メニューアイコン
補助金を探す
専門家を探す
キーワードを入力
地域を選択
利用目的を選択
リセットする
  •  
キーワードを入力
  •  
エリアを選択
士業種を選択
分野を選択
補助金コモン
補助金を探す
専門家を探す
補助金を探す
専門家を探す
キーワードを入力
地域を選択
利用目的を選択
リセットする
  •  
キーワードを入力
  •  
エリアを選択
士業種を選択
分野を選択

最新の補助金一覧

補助金を探す

人気記事ランキング

記事一覧へ

中小企業新事業進出補助金の「新事業進出指針」とは?わかりやすく解説

令和7年(2025年)4月22日より、「中小企業新事業進出補助金」の第1回公募が始まりました。本補助金は、中小企業が新たな事業分野へ挑戦する際の負担を軽減する、心強い支援制度です。 補助金の申請にあたっては、「新事業進出指針」で定義された内容に沿った事業であることが、基本要件のひとつとなります。この指針では、補助対象となる「新事業進出」の定義が明確に示されており、申請内容が制度の趣旨に合致しているかを判断する際の重要な基準となります。 今回は、新事業進出指針について、ポイントを押さえてわかりやすく解説します。制度を正しく理解し、実効性のある事業計画を立てるために、ぜひ最後までご覧ください。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 中小企業新事業進出補助金の概要 中小企業新事業進出補助金とは、中小企業者が既存事業のノウハウを活かし、既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業に進出する際の設備投資等を支援する制度です。令和7年3月で募集が終了した、事業再構築補助金の後継とも言われています。 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/DbDx1KsMJ6icpyXlBTfXkBFhgy6Pcp1xGKvIaYbN.png) 出典:中小企業庁 中小企業新事業進出補助金 本補助金では機械設備だけでなく、システム構築費や新たに建設する建物費も補助対象に含まれます。補助対象経費や具体的な補助額については、こちらの記事で紹介していますので、あわせてご確認ください。 [blogcard url="shinjigyo_shinsyutsuhojyo"] 新事業進出指針とは 新事業進出指針とは、中小企業新事業進出補助金の支援対象となる「新事業進出」とはどのようなものであるかを示したものです。 本指針は、「(1) 製品等の新規性要件」「(2) 市場の新規性要件」「(3) 新事業売上高要件」の3つから構成されています。 要件内容(1) 製品等の新規性要件新たに製造等する製品等が、事業を行う中小企業等にとって、新規性を有するものであること(2) 市場の新規性要件新たに製造等する製品等の属する市場が、事業を行う中小企業等にとって、新たな市場であること(3) 新事業売上高要件新たな製品等の売上高が、応募申請時の総売上高の10%(または総付加価値額の15%)以上となること 指針で用いられている「新規性」という言葉は、あくまで申請する中小企業者自身にとって新しいかどうかが基準となります。日本初・世界初のように、社会全体での新しさを求められているわけではない点に注意してください。 ここからは、3つの要件それぞれについて、具体例を交えながら詳しく解説していきます。 (1) 製品等の新規性要件 1つ目の要件である「製品等の新規性要件」では、これまでとは違う新しい製品等の製造等を計画しているかどうかが見られます。補助事業により製造等する製品等が、事業を行う中小企業等にとって新規性を有するものであることが必要です。 本要件の「事業」とは、製品の販売、またはサービスの提供に関する宣伝等を行っている状態を指します。そのため、申請前に販売・宣伝している事業に関しては、本補助金の対象となりません。 ただし、新規事業の実施は様々な要素を考慮する必要があることから、計画の検討や相談、市場調査は申請前から進めても構いません。 製品等の新規性要件を満たす例 製品等の新規性要件を満たす例は、以下のものが挙げられます。 機械加工業のノウハウを活かして、半導体製造装置部品の製造に挑戦する 対して、以下の場合は製品等の新規性要件を満たしていないとみなされます。 既存の製品等の製造量または提供量を増大させる場合 過去に製造していた製品等を再製造等する場合 単に既存の製品等の製造方法を変更する場合 製品等の性能が定量的に計測できる場合であって、既存の製品等と新製品等との間でその性能が有意に異なるとは認められない場合 一例として、過去に製造していたロボットと同じロボットを再製造する場合、新規性がないため本要件は満たしません。 【製品等の新規性要件を満たさない例】 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/nkKO6Qfu135mqIV91wzwNEYJiWdW2oPBxj2jyxJ7.png) 出典:中小企業庁 新事業進出指針の手引き 【評価が低くなる例】 なお、製品等の新規性要件を満たしていても、以下のような事業計画を立てている場合は注意が必要です。 事業者の事業実態に照らして容易に製造等が可能な新製品等を製造等する場合 既存の製品等に容易な改変を加えた新製品等を製造等する場合 既存の製品等を単に組み合わせて新製品等を製造等する場合 この3つの例では、新事業が既存事業と似た要素を持っているため、大胆な新事業進出を支援する観点から評価が低くなる可能性があります。評価を上げるためには、これまでの事業でのノウハウを活かし、中小企業者にとって新たな事業を開拓することが大切です。 (2) 市場の新規性要件 2つ目の要件である「市場の新規性要件」では、補助事業で新たに製造等する製品等の属する市場が、事業を行う中小企業等にとって新たな市場であるかどうかが見られます。 「新たな市場」とは、本補助金を申請する中小企業等にとって、これまでの事業では対象となっていなかったニーズ・属性を持つ顧客層を対象とする市場を指します。つまり、これまでとは違う顧客層にアプローチする製品等を開発する必要があるため、あらかじめ既存の顧客層を明確にしておくことが大切です。 市場の新規性要件を満たす例 市場の新規性要件を満たす例としては、以下のものが挙げられます。 航空機用部品を製造していた事業者が、航空機部品の製造で培った技術を活かして、新たに医療機器部品の製造に着手する 販促物の印刷を行っていた事業者が、既存事業での顧客対応力を活かして、新たに食堂等の内装工事事業に取り組む 対して、以下の場合は市場の新規性要件を満たしていないと判断されます。 既存の製品等とは別の製品等だが、対象とする市場が同一である場合(既存の製品等の需要が、新製品等の需要で代替される場合) 既存の製品等の市場の一部のみを対象とするものである場合 既存の製品等が対象であって、単に商圏が異なるものである場合 一例として、アイスクリームを提供していた事業者が新たにかき氷を販売する場合、従来の顧客層がアイスクリームの代わりにかき氷を購入することも考えられるため、本要件は満たしません。 【市場の新規性要件を満たさない例】 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/FjoJUe4kpwT6gV23AgElvSuCp7sVC67SZYPktFfa.png) 出典:中小企業庁 新事業進出指針の手引き 適切に要件を満たすには、既存事業と新規事業の顧客層が異なる製品等を開発し、顧客層が異なることを説明する必要があります。 (3) 新事業売上高要件 3つ目の「新事業売上高要件」では、新たな製品等に関する収支計画が、一定の基準を満たしているかどうかが審査のポイントとなります。 具体的には、新たな製品等の売上高(または付加価値額)が、事業計画期間最終年度において、申請時の総売上高の10%(または総付加価値額の15%)以上となることが見込まれる事業計画が必要です。 また、申請時の直近の事業年度の決算に基づく売上高が10億円以上であり、かつ、同事業年度の決算に基づく売上高のうち、新事業進出を行う事業部門の売上高が3億円以上である場合には、事業計画期間最終年度において、新たな製品等の売上高(または付加価値額)が、申請時の当該事業部門の売上高の10%(または総付加価値額の15%)以上となることが見込まれる事業計画を策定することでも、要件を満たします。 本要件の、「申請時の総売上高の10%(または総付加価値額の15%)以上」という点は最低条件となります。新たな製品等の売上高がさらに大きな割合となる計画を立てることで、より高い評価を受けられる可能性もあります。 新事業進出指針の3つの要件を満たす例 最後に、新事業進出指針の3つの要件をすべて満たす例を紹介します。 【新事業進出指針の要件を満たす例】 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/Z04xopKyLXiJ9uW51K0OuNCccVBS2LGFOyKyc1Rm.png) 出典:中小企業庁 新事業進出指針の手引き ガソリン車の部品を製造していた事業者が、車両部品の製造で培った技術を活かして、新たに半導体製造装置の部品の製造に着手する場合、考え方は以下のようになります。 要件考え方(1) 製品等の新規性要件新たに製造する半導体製造装置部品が、過去に製造した実績のない部品である(2) 市場の新規性要件半導体製造装置部品とガソリン車部品では、半導体業界と自動車業界で明確に顧客層が異なる(3) 新事業売上高要件事業計画期間最終年度において、半導体製造装置部品の売上高が応募申請時の総売上高の10%(または総付加価値額の15%)以上となる計画を策定 上記のように、3つの要件すべてを満たす事業計画を立てる必要があります。 なお、今回紹介したものはあくまで一例です。全く同じ内容で申請した場合でも、審査等により不採択となる可能性もあるため十分注意してください。 まとめ 中小企業新事業進出補助金では、複数の基本要件が定められており、そのうちの1つが「新事業進出要件」です。 この要件では、「新事業進出指針」に示された定義に該当する事業であることが求められ、さらにその指針は「製品等の新規性」「市場の新規性」「新事業売上高の見込み」という3つの要素で構成されています。本記事では、この新事業進出要件に含まれる「新事業進出指針」について詳しく解説しました。 申請を検討している方は、まず自社の計画がこれらの要件に適合しているかを確認し、公募要領や関連資料を参照しながら、制度全体を正しく理解したうえで申請に臨みましょう。 参考:中小企業庁 新事業進出指針 参考:中小企業庁 新事業進出指針の手引き 公式ページを確認する ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.05.13

