象外です。 |
【申請方法】
次回の募集に関する詳細は、12月中旬頃に公開予定です。事業者はこの募集要項を確認し、指定された方法で応募する必要があります。
まとめ
今回は、東京都内の飲食事業者向けの経営基盤強化支援事業の追加募集についてお知らせしました。
この支援事業は、都内の飲食事業者が直面している様々な経営課題に対応し、事業の持続可能な成長と発展を目指すために設計されています。
専門家派遣支援は直接的なアドバイスを通じて経営改善を促進し、助成金支援(専門家派遣実施コース)はそれに基づいた具体的な取り組みに必要な経費を助成します。また、厨房機器等改修コースは専門家派遣を受けていない事業者に対しても経済的な支援を提供し、事業の拡大や効率化を図ることができます。興味のある方は、追加の応募期間や募集要項について、公式サイトの案内を確認して、この機会を見逃さないようご注意ください。