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令和8年度エイジフレンドリー補助金とは?変更点や概要を解説

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エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者の労働災害防止を目的とした補助金です。令和7年度に引き続き、令和8年度も実施されます。厚生労働省の令和8年度予算案資料によると、令和8年度の本補助金は、内容が一部拡充され全3コースで構成される予定です。

今回は、令和8年度予算案資料に基づき、各コースの内容や対象事業者、補助率・上限額、申請方法など、エイジフレンドリー補助金の概要を詳しく解説します。

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この記事の目次

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エイジフレンドリー補助金とは

エイジフレンドリー補助金は、中小事業者における高年齢労働者の労働災害防止を目的とした設備改善等にかかる経費の一部を補助する制度です。

高年齢労働者の雇用状況や対策・取組の計画を審査の上、効果が期待できるものが対象となります。

エイジフレンドリー補助金の背景

エイジフレンドリー補助金の背景は、高年齢労働者における労働災害の増加です。厚生労働省では、高年齢労働者における労働災害の増加を受けて、「エイジフレンドリーガイドライン」を策定し、令和2年度から本補助金を実施しました。高年齢労働者の労働災害防止策をさらに推進するため、令和8年4月1日からは労働安全衛生法等により高年齢労働者への必要な措置を講ずることが「事業者の努力義務」とされます。

こうした背景から、「エイジフレンドリー補助金」では、事業者における高年齢労働者に対する労働災害防止対策等を支援しています。

令和8年度のエイジフレンドリー補助金

令和8年度のエイジフレンドリー補助金は、

  • 専門家総合対策コース
  • 熱中症対策コース
  • コラボヘルスコース

で構成されます。

令和8年度の変更点

令和7年度は4コースによる構成でしたが、令和8年度は一部のコースが統合・新設されます。以下に、令和8年度と令和7年度のコースをご紹介します。

令和7年度のコース
【全4コース】
・総合対策コース
・職場環境改善コース(熱中症予防対策プラン)
・転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース
・コラボヘルスコース
令和8年度のコース
【全3コース】
・専門家総合対策コース
・熱中症対策コース
・コラボヘルスコース

コースにおける変更点として注目したいのが、新設された「熱中症対策コース」です。令和7年度は、熱中症予防対策に関する装置の導入は、職場環境改善コースの一プランとして展開されてきましたが、令和8年度は独立したコースとして展開されます。

エイジフレンドリー補助金の対象事業者

エイジフレンドリー補助金の対象事業者は、労災保険加入の中小企業事業者です。なお、2026年1月時点では、各コースにおける対象事業者の要件は示されていません。今後詳細が確定した時点でコース毎の対象事業者も発表される可能性がある点を認識しておきましょう。

エイジフレンドリー補助金の対象経費

エイジフレンドリー補助金では、各コースにおいて補助対象の取り組みを定めています。令和8年度におけるコース毎の補助対象は以下のとおりです。

コース補助対象
専門家総合対策コース・専門家によるリスクアセスメントを受けるための費用
・リスクアセスメント結果をふまえた対策を実施するための費用
熱中症対策コース・熱中症リスクのある暑熱作業のある事業場における休憩施設の整備費用
・暑熱な環境による労働災害防止対策に必要な費用
コラボヘルスコース・事業者カルテや健康スコアリングレポートを活用したコラボヘルス等、労働者の健康保持増進のためにかかる費用

専門家総合コースの場合、たとえば以下のような取り組みにかかる費用が挙げられます。

  • 滑りにくい床への改修
  • 手すりの設置
  • 重量物取り扱作業や介助作業への補助機器の導入
  • 労働者の身体機能の維持向上のための支援策

令和8年度は、前年度のコースが一部統合された構成であるため、専門家総合コースの補助対象が幅広い内容になるでしょう。

参考までに、前年度である令和7年度のエイジフレンドリー補助金で対象とされた具体的な取り組みを以下にご紹介します。

コース補助対象の取り組み
総合対策コース・専門家による、高年齢労働者の労働災害防止のためのリスクアセスメントを受ける
・上記のリスクアセスメント結果を踏まえた、優先順位の高い労働災害防止対策を実施する(機器の導入や工事の施工など)
職場環境改善コース【転倒・墜落災害防止対策】
・作業場所の床や通路の滑り防止のための対策を実施する
・階段への手すりの設置する
・高所作業台を導入する など

【重量物取扱いや介護作業における労働災害防止対策】
・不自然な作業姿勢を解消するための作業台等の設置する
・重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入する
・介護職員の身体負担軽減のため、介護技術を修得する教育を実施する など

【熱中症防止対策(熱中症予防対策プラン)】
・屋外作業等における体温を下げるための機能のある服やスポットクーラーを導入する
・小型携帯機器(ウエアラブルデバイス)による健康管理システムを導入する など