令和7年・2025年度 東京都中小企業向け支援策まとめ|注目の助成金・奨励金を紹介

物価高やエネルギーコストの上昇、人手不足など、経営環境が変化するなかで、中小企業の持続的な成長には公的支援の活用が欠かせません。東京都では、令和7年度もさまざまな振興施策を展開しており、助成金・奨励金による支援も充実しています。 本記事では、中小企業者が注目すべき東京都の助成制度を中心に、主な支援施策をわかりやすく紹介します。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 東京都の中小企業振興施策 東京都では、「東京都中小企業・小規模企業振興条例」に基づき、中小企業者が成長し、安定して事業を継続できるよう、さまざまな分野で支援策を展開しています。対象となる分野は、資金調達や創業・スタートアップ、設備投資、デジタル化、人材の確保・育成、事業承継、脱炭素化対応など多岐にわたります。 この条例は、都内中小企業の役割や重要性に鑑みて、基本理念と方針、都の責務、関係者の役割などを明文化したものです。中小企業の健全な発展を通じて地域経済の活性化を図ることを目的としており、「中小企業者の自主的な努力の促進」、「行政と関係者による連携した取組の必要性」などが理念として掲げられています。 東京都中小企業・小規模企業振興条例の目的 中小企業振興にかかる基本理念を定め、都の責務や施策の基本方針、関係者の役割を明らかにすることにより、施策を総合的に推進していくことを目的とする 基本理念の4つの柱 中小企業者の自主的な努力の促進 中小企業の重要性を踏まえた取り組みの推進 行政と関係組織による連携した取り組みの推進 小規模企業振興の促進 こうした方針に基づき、東京都では実務面での支援体制も整備しています。東京都産業労働局をはじめ、(公財)東京都中小企業振興公社や都立産業技術研究センター、各商工会議所などがそれぞれの分野に応じて支援を行い、経営相談や制度案内、申請サポートなどに対応する「ワンストップ総合相談窓口」も設置されています。中小企業が直面するさまざまな課題に対して、実務的かつ専門的な支援を受けられる体制が整えられています。 参考:東京都産業労働局 東京都中小企業・小規模企業振興条例の制定 参考:日野市 東京都中小企業・小規模企業振興条例について 東京都の助成金・奨励金まとめ(令和7年・2025年度版) 東京都では、物価高や人手不足、エネルギーコストの上昇といった中小企業を取り巻く課題に対応するため、幅広い助成制度を設けています。ここでは、令和7年度に実施される主な助成金のうち、実務に直結しやすい分野を中心に紹介します。 (1) 設備投資・DX関連の支援 【躍進的な事業推進のための設備投資支援事業】 「製品・サービスの質的向上」による競争力強化や「生産能力の拡大」のための生産性向上を進める際に必要となる機械設備等の導入経費の一部を助成する制度です。申請上限は最大2億円、補助率は最大3/4で、申請時期は5月上旬と10月中旬に予定されています。(第1回の申請予約期間は終了しています) 公式ページを確認する 【中小企業デジタルツール導入促進支援事業】 業務効率化や省力化につながるデジタルツールの導入を支援します。令和6年度の事業では、小規模事業者は2/3、それ以外は1/2が助成され、上限は100万円でした。5月現在、令和7年度の内容はまだ出ていませんが、産業労働局の令和7年度予算要求によると、昨年度よりも大きな予算が計上されています。 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/4uteKkoeGSagdsXmJSy3fY4dqJk8dOeoTkDjHwnl.png) 出典:財務局 令和7年度予算要求 | 予算要求概要 産業労働局 【DX推進助成金(戦略策定/生産性向上)】 アドバイザーによる現地支援を通じて課題を明確化し、DX戦略の策定から導入後のフォローまでを行い、その提案に基づいたデジタル技術の導入費用の一部を助成する一体型の支援事業です。DXの実行に向けた計画策定や、実際の設備・システム導入まで幅広く対象となります。補助上限は3,000万円で、内容に応じて補助率が異なります。 公式ページを確認する (2) 脱炭素・ゼロエミッション関連支援 【ゼロエミッション実現に向けた経営推進支援事業】 脱炭素経営の初動として、省エネ機器の導入や環境配慮型の取り組みなどを支援します。窓口相談、準備支援、ハンズオン支援、人材育成支援、助成金支援があります。上限1,500万円、補助率は1/2となっています。 公式ページを確認する 【ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業(製品開発・販路拡大)】 製品開発支援は最大1,500万円(グループ申請は3,000万円)、販路拡大支援は150万円まで、それぞれ2/3の補助が受けられます。 公式ページを確認する 【中小企業の経営安定化に向けたエネルギー自給促進事業】 自ら使用する電気を、自ら安定的に供給できるよう、創電・蓄電の取組を重層的に推し進めることで、経営基盤を強化します。都内経済全体の安定化を図れるよう、相談窓口を開設するとともに、専門家の派遣や助成金により支援する制度です。小規模事業者は3/4、その他は2/3の補助率で、上限は1,500万円です。 [blogcard url="tokyo_energy_jikyusokushin"] 公式ページを確認する (3) 創業・事業承継関連支援 【創業助成事業】 創業初期に必要な経費(賃料、人件費、設備費など)に対し、最大400万円・2/3の助成が受けられます。募集は4月と10月頃の年2回を予定しています。(第1回創業助成事業の申請受付は終了) 公式ページを確認する 【商店街起業・承継支援事業】 都内商店街での「開業」、「事業多角化」、「事業承継」を行うに当たり、工事費、設備・備品導入費、店舗賃借料等に要する経費の一部を助成します。最大694万円まで支援されます。 公式ページを確認する 【事業承継支援助成金】 公社や商工会議所等から事業承継に関する支援を受けている企業に対し、最大200万円・2/3の助成が受けられます。小規模事業者が企業価値算定等に取り組む場合、一部10/10の補助が適用されます。 公式ページを確認する (4) 販路開拓・製品開発支援 【展示会出展助成プラス】 都内商工会議所・商工会、東京都商工会連合会にて、令和6年度中小企業活力向上プロジェクトアドバンスまたは令和7年度中小企業活力向上プロジェクトアドバンスプラスの経営分析を受け、当助成事業の利用が有効であると認められている企業を対象に、展示会出展にかかる経費を最大150万円まで、2/3の補助率で支援します。 公式ページを確認する 【市場開拓助成事業】 東京都・公社の事業において評価、認定、支援等を受けた自社の製品・サービス等の商品を対象に、販路開拓のために出展する展示会に係る経費等の一部を助成します。海外展示も対象で、最大300万円・1/2の助成が受けられます。 公式ページを確認する 【新製品・新技術開発助成事業】 「製品化・実用化のための研究開発」または「新たなサービス創出のための研究開発」に対し、最大2,500万円、補助率1/2の支援を行います。また、補助率にかんして、賃金引上げ計画を策定し、実施した場合は3/4以内(小規模企業者は4/5以内)となります。 [blogcard url="tokyo_shinseihin_kaihatsu"] 公式ページを確認する (5) カスタマーハラスメント防止対策に関する奨励金 【企業向け奨励金】 令和7年4月1日に施行された東京都のカスタマーハラスメント防止条例に基づき、実践的な対策に取り組んだ企業に対して奨励金が支給されます。マニュアルの整備に加え、「録音・録画環境の導入」「AIを活用したシステム導入」「外部人材の活用」のいずれか1つ以上を実施することが主な要件となっています。奨励金額は定額40万円で、6月に募集が開始される予定です。 【団体向け奨励金】 業界団体などが、会員企業や従業員に向けて対策体制を整備した場合にも、最大100万円の奨励金が支給されます。方針の策定・周知、研修実施、サポート窓口の設置、外部人材の活用など、複数の取組が評価対象となります。6月の募集開始が予定されています。 【団体向け補助金】 加えて、顧客との接点を活かし、条例の普及と防止対策を連携して推進する団体に対しては、補助率1/2・上限5,000万円の補助金も設けられています。 [blogcard url="customerharassment_shoreikin_tokyo"] 公式ページを確認する 各助成制度には申請要件や対象経費の詳細が設けられており、事業の内容や実施体制によって申請の可否や優先度が変わる場合があります。申請を検討される場合は、必ず最新の募集要項をご確認ください。 資金調達や経営支援制度も活用可能 東京都では、助成金だけでなく、融資制度や資金調達支援も多数用意されています。設備投資や創業、事業転換といった局面では、こうした制度の併用により、より実現可能性の高い事業計画が構築しやすくなります。 政策課題対応資金(HTT・女性活躍・DX・育業等) DXの推進や革新的な製品・サービス等の事業化、成長が期待される産業分野、女性活躍推進、賃上げや育業・テレワーク等の働き方改革、HTTやゼロエミッション推進、SDGs等に取り組む中小企業者を対象に、最大2億8,000万円までの資金を低利で借り入れることができます。 公式ページを確認する 女性・若者・シニア創業サポート事業2.0 創業予定者や創業後間もない女性・若者・シニアの方を対象に、信用金庫・信用組合を通じた低金利の融資と、創業後の経営支援を組み合わせて提供する制度です。上限は1,500万円(女性は2,000万円)となっており、創業フェーズの資金調達に適しています。 公式ページを確認する クラウドファンディング(購入寄付型・株式型)を活用した資金調達支援事業 新しいビジネスへの挑戦として、クラウドファンディング(購入寄付型・株式型)を活用する企業に対して、手数料の一部を助成する制度です。対象は、購入寄付型であれば創業希望者も含まれ、株式型の場合は創業10年未満の中小企業が対象となります。資金面の支援に加え、活用ノウハウに関するセミナーも併せて行われています。 公式ページを確認する 申請前に確認すべきポイントは? 東京都の助成金や融資制度は、対象となる分野や企業規模、支援内容に応じて多様なメニューが設けられています。その一方で、申請にあたっては制度ごとに細かな要件やスケジュールが異なるため、事前の確認が欠かせません。 まず、募集期間については通年で随時募集されるものもあれば、年に1~2回の公募に限られるものもあります。予算上限に達した時点で受付終了となるケースもあるため、できるだけ早めの情報収集と準備が重要です。 また、補助率は「2/3」または「1/2」が多くなっていますが、企業の規模や取組内容に応じて、より高い補助率(たとえば「3/4」や「10/10」)が適用されることもあります。小規模事業者や特定の地域、分野に限定した加算措置が設けられている制度もありますので、自社が対象となる要件に当てはまるかどうか、丁寧に確認しておくことをおすすめします。 申請要件や対象経費、補助対象期間など、実際の運用に関わる詳細は制度の公式サイトや募集要項に明記されています。制度名だけで判断せず、必ず最新の情報を公式な情報源から確認するようにしてください。 まとめ 東京都の中小企業支援施策は、脱炭素やDX、創業支援、事業承継といった社会的要請に対応するかたちで、対象分野が年々広がりを見せています。また、補助率の高い助成金や、数千万円規模の支援が受けられる制度も充実しています。たとえば、「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」では最大2億円、「DX推進支援事業」では最大3,000万円の助成が設定されており、制度によっては小規模企業に対して3/4や10/10の補助率が適用されるケースもあります。これらの制度を活用することで、設備投資や新規事業への挑戦にかかる初期負担を大きく軽減できます。 現在の経営課題や事業フェーズと照らし合わせながら、適した支援制度を見極め、早めに情報収集を行うことが重要です。制度の内容や申請要件は年度ごとに更新されますので、最新の募集要項や公式情報を定期的に確認し、活用のタイミングを逃さないように備えておきましょう。 公式ページを確認する ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.05.13

全国の自治体で配布中のお得な商品券まとめ【2025年5月】

令和7年(2025年)5月現在、全国の自治体で地域経済の活性化や住民支援を目的とした商品券や電子クーポンの配布が行われています。これらを上手に使えば、日々の買い物や外食がお得になり、家計の節約につながります。本記事では、東京都や大阪府をはじめ、各地で実施されているお得な商品券やポイント還元キャンペーンを紹介します。対象者や利用方法を確認し、ぜひ活用してみてください。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 東京都杉並区 PayPayで15%戻って来るキャンペーン 東京都杉並区では、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、対象店舗でPayPayを利用するとPayPayポイントが最大15%付与されるキャンペーンを開催しています。 キャンペーン期間:令和7年5月16日~6月30日まで 対象者およびキャンペーン内容 対象店舗はPayPayを導入している杉並区内の店舗で、大型店等一部店舗は対象外です。 キャンペーン対象の店舗では、専用のポスターが貼られています。対象となるかわからない場合、店員さんに「PayPayによる支払いが可能か」「キャンペーンの対象か」を問い合わせた上で利用しましょう。 ・付与率:15% ・付与上限 1回あたり:1,000ポイント 期間中:3,000ポイント 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 大阪府 茨木市プレミアム付商品券 大阪府茨木市では、市内飲食店や小売店舗等で利用できるプレミアム付商品券が販売されます。5,000円分の商品券を2,500円で販売し、一世帯あたり2冊まで購入可能です。 販売期間:令和7年6月30日~9月26日 対象者および商品券内容 対象となる方は、令和7年5月1日時点で茨木市に住民票があるすべての世帯です。6月中旬~下旬にかけて順次、市内の世帯の世帯主に引換券が送付されます。 引換券を受け取った方は、茨木市内の郵便局や量販店等で商品券を購入可能です。商品券を購入する際の支払い方法は、現金のみとなっています。 ・販売価格:1冊2,500円(1世帯2冊まで) ・額面価格:1冊5,000円(500円券×10枚綴り)※お釣りは出ません。 ・内訳:全店共通券 6枚 (3,000円分)     小型店専用券 4枚(2,000円分) 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 大阪府狭山市 さやりんポイント20%プレミアムチャージキャンペーン 大阪府狭山市では、市民や市内事業者への物価高騰の影響に対する支援策として、さやりんポイントの仕組みを活用したプレミアムチャージキャンペーンを開催しています。チャージ金額に対し20%分のポイントが付与され、市内のお買い物等で利用可能です。 チャージ期間:令和7年5月14日~11月30日 ※予算上限に達し次第終了 対象者およびキャンペーン内容 本キャンペーンは、さやりんポイントを使っている人が対象となります。さやりんポイントとは、市内の加盟店で商品購入やサービスの利用の際に、1ポイント=1円として使用できるポイントです。 専用アプリ「chiica」または、チャージ機能付き磁気カードにチャージすると、20%分のポイントが追加付与されます。令和8年1月31日以降はチャージ分・プレミアム分ともにすべて消失するため、早めの利用がおすすめです。 ポイント付与上限:2,000ポイント(チャージ10,000円分) プレミアム率:20% 利用期限:令和7年5月14日~令和8年1月31日 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 兵庫県 高砂市プレミアムデジタル商品券 兵庫県高砂市では、エネルギー・食料品の価格高騰に直面する市民の負担軽減や経営支援を目的として、PayPayを活用したプレミアム付デジタル商品券を販売します。内容としては1口6,000円分を5,000円で販売するもので、プレミアム率は20%となります。 対象者および商品券内容 本キャンペーンは高砂市在住の16歳以上の方で、PayPayアプリを利用している人が対象です。1人10口まで購入可能ですが、予算を上回る場合は抽選により口数が調整される可能性があります。 申し込み完了後、令和7年7月1日の夕方頃抽選結果が発表されます。当選した方は、令和7年9月30日までにご購入ください。 利用できるのは高砂市プレミアムデジタル商品券に対応した店舗のみとなっています。利用可能店舗を、あらかじめ以下の手順で確認しておきましょう。 【商品券購入前】 すべて▶地域商品券▶高砂市プレミアムデジタル商品券▶対象のお店一覧 【商品券購入後】 近くのオトク▶My商品券 また、利用期限が令和7年9月30日までと短いため、使う分だけ計画的に購入することをおすすめします。 申込期間:令和7年5月1日 10:00 ~6月29日 23:59 抽選結果発表:令和7年7月1日 夕方以降を予定 購入期間:当選発表後~令和7年9月30日 利用期間:購入後~令和7年9月30日 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 静岡県 静岡市プレミアム付きデジタル商品券「しずトク商品券」 静岡県 静岡市では、物価・原材料高騰の影響を受ける市内生活者の消費を支えるため、静岡市プレミアム付きデジタル商品券「しずトク商品券」の第2弾を発行します。内容としては6,250円分使える商品券を5,000円で販売するもので、1人4口まで購入可能です。 申込期間:令和7年5月19日~6月15日 購入期間:令和7年7月1日~7月21日 対象者および商品券内容 本商品券の対象となるのは、静岡市にお住まいの方です。令和7年6月15日までアプリからの応募が必要で、申込多数の場合は抽選となります。 利用可能店舗はスーパー・飲食店・ドラッグストアなど3000店舗以上あるので、ふだんの食費等で利用可能です。応募者には令和7年7月1日(火)中に、しずトク商品券アプリより抽選結果のお知らせが届きます。当選した方は、7月21日までにご購入ください。 販売価格:5,000円(1人4口まで) ※申込多数の場合は抽選 額面価格:6,250円 プレミアム率:25% 利用期間:令和7年7月1日~10月31日 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 和歌山県 橋本市プレミアム付デジタル地域通貨事業2025 和歌山県橋本市では、市内経済の活性化を図るため、市内でのみ使える「橋本市デジタル地域通貨」による20%のプレミアム付デジタル地域通貨が発行されます。 購入(チャージ)期間:令和7年5月16日 10:00 ~12月25日 23:59 ※予算上限に達し次第終了 対象者および内容 橋本市デジタル地域通貨は、橋本市内の参加店舗(飲食店やスーパー等)で利用できる橋本市独自の電子通貨です。「chiica」アプリをインストールするか、専用の「Hashi-Moカード」を発行すると利用できます。 橋本市以外の方も使えるので、橋本市に立ち寄る機会があれば利用してみましょう。なお、換金・返金はできないため、期限である令和8年1月30日までに使い切れる分だけの購入をおすすめします。 購入上限:30,000円まで(30,000円の購入で36,000ポイント) ※1人スマホ1台またはカード1枚あたり プレミアム率:20% 利用期限:令和8年1月30日 23:59 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 福島県喜多方市 最大30%戻ってくる!喜多方市キャッシュレスキャンペーン 福島県喜多方市では、物価高騰の影響を受けている市内中小事業者および消費者を支援するため、「最大30%戻ってくる!喜多方市キャッシュレスキャンペーン」を実施しています。本キャンペーンは、市内の対象店舗で対象のキャッシュレス決済を利用すると、最大30%がポイント還元されるものです。 キャンペーン期間:令和7年7月1日~7月31日 ※予算上限に達し次第終了 対象者およびキャンペーン内容 本キャンペーンは、喜多方市に在住かどうかを問わず、PayPay・auPAY・d払い・楽天ペイのいずれかを使っている人が対象となります。市内の対象店舗でお買い物やサービスの購入をすると、1回の決済あたり30%分(上限1,000円相当)のポイント還元を受けられます。 対応するキャッシュレス決済の種類が多く、還元率も高いため、喜多方周辺の方は積極的な利用がおすすめです。 なお、市内で上記のキャッシュレス決済が可能な店舗でも、キャンペーンの対象でない場合があるため、店頭のポスター等で事前に確認してから利用しましょう。 1決済あたりのポイント還元上限:1,000円相当 キャンペーン期間中のポイント還元上限:10,000円相当 還元率:30% 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 長崎県大村市 ゆでぴ春の生活応援キャンペーン 長崎県大村市では、デジタル地域通貨「ゆでぴ」を活用し、春の新しい生活を応援するキャンペーンを実施します。本キャンペーンは期間中各月ごとに決済額の10%分のポイント還元を受けられるものです。 キャンペーン期間:令和7年4月14日~7月31日 ※予算上限に達し次第終了 対象者およびキャンペーン内容 本キャンペーンの対象者は、デジタル地域通貨「ゆでぴ」を使っている方です。ゆでぴの加盟店を利用すると、各月ごとに決済額の10%分のポイントが決済翌日に付与され、各月の付与上限額は1,000ポイントとなります。 期間中毎月1,000ポイントまで付与されるため、最大で4,000ポイントまで受取可能です。令和7年2月24日以降にアカウント登録した人は、7月の総決済額の25%(最大2,500ポイント)も別途付与されます。 1か月あたりの付与上限:1,000ポイント 期間中の付与上限:4,000ポイント 還元率:10% 新規ユーザー:最大2,500ポイント加算 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 岐阜県関市 住まいる*せき応援券(関市移住定住奨励券等) 関市で住宅(新築・中古・建売)を取得し、定住する世帯に対して奨励券(金)が電子商品券として交付されます。また対象者のうち18歳未満のお子様と同居する方が住宅ローン「フラット35」を利用する場合、金利を当初10年間、年0.25%引き下げられます。 対象者 対象となる方は以下のとおりです。 (1)令和5年4月1日から令和10年3月31日までの間に住宅を取得(所有権登記)していること。 (2)取得をした対象住宅に居住していること。 (3)住宅は、関市内に個人が所有する住宅であること。ただし、店舗等を兼ねる家屋である場合は、居住部分の面積が2分の1以上であること。 (4)市税、保育料、水道料金、下水道使用料、その他市に納付すべき歳入金を滞納していないこと。 (5)関市に3年以上居住する意思があること (6)申請日が、住宅の取得日から1年以内であること。 奨励券等の額 奨励券等の額は以下の通りです。 住宅を取得した場合せきpay 20万円分 同居する18歳未満の子ども1人につき奨励金 5万円を加算 申請者または配偶者が40歳未満の場合奨励金 20万円を加算 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る 徳島県石井町 いしいコイン20%還元キャンペーン 徳島県名西郡の石井町では、物価高騰下でも町民の暮らしを守り、町内事業者の経営を支援するため、デジタル地域通貨「いしいコイン」を活用したキャンペーンを開催しています。お買い物で最大30,000ポイント還元される他、新規入会者や子育て世帯向けのキャンペーンも並行して実施されています。 キャンペーン期間 第1弾:令和7年5月1日~6月30日 第2弾:令和7年8月1日~9月30日 対象者およびキャンペーン内容 本キャンペーンの対象者は、「いしいコイン」加盟店で「J-Coin Pay」アプリを利用し、J-Coin残高を利用して決済した方です。石井町以外の方も、「J-Coin Pay」アプリを利用すれば対象となります。 キャンペーン期間中に対象店舗でJ-Coin残高を利用して決済すると、20%相当のいしいコインが付与されます。ただし、コンビニやダイレックスは対象外となるためご注意ください。 第1弾と第2弾で各回最大15,000ポイント付与されるため、合計で一人当たり30,000ポイントまで受取可能です。 また、令和7年3月1日時点で石井町に住民登録があり、新規でいしいコインに登録した人は、3,000ポイントが付与されます。令和7年6月2日からは、子育て世帯に5,000ポイントもらえるキャンペーンも予定されています。 各回の付与上限:15,000ポイント 合計の付与上限:30,000ポイント 還元率:20% 詳細については、公式ページをご確認ください。 公式ページを見る まとめ 各自治体が実施する商品券や電子クーポンの配布は、日々の生活費を抑えるだけでなく、地域の経済を活性化する重要な取り組みです。これらのキャンペーンは、期間限定で実施されることが多いため、最新の情報をチェックし、賢く活用することが大切です。お得に買い物や食事を楽しみながら、上手に家計管理をしていきましょう。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.05.15

備蓄米はいつ買える?安くなるのはいつから?【米高騰対策】お米券、無料配布などまとめ

最近、スーパーのコメ売り場で「また上がってる…」と感じた方も多いのではないでしょうか。2025年4月7日から13日までの1週間に販売された価格の平均は5キロあたり4,217円。15週連続で値上がりが続いています。 政府は価格抑制のため備蓄米を放出していますが、流通の遅れや流通経路の制約により、店頭には十分な量が届いていません。販売が始まっている店舗でも、「1家族1袋」などの購入制限がかけられており、需要に供給が追いついていない状況です。 一部の自治体では、お米の無料配布やクーポンの支給など家計支援策も実施中です。本記事では、コメの流通状況や価格見通し、支援制度の活用方法についてまとめました。 全国の自治体で配布中のお得な商品券まとめ【2025年3月】 [blogcard url="shohinken_2025_03"] ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する コメの価格が高騰する理由とは? コメの小売価格の推移をたどると、2024年5月時点では5kgあたり2,100円程度だった価格が、8月には2,600円を超えるなど、急激な上昇傾向が見られました。その後も価格は下がらず、高止まりが続いています。 【価格高騰の背景】 コメの価格上昇の主な要因は、市場への供給不足です。 昨年、国内で生産された主食用米は前年より18万トン増加したにもかかわらず、JAなどの主要な集荷業者が確保できたコメの量は前年より21万トン減少しました。本来、市場には十分な量のコメが流通しているはずでしたが、集荷業者の確保量が減ったことで、市場への供給が滞る結果となっています。 備蓄米21万トン放出も価格に変化なし? 政府は、コメの価格高騰を受けて備蓄米21万トンの市場放出に踏み切りました。農林水産省は「流通の目詰まりを解消し、価格の安定を図る」としていますが、実際の効果は今のところ限定的です。 第1回の入札で落札された約14万トンの備蓄米については、引き渡し開始から10日が経過しても、小売や外食向けに届いたのは全体の0.3%にとどまっています。精米やトラックの手配に時間を要するほか、通常のコメと並行して備蓄米を扱う物流網への負荷が大きくなっていることも、供給の遅れに影響を与えています。 こうした流通の遅れが続く中、全国のスーパー(およそ1000店)での平均価格は、4月7日から13日の週で5kgあたり4,217円となり、15週連続の値上がりとなりました。備蓄米の投入は始まっているものの、消費者が価格の落ち着きを実感するには、もう少し時間がかかりそうです。 備蓄米はどこにある?「売り場に届かない」理由 備蓄米の供給が思うように進まない背景には、流通の仕組みに偏りがあることが挙げられます。3月以降の入札では、備蓄米の9割以上をJA全農が落札しましたが、販売先はこれまでに取引実績のある卸売業者に限られていました。さらに、農林水産省は卸売業者どうしの販売を禁止していたため、備蓄米が広く行き渡りにくい状況が続いていました。 その結果、JAと取引のない中小の卸売業者は備蓄米を手に入れることができず、そこから仕入れているスーパーなどにも商品が届かないという問題が生じています。 農林水産省は、こうした課題を踏まえ、4月23日から実施する第3回の入札では、備蓄米の流通の偏りを改善するために、卸売業者間での販売を認める方針へと見直しました。 コメ価格はこれ以上上がらない?今後の見通しは現在も店頭価格の高止まりが続いていますが、流通の改善が進めば、価格は徐々に落ち着いていくとの見方も出ています。今後は5kgあたり税抜き3,500円前後まで下がる可能性も指摘されています。 ただし、備蓄米全体のうち実際に市場に供給できる量には限りがあります。政府も状況を見極めながら段階的に放出していく方針とみられ、即時の価格安定には至らない可能性もあります。消費者が「手に取りやすくなった」と感じられるようになるまでには、もうしばらく状況の推移を見守る必要がありそうです。 参考:NHK 首都圏ナビ 備蓄米はどこに 行き渡らない理由は?コメの価格 今後どうなる コメの無料配布・お米券支給の支援策まとめ 一部の自治体ではコメの無料配布やお米券の支給など、住民の負担を軽減する支援策を実施しています。 【福井県】子育て世帯応援!「福井県産米購入応援キャンペーン」 福井県では、子育て世帯を対象に福井県産米の購入を応援するキャンペーンを実施します。一定の条件を満たす家庭に、県産米の購入費用の一部が補助される形となっています。 【概要】 ふく育パスポート会員の世帯で、対象期間に福井県産米を購入した方に1世帯・1か月あたり1,000円分のはぴコインを最大5回(5,000円分)プレゼントします。 【対象者】 福井県内の子育て世帯 【対象期間】 2025年2月5日(水)~8月31日(日) 参考:「子育て世帯応援!福井県産米購入応援キャンペーン」特設サイト 【大阪府】「お米クーポン」第4弾 大阪府の吉村洋文知事は1月29日午後、府庁での定例会見において、府内の子育て世帯の米の購入などに使えるクーポンを配る「大阪府子ども食費支援事業」の第4弾を実施すると発表しました。これまで3度にわたり実施されてきた「お米クーポン」が引き続き実施されます。 【対象者】 平成19年4月2日以降に生まれた府内在住の子供か、妊婦 【支援内容】 府内の取り扱い店舗でコメを購入できる7,000円分の電子クーポン「お米PAYおおさか」か、ECサイトで選べる7,000円相当の食料品のどちらかを配布 【申請受付】 2025年6月2日(月)~9月1日(月) 参考:大阪府子ども食費支援事業 【宮城県利府町】子育て世帯応援米支給事業 宮城県利府町では、子育て世帯に対してコメを支給する取り組みを実施しています。支給対象者には通知が送付され、コメの配布申し込みができます。次回の配布は4月26日の予定です。 参考:宮城県利府町 子育て世帯応援米支給事業について 【北海道】「お米・牛乳子育て応援事業」第3弾(物価高対策特別支援事業) 北海道では、物価高対策の一環として、子育て世帯向けにコメと牛乳の商品券を支給する事業を実施しています。これは第3弾となり、継続的な支援が行われています。 【支援内容】 18歳以下の子どもがいる世帯を対象にコメと牛乳の商品券5000円分を配布 【申請期間】 2025年4月4日(金)~6月30日(月) 参考:北海道「お米・牛乳子育て応援事業」第3弾(物価高対策特別支援事業) 【香川県善通寺市】おこめ券等配布事業 香川県善通寺市では、物価高騰の影響を受ける高齢者の生活を支援するため、65歳以上の市民に1人あたり8,800円分のお米券を配布する支援策を実施します。 【対象者】 2025年1月1日時点で善通寺市の住民基本台帳に登録されている65歳以上の方 【配布開始】 2025年5月中旬から、ゆうパックで順次発送し、6月下旬までには全対象者にお届けする予定です。 参考:香川県 善通寺市 高齢者に対して、おこめ券を配布します 【山口県】多子世帯応援事業・県産米引換券 第3子以降のお子様が誕生されたご家庭に、お祝いとして山口県産米引換券を贈呈しています。引換券は有効期限を過ぎると無効となりますので、期限内にお早めにご利用ください。 本引換券1枚で、5kgあたり4,000円以下の山口県産米と交換可能です(※2025年2月1日より、コメ価格の高騰に伴い、従来の2,500円以下から引き上げられました)。 参考:山口県 やまぐち子育て連盟・多子世帯応援事業・県産米引換券の利用方法等について 【福井県 福井市】子育て世帯へ県産コメ購入補助券を配布します 福井市は、コメ価格の高騰による子育て世帯の負担軽減を目的に、18歳以下の子どもがいる約2万4000世帯に対し、県産コメ購入に使える5000円分の補助券を配布する方針を固めました。ひとり親世帯には3000円分を上乗せします。(7月上旬に郵送予定)加えて、市の販売サイト「ふくいさん」で使える3000円分のクーポンも、抽選で500世帯に配布予定です。 参考:NHK 福井 NEWS WEB 子育て世帯に5000円分県産コメ購入補助券配る方針 福井市 【沖縄県石垣市】市民1人あたり1,000円分のクーポン配布 石垣市議会は2025年5月1日、臨時会を開き、コメの価格高騰に対応するため、市民1人につき1,000円分を助成する補正予算案(総額5,800万円)を全会一致で可決しました。この制度では、全世帯にクーポンが配布され、市民のコメ購入費の一部を支援します。市によると、このような支援は沖縄県内の市町村で初めての取り組みです。 今後も、物価対策や子育て支援の一環として、自治体が新たな支援策を実施する可能性が十分にあります。支援策は自治体によって異なるため、お住まいの市町村の公式サイトや広報を定期的にチェックし、利用できる制度を活用することが大切です。 【関連記事】「食品ロスを活かす!フードバンクの役割と支援方法」 [blogcard url="about_foodbank"] まとめ この1年間でコメの価格は約9割も上昇しています。こうした状況を受け、政府は備蓄米の市場放出を決定しました。市場に流通する米が増えれば、価格が緩和される可能性があります。また、一部自治体ではコメの無料配布などを行っています。今後の価格動向を注視しながら、できるだけ負担を抑えてコメを手に入れる方法を検討していきましょう。 出典:NHK NEWS WEB 1からわかる!備蓄米Q&A 全国の自治体で配布中のお得な商品券まとめ【2025年3月】 [blogcard url="shohinken_2025_03"] ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.05.14

デジタル田園都市国家構想交付金から【新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)】へ!地方創生2.0の概要とは?

政府はこれまでの地方創生の取り組みを見直し、新たな施策として「地方創生2.0」を打ち出しました。その実現に向けた具体的な支援策として、従来の「デジタル田園都市国家構想交付金」を発展させた「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」が創設されます。 今回は地方の自主的な取り組みを後押しする「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」の概要や、これまでのデジタル田園都市国家構想交付金」の内容をまとめました。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する これまでの地方創生の成果と課題 2014年から始まった地方創生政策は、政府関係機関の地方移転や地方創生交付金の活用などにより、全国各地でさまざまな活動を行ってきました。しかしこれらの事例は、まだまだ広く普及したとは言えません。人口減少や東京圏への一極集中という根本的な課題は、今日も顕在しています。 「地方創生 2.0 の『基本的な考え方』 」では、特に若者や女性にとって魅力的な仕事や職場が地方に不足していることや、人口減少がもたらす影響への認識が十分に浸透しなかったことが課題として指摘されました。また省庁間や自治体部局間の縦割り構造を背景に、情報やデータ、政策の連携が不十分だったことも挙げられています。 こうした点を踏まえ、地域再生2.0は、多様な幸せを実現するための社会政策として位置付けられています。 「地方創生2.0」の概要 新たに策定された地方創生2.0では、5つの基本方針が示されました。 ①安心して働き、暮らせる地方の生活環境の創生 ■楽しく働き、楽しく暮らせる場所として、「若者・女性にも選ばれる地方(=楽しい地方)」をつくる ■地域のコミュニティや日常生活に不可欠なサービスを維持する ■事前防災、危機管理に取り組む ②東京一極集中のリスクに対応した人や企業の地方分散 ■企業や大学の地方分散や政府機関等の移転などに取り組む ■地方への移住や企業移転、関係人口の増加など人の流れを創り、東京圏への過度な一極集中の弊害を是正する ③付加価値創出型の新しい地方経済の創生 ■自然や文化・芸術など地域資源を最大限活用した高付加価値型の産業・事業を創出する。 ■内外から地方への投融資を促進する ■地方起点で成長し、ヒト・モノ・金・情報の流れをつくるエコシステムを形成する ④デジタル・新技術の徹底活用 ■地方におけるデジタルライフラインやサイバーセキュリティを含むデジタル基盤の構築を支援し、生活環境の改善につなげる ■デジタル技術の活用や地方の課題を起点とする規制・制度改革を進める ⑤「産官学金労言」の連携など、国民的な機運の向上 ■地域で知恵を出し合い、行動を起こすための合意形成に努める取組を進める ■人材をシェアする流れをつくる そのほか地域創生2.0の全体像は、以下の図も参照してください。 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/jvA0vrgiJAoOOG9u7mmjMD1KnHnaGQZzUJI9arHX.png) 出典:内閣府 新しい地方経済・生活環境創生交付金について デジタル田園都市国家構想交付金から、新しい地方経済・生活環境創生交付金へ 令和6年度補正予算ではデジタル田園都市国家構想交付金の名称が変更され、「新しい地方経済・生活環境創生交付金」として通知されました。ここでは地方創生2.0の「新しい地方経済・生活環境創生交付金」の内容を見ていきましょう。 新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)の概要 令和6年度補正予算では、「新しい地方経済・生活環境創生交付金」の創設に向けて、1000億円の追加額が示されました。 「新しい地方経済・生活環境創生交付金」では、以下の取組が支援されます。 ■地方公共団体の自主性と創意工夫に基づき、産官学金労言における議論を踏まえた地域の独自の取組など ■デジタル技術を活用した地域の課題解決や魅力向上に資する取組 ■デジタル技術を複数の地方公共団体で共同利用し、社会課題の解決に積極的に活用する取組 ■地方公共団体の先進的な防災の取組 ■半導体等の戦略分野における国家プロジェクトの産業拠点整備等に必要となる関連インフラの整備 令和6年12月27日には、第73回 地域再生計画の認定申請に係る事前相談及び認定申請受付についての事務連絡が発出されています。 新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)を活用する事業に係る地域再生計画の認定申請も、第73回地域再生計画認定分として、受付が行われます。 【第73回】 地域再生計画の認定申請 受け付け 事前相談令和6年12月27日(金)から令和7年1月10日(金)まで 認定申請令和7年1月27日(月)から令和7年1月29日(水)まで 認定令和7年3月下旬を予定 参考:第73回地域再生計画の認定申請に係る事前相談及び認定申請受付について 参考:新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)を活用する事業に係る地域再生計画の認定申請受付について(第73回地域再生計画認定申請受付) なお、第74回地域再生計画認定申請の受付スケジュールは未定ですが、令和7年4月頃に事務連絡が発出され、8月頃に交付決定される第2回募集が予定されています。 参考:伊賀市 新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)について デジタル田園都市国家構想交付金について 「新しい地方経済・生活環境創生交付金」は旧制度である「デジタル田園都市国家構想交付金」を拡充したものです。ここでは地方創生の交付金の参考として、「デジタル田園都市国家構想交付金」の内容を見ていきましょう。 【デジタル田園都市国家構想交付金の全体像】 「デジタル田園都市国家構想交付金」は、デジタル田園都市国家構想の実現による地方の社会課題解決・魅力向上の取組を加速化・深化するために設立されました。各地方公共団体の意欲的な取組等を支援します。 本交付金では、大きく4つのタイプが設定されています。 ・デジタル実装タイプ ・地方創生推進タイプ ・地方創生拠点整備タイプ ・地域産業構造転換インフラ整備推進タイプ デジタル実装タイプ デジタルを活用した地域の課題解決や魅力向上の実現に向けた地方公共団体の取組を支援します。以下の5つのタイプに区分されます。 ■TYPE1 優良モデル導入支援型 他の地域等で既に確立されている優良なモデル・サービスを活用して、迅速に横展開する取組(補助率1/2) ■TYPE2 データ連携基盤活用型 データ連携基盤を活用して複数のサービス実装を伴う、モデルケースとなり得る取組(補助率1/2) ■TYPE3 デジタル社会変革型 (TYPE2の要件を満たす)デジタル社会変革による地域の暮らしの維持につながり、かつ総合評価が優れている取組(補助率2/3) ■TYPE S デジタル行財政改革先行挑戦型 将来的に国や地方の統一的・標準的なデジタル基盤への横展開につながる見込みのある、地方自治体の先行モデル的な取組(補助率3/4) ■デジタル実装タイプ 地方創生テレワーク型 「転職なき移住」を実現するため、サテライトオフィスの整備・利用促進等に取り組む地方公共団体を支援(補助率2/3など) 地方創生推進タイプ 観光や農林水産業の振興等の地方創生に資する取組などを支援します。補助率はいずれも1/2です。 ■先駆型 先駆性の高い最長5年間の事業 ■横展開型 先駆的・優良事例の横展開を図る最長3年間の事業万博の開催を契機として実施する地方創生に資する事業 ■Society5.0型 未来技術を活用した新たな社会システムづくりのモデルとなる、最長5年間の事業 地方創生拠点整備タイプ 観光や農林水産業の振興等の地方創生に資する拠点施設の整備などを支援します。補助率は1/2です。 地域産業構造転換インフラ整備推進タイプ 産業構造転換の加速化に資する半導体等の大規模な生産拠点整備について、関連インフラの整備を機動的かつ追加的に支援します。 関係地方公共団体からの提出のあった実施計画に基づいて、予算が配分されています。 制度の流れ 「デジタル田園都市国家構想交付金」では、タイプごとに各種手続きの締め切りが異なりました。主な流れは以下のとおりです。 ①事務連絡 ②実施計画等の提出〆切 ➂採択結果の公表 ④交付決定 過去の募集スケジュールになりますが、令和6年度のスケジュール(第1回・第2回)については、以下の図を参照してください。 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/h6ZONbgiMiLFqvLe3nCii3SVASLT5vljRRCOQIBf.png) 出典:内閣府 デジタル田園都市国家構想交付金について まとめ 地方創生2.0は単なる地域活性化策を超えて、日本全体の経済・社会政策として位置づけられています。新設される第2世代交付金は地方公共団体の自主性と創意工夫を重視し、デジタル技術の活用や産官学金労言の連携強化など、より包括的な地域づくりが支援対象となりました。 若者や女性にとって魅力的な職場づくりや地域間格差の是正、防災対策の強化などの施策は、社会的にも大きな関心が寄せられている項目です。政策の方向性を確認し、支援を上手に活用しながら、今後のビジネス展開に役立てていきましょう。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.03.19

生活保護「生活扶助」2025年度から月1500円加算!支援内容を解説

物価の高騰を受け、厚生労働省は生活保護の「生活扶助」に対する特例加算を、2025年度から2年間、1人あたり月額1500円に引き上げることを決定しました。この加算は、食費や光熱費など日常生活の支出を補うための措置です。本記事では、生活保護制度の基本情報と、この特例加算について紹介します。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 生活保護制度とは ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/12yoqKLxn5BYB4Os5QXfVoXpxW4xd21tO7Do1rnZ.png) 出典:厚生労働省 生活保護制度の概要 生活保護は、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を支援するための制度です。ただし、誰でも受けられるわけではなく、以下のような状態の方が対象となります。 ■活用できる資産がない人 不動産や預貯金、自動車など、生活のためにすぐに活用できる資産を持っていない人が対象です。ただし、不動産や自動車については、特別な事情があれば保有が認められることもあります(例:病気や障害などの理由で通勤等に車が必要な場合)。 ■十分な収入がない人 働けない場合、または働いていても必要な生活費を十分に得られない場合。 ■社会保障制度を活用しても生活が困難な人 年金や手当など、他の社会保障制度を利用しても、なお生活費が不足している場合。 生活保護を受けるための条件 生活保護は、世帯全体を対象に支援を行う制度です。そのため、世帯内のすべての資産や収入、労働能力などを最低限度の生活を維持するために活用することが前提となります。また、扶養義務者から援助を受けられる場合は、生活保護よりもそちらを優先することが求められます。 保護の要件等として、以下のように記されています。 1.活用できるものをすべて利用することが前提 資産の活用 預貯金や、使われていない土地や家屋がある場合、それらを売却して生活費に充てることが求められます。 能力の活用 働ける方は、その能力に応じて働き、収入を得る努力が必要です。 他制度の活用 年金や手当など、他の制度で受けられる給付は優先的に活用してください。 扶養義務者からの援助 親族などから援助が受けられる場合は、まずその支援を受ける必要があります。 2.そのうえで、保護の適用基準と照らし合わせる 世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されます。 このように、生活保護は、資産や能力、他の支援を最大限活用したうえで、なお生活が難しい場合に適用される「最後の手段」です。申請前に、これらの条件を確認することが重要です。 生活保護の申請方法 生活保護を受けるには、まずお住まいの地域を所管する福祉事務所の生活保護担当窓口で相談を行います。ここでは、生活保護制度の詳細な説明が行われ、生活福祉資金や社会保障施策など、他の支援制度が利用可能かどうかも検討されます。 【生活保護の申請に必要な書類】 生活保護の申請をするにあたっては、原則として、氏名や住所または居所、保護を受けようとする理由、資産及び収入の状況、その他保護の要否、種類、程度及び方法を決定するために必要な事項等を記載した申請書を福祉事務所に提出する必要があります。ただし、それができない特別な事情があれば、そうした申請書がなくても申請することは可能です。生活保護の申請にあたり、福祉事務所は支援を決定するために様々な調査を実施します。 たとえば、申請者の生活状況を把握するための家庭訪問や、預貯金や保険、不動産などの資産状況の確認、さらに扶養義務者による援助の可否、年金や就労収入の有無などが確認されます。また、申請者が働ける可能性があるかどうかも調査されます。 支援が決定すると、最低生活費から収入を差し引いた額が「保護費」として毎月支給されます。この金額は、厚生労働大臣が定める基準に基づき計算されます。受給中は、毎月収入状況を申告する義務があり、必要に応じて福祉事務所のケースワーカーが訪問調査を行います。 働ける可能性がある方については、就労に向けた助言や指導が提供され、自立に向けた支援が進められます。このように、生活保護の手続きは、申請者の状況を詳細に確認しながら、支援を提供する仕組みになっています。 支給される保護費と保護の種類 【保護費】 最低生活費から収入を差し引いた差額が、保護費として支給されます。 【保護の種類と内容】 以下のように、生活を営む上で必要なさまざまな費用に対応して扶助が支給されます。

2025.04.24

2025年 補助金まとめ!中小企業向け主要補助金のポイント解説

2025年度の補助金は、「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「持続化補助金」などの定番支援策に加え、「成長加速化補助金」や「新事業進出補助金」といった新制度も登場する予定です。 中でも注目される「新事業進出補助金」は、新市場の開拓や高付加価値事業への挑戦を支援し、設備投資や企業規模の拡大を後押しする内容となっています。 本記事では、これらの補助金のポイントを紹介しますので、事業拡大や課題解決に向けて、ぜひ最適な補助金を見つけてください! ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 令和6年度補正予算 生産性革命推進事業 政府が掲げる「生産性革命推進事業(3400億円)」では、特に中小企業の競争力強化を目指し、5つの補助金が展開されます。 ものづくり補助金 IT導入補助金 持続化補助金 事業承継・M&A補助金 成長加速化補助金(新設) 以下、各補助金で押さえておきたいポイントをまとめました。 ものづくり補助金 「ものづくり補助金」は、中小企業や小規模事業者が行う生産プロセス改善や革新的な製品・サービス開発を支援する制度です。 2025年度の特徴として、支援枠が整理され、従来の「省力化(オーダーメイド)枠」が廃止となり、「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の2つに集約されました。また、最低賃金の引き上げに取り組む事業者を対象とした補助率アップ(1/2から2/3へ)が新たに設けられます。 さらに、事業成果の自由な活用を促すため、収益納付義務が撤廃され、より利用しやすい仕組みになっています。 支援枠 補助率 上限額 製品・サービス高付加価値化枠 中小企業1/2、小規模・再生事業者 2/3 750万円~2500万円 グローバル枠 中小企業1/2、小規模事業者 2/3 3000万円 【申請期間】2025年7月1日~7月25日(20次締切) ▼ものづくり補助金2025の詳細はこちらをチェック [blogcard url="mono2025_summary"] [blogcard url="mono_schedule"] IT導入補助金 ITツールの導入を支援する「IT導入補助金」は、業務効率化や生産性向上を目指す中小企業や小規模事業者が活用できる制度です。 2025年度の主な変更点として、最低賃金近傍の事業者向けに通常枠の補助率が1/2から2/3に拡充されます。また、保守サポート費やマニュアル作成費用、導入後の活用支援費用が補助対象に追加されるなど、より実務に即した支援内容となりました。 セキュリティ対策推進枠についても、補助上限額が100万円から150万円に引き上げられ、小規模事業者向けの補助率は2/3に強化されています。 支援枠 補助率 上限額 通常枠 1/2(最低賃金近傍の事業者は2/3) 450万円(業務プロセス4つ以上) セキュリティ対策推進枠 1/2(小規模事業者は2/3) 150万円 インボイス枠・インボイス対応類型 補助額のうち50万円以下は3/4(小規模事業者は4/5)、50万円超は2/3 ※ハードウェアは1/2 350万円 ※ハードウェアは10万円または20万円 インボイス枠・電子取引類型 大企業1/2、中小企業2/3 350万円 複数社連携IT導入枠 2/3など 3200万円 (インボイス枠対象経費、消費動向等分析経費、事務費・専門家経費 の合計) 【申請期間】 通常枠、インボイス枠、セキュリティ対策推進枠:2025年3月31日〜5月12日(1次締切) 複数社連携IT導入枠:2025年3月31日~6月16日(1次締切) ▼IT導入補助金2025の詳細はこちら [blogcard url="it2025_summary"] [blogcard url="it2025_schedule"] 持続化補助金 「小規模事業者持続化補助金」は、商工会や商工会議所と連携して作成した経営計画を基に取り組む販路開拓等を支援する制度です。 2025年度は、これまでの特別枠が整理され、「卒業枠」や「後継者支援枠」が廃止される一方、「創業型」や「共同・協業型」、「ビジネスコミュニティ型」などが設けられました。 また、政策の原点回帰として経営計画づくりに重点が置かれるようになります。 支援枠 補助率 上限額 一般型・通常枠 2/3(賃金引上げ特例を活用する赤字事業者は3/4) 50万円(特例を活用した場合は最大250万円) 一般型・災害支援枠 2/3、定額 直接被害:200万円 間接被害:100万円 創業型 2/3 200万円(特例を活用した場合は最大250万円) 共同・協業型 参画事業者は2/3、地域振興等機関は定額 5000万円 ビジネスコミュニティ型 定額 50万円(2以上の補助対象者が共同で実施する場合は100万円) 【申請期間】 通常枠、創業型:2025年5月1日〜6月13日(通常枠 第17回、創業型 第1回公募) 災害支援枠:2025年5月16日〜7月28日(第7回公募) ▼持続化補助金2025の詳細はこちら [blogcard url="jizokuka2025_summary"] [blogcard url="jizokuka2025_schedule"] 事業承継・M&A補助金 事業承継やM&Aを行う中小企業・小規模事業者を対象に、経営資源の引継ぎや事業再編に伴う費用を補助する制度です。2025年度は「PMI推進枠」が新設され、補助上限額も最大2000万円に引き上げられています。 事業承継時の設備投資やM&A・PMIの専門家活用費用等を補助 補助率 1/3、 1/2、 2/3(支援類型や事業者の状況により異なる。) 上限額 2000万円(専門家活用枠の場合。支援類型や事業者の状況により異なる。) 【申請期間】 2025年5月9日~6月6日(11次公募) ▼事業承継・M&A補助金の詳細はこちら [blogcard url="jigyoshokei2025_summary"] 中小企業成長加速化補助金(新設) 2025年度に新設される「成長加速化補助金」は、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業による大胆な設備投資を支援し、最大5億円を補助する制度です。 投資額が1億円以上(税抜き)であること、売上高100億円を目指すビジョンを策定・公表していること、一定の賃上げ要件等を満たす補助事業終了後3年間の事業計画書を策定し、実行すること 等が主な要件です。 建物費、機械装置等費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費等を補助 補助率 1/2 上限額 5億円 【申請期間】 2025年5月8日~6月9日(1次公募) ▼中小企業成長加速化補助金の内容はこちら [blogcard url="chushokigyo_seichokasokuka"] 中小企業新事業進出補助金(新事業進出補助金)(新設) 既存の基金を活用し、1500億円規模の予算をもとに、新市場への進出を支える設備投資支援として「中小企業新事業進出補助金」が新設されます。 補助対象事業者は、事業終了後3~5年で付加価値額の年平均成長率を4.0%以上と見込む計画を持つことが求められます。また、大幅賃上げ特例が設けられており、最低賃金を50円以上引き上げ、給与支給総額を6.0%以上増加させる場合には、上限額が引き上げられる仕組みです。 この補助金は、特に、高付加価値事業への挑戦や新しい収益モデルの構築を目指す事業者にとって、強力な後押しとなりそうです。 新市場進出や高付加価値事業への挑戦を支援 補助率 1/2 上限額 ※( )は大幅賃上げ特例適用時 従業員数20人以下:2500万円(3000万円) 従業員数21~50人:4000万円(5000万円) 従業員数51~100人:5500万円(7000万円) 従業員数101人以上:7000万円(9000万円) 【申請期間】 受付開始 2025年6月頃(予定)~7月10日(第1回公募) ▼中小企業新事業進出補助金の詳細はこちら [blogcard url="shinjigyo_shinsyutsuhojyo"] まとめ 2025年度の補助金は、事業者の多様な成長ステージや挑戦を支える設計となっています。「生産性革命推進事業」の各補助金は、業務効率化や販路開拓、事業承継など現場の課題解決を支援し、「新事業進出補助金」は新たな分野への挑戦を促進します。 補助金を上手に活用するには、制度の詳細をよく理解し、計画的に準備を進めることが重要です。公式サイトや専門家のアドバイスを活用しながら、適切な補助金申請を目指しましょう! 補助金についてさらに詳しく知りたい方は、補助金ポータルの無料相談窓口もございますので、お気軽にお問い合わせください。 ▼省力化投資補助金の一般型(オーダーメイド型)についてはこちら [blogcard url="shoryokuka2025_ippangata"] ▼事業再構築補助金の最終公募についてはこちら [blogcard url="jigyousaikochiku_final"] ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する

2025.05.08

無痛分娩に使える補助金 2025年度

無痛分娩への関心が高まる一方で、実施できる医療機関はまだ多くありません。また、費用面での負担も大きいのが現状です。日本における無痛分娩の普及率は世界的に見ても低く、少子化の要因のひとつとも指摘されています。 こうした問題があるなか、いち早く無痛分娩の補助制度を導入している自治体があります。さらに東京都では、新年度から無痛分娩の補助事業を実施する方針です。 今回は無痛分娩の基本的な情報や、補助制度などをまとめました。 ▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼ メルマガ会員登録する 無痛分娩とは? 無痛分娩は、出産時の痛みを和らげるために麻酔を使用する分娩方法です。特定の場所に細い管を入れ、そこから麻酔薬を投与することで、おなかから太ももにかけての痛みを抑えます。 意識がはっきりしているので出産の様子もよく分かり、赤ちゃんが生まれた瞬間も体験できます。身体への負担が少なく、出産後の回復も早いことから、世界で広く普及している出産方法のひとつです。 ただし日本では、保険の対象外で、実施には10万円以上の追加費用が必要になります。 厚生労働省が3年ごとに実施する「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」からは、無痛分娩に対するニーズの推移と課題が伺えます。無痛分娩(帝王切開を除く)を実施した施設は、令和2年9月が234件、令和5年同月が282件と若干の増加を見たものの、ほとんど横ばい状態でした。 しかし、無痛分娩が分娩全体に占める割合は下表の通り、一般病院では13.2%(令和2年は9.4%)、一般診療所では14.6%(令和2年は7.6%)と大きく伸びています。無痛分娩を実施できる施設がなかなか増えない一方で、妊婦側のニーズは高まっているのが現状です。 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/HNvOL4PnnbZmqgZgqr20Otp2oaTF9sMBiJl262G7.png) 出典:厚生労働省 無痛分娩の実施はフランスでは8割、アメリカでも7割を超えると言われます。日本では妊婦本人からの需要は高い反面、「痛みを感じなければ愛情もわかない」といった偏見があることも課題のひとつです。 出産時の母体の負担を減らすことは、その後の回復にも大きな影響を及ぼします。2018年、イギリスのキャサリン妃が出産翌日に退院したことが話題となりましたが、無痛分娩が主流の国では珍しいことではありません。 出産時の選択肢を増やすことは、母体の健康と生活を守るためにも、重要なことなのです。 2025年度 無痛分娩費用補助金 無痛分娩を望む妊婦の費用負担を少なくするため、群馬県下仁田町では補助制度を実施しています。また、3期目がスタートした小池都知事は、無痛分娩にかかる費用の助成を公約に掲げました。 まずは制度の概要を見ていきましょう。 群馬県下仁田町 無痛分娩費用助成 下仁田町では、町に定住している人が無痛分娩を選択した際、要する費用の一部を助成します。医療保険各法の被保険者または被扶養者であり、町税等に滞納がない者が対象です。 助成内容は、以下のとおりです。 【助成内容】 医療保険各法の保険給付適応とならない無痛分娩費用のうち、自己負担額の1/2 (上限10万円) 申請は出産後90日以内に行います。主な必要書類は、以下のとおりです。 ・申請書 ・医療機関証明書 ・同意書 ・通帳表紙裏面のコピー ・領収書・明細書 なおこの助成金の交付を受ける場合は、無痛分娩を取り扱う医療機関を選んでください。また診察の結果によっては、無痛分娩の適応にならない場合もあります。 参考:群馬県下仁田町 無痛分娩費用助成 東京都 無痛分娩費用助成について※1月31日更新 ![](https://assets.hojyokin-portal.jp/storage/medias/eXFcJIs48z9lM49W86urAba4eoAvO3z7UQ9W9e4b.png) 出典:令和7年度(2025年度)東京都予算案の概要 主要な施策より抜粋 東京都は、2025年度から都内在住の妊婦を対象に、無痛分娩の費用を助成する新制度を導入します。この制度は、小池都知事が2024年の知事選で掲げた公約の一つで、少子化対策と出産環境の整備を目的としています。2025年10月の開始を予定しており、麻酔科医が常駐する安全な医療機関での分娩を条件に、無痛分娩の追加費用として発生する10万~15万円程度に対し、最大10万円を助成します。 東京都無痛分娩費用助成等事業【費用助成】 ・助成内容:無痛分娩に係る費用を最大10万円助成 ・開始時期:2025年10月 ・対象:都内対象医療機関で10月以降に出産した都民 ・規模:9,500件 現在、出産費用は全国平均で50万円程度かかり、医療保険の適用外で全額自己負担となるため、無痛分娩の高額な費用がハードルとなっていました。この助成制度により、妊婦の経済的負担を軽減し、安心して出産できる環境を整えることを目指しています。東京都は、費用助成の事業費として2025年度予算案に11億円を計上し、他の子育て支援施策とも連携しながら、安心して出産や子育てできる社会の実現を目指します。 無痛分娩を選ぶ際に考慮すべきポイント 出産時の痛みに対する不安を抱える人もいる中、無痛分娩は費用面での負担が大きい選択肢であり、リスクに備える必要もあります。 無痛分娩のメリットとデメリット、医療機関の選び方をまとめました。 無痛分娩のメリット・デメリット 【メリット】 無痛分娩の最大のメリットは、お産の痛みが軽くなることです。強い痛みをまったく感じずに分娩する人も多くいます。また、疲労が少なかったり、産後の回復が早かったりするケースもあると言われています。 【デメリット】 一方で、麻酔を使った無痛分娩にはデメリットもあります。麻酔薬の影響で陣痛が弱まり、分娩が遅れてしまうと陣痛促進剤や吸引分娩が必要になることがあります。また、麻酔が十分に効果を発揮せず、痛みが軽減されないケースもあるようです。ほかに、母体の発熱、腰痛、血圧低下などが起こることがあります。 無痛分娩を選択する際には事前に医師とよく相談し、十分に情報を集めたうえで、検討する必要があるでしょう。 参考:厚生労働省 無痛分娩を考える妊婦さんとご家族のみなさまへ 医療機関の選び方 無痛分娩を希望する際には、まずは無痛分娩を行っている施設を探さなくてはいけません。厚生労働省の「出産なび」では、無痛分娩を行っている施設を探すことが可能です。 ただし、この情報では無痛分娩の種類や方法についてはわかりません。場所や費用などで候補を絞ったら、各施設に問い合わせて希望通りの手術が受けられるかどうか確認してください。 【費用】 現在、無痛分娩は保険の適用外です。費用は施設によって異なります。一般的には10~20万円程度の追加費用が必要になるようです。 また出産費用は、入院期間や部屋、食事などのオプションによっても大きく差が出ます。各施設に問い合わせ、総合的な費用感をつかんでおきましょう。 まとめ 無痛分娩は、出産時の痛みを和らげることで母体への負担を軽減する出産方法です。妊婦からの関心が高まる一方、費用や周囲の偏見など、またまだ課題も残ります。 また、すべての人が無痛分娩に適しているとも限りません。メリットやデメリットを十分に理解し、医師と相談しながら、総合的に判断することが重要です。 群馬県下仁田町や東京都など、自治体による補助制度も徐々に広がりつつあります。希望の形での出産が叶うよう、まずは自分が利用できる制度や施設を探してみましょう。

2025.01.31

Youtubeチャンネル
チャンネルを見る