【その他の高年齢労働者の労働災害防止対策】
・業務用車両への踏み間違い防止装置の導入する など
転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース(1) 専門家を事業場に招き、対象労働者に対する身体機能のチェック評価を受ける
(2) チェックの結果に基づき、専門家が運動指導を実施する
(3) 効果の確認のため、専門家によるチェックを受ける
コラボヘルスコース【健康教育・研修等】
健康診断結果等を踏まえた禁煙指導、メンタルヘルス対策等の健康教育、研修を実施する など

【システムの導入】
健康診断結果等を電磁的に保存・管理し、コラボヘルスを推進するためのシステムを導入する など

【 栄養・保健指導】
栄養指導、保健指導等の労働者への健康保持増進措置をとる など

エイジフレンドリー補助金の補助額や補助率

令和8年度におけるエイジフレンドリー補助金の補助額と補助率は、以下のとおりです。

コース補助上限額補助率
専門家総合対策コース100万円・4/5(専門家によるリスクアセスメント)
・1/2(結果を踏まえた対策を実施)
熱中症対策コース100万円1/2
コラボヘルスコース30万円3/4

本補助金の予算額は9.5億円です。令和7年度における当初予算額7.6億円と比べると、より大きな規模で実施される予定であることがわかります。

エイジフレンドリー補助金における申請の流れ

令和8年度におけるエイジフレンドリー補助金の申請の流れは、現時点で発表されていません。

参考までに前年度における申請の流れをご紹介します。

コース申請の流れ
「総合対策コース」(1) 交付申請
(2) 審査
(3) 交付決定
(4) リスクアセスメント実施
(5) 実施結果報告書を取得
(6) 交付申請書類提出
(7) 審査
(8) 交付決定
(9) 事業開始
(10) 事業完了後、支払請求書類提出
(11) 補助金交付
「職場環境改善コース」
「転倒防止・腰痛予防のための運動指導コース」
「コラボヘルスコース」
(1) 交付申請
(2) 審査
(3) 交付決定
(4) 事業開始
(5) 事業完了後、支払請求書類提出
(6) 補助金交付

このように、前年度は「総合対策コース」とそれ以外のコースで、申請の流れが異なりました。令和8年度も同様に、コースによって申請の流れが異なる可能性もある点を理解しておきましょう。

エイジフレンドリー補助金の申請期間と申請方法

エイジフレンドリー補助金の申請期間と申請方法についてご紹介します。

申請期間

2026年1月時点において、令和8年度の申請期間は公表されていません。

参考として前年度の受付期間などを以下で確認しましょう。

前年度の受付期間
令和7年(2025年)5月15日(木)から10月31日(金)
※予算額に達した場合は、期間中でも受付を終了する可能性あり

本補助金の申請を検討している事業者は、公式発表を随時確認するようにしてください。

申請方法

2026年1月時点において、令和8年度の申請方法や必要書類も公表されていません。

前年度の申請方法や共通の必要書類は以下のとおりでした。令和8年度の申請では内容が異なる場合もありますが、申請時のイメージなどにお役立てください。

申請方法郵送または宅配便
申請に必要な書類• 令和7年度エイジフレンドリー間接補助金交付申請書
• 間接補助金の対象となる安全衛生対策等の実施計画書
• 誓約及び申立書
• 高年齢労働者名簿
• 対象経費内訳書
• 労働保険申告書
• 労働保険料領収書
• 見積書

上記のほか、コース毎に必要書類が指定されていました。今年度もコース毎に必要書類が異なる場合がある点を理解しておきましょう。


よくある質問

厚生労働省のサイトでは、令和7年度エイジフレンドリー補助金に関する「よくある質問と回答」が公開されています。ここではそのうち、主なものをみていきましょう。

年間を通じた専門家の指導には、補助は受けられますか

本補助金の交付対象は、交付決定後から令和8年1月31日までに実施・支払いが済まされているものとなります。最終締切日を超えて引き続き実施される取組については、補助金の交付はできません。

資本金または出資がいずれもない社会福祉法人や医療法人は、対象となりますか

資本金・出資のない場合、常時使用する労働者数が、法人全体で100人以下であることが要件です。

不交付とされた取組を、別のコースで再度申請することはできますか

申請できます。

工場の作業場には高年齢者がいませんが、事務室にはいる場合、対象になりますか

業務内容も含めて審査が行われるため、この場合は対象になりません。本補助金は、高年齢者の労働災害防止のための取り組みを対象としています。高年齢者における労働災害リスクの低減効果が認められない取り組みは、対象外となります。


交付決定されたが、請求時に支払われなかった事例はありますか

交付決定されても必ず補助金が支払われるわけではありません。本補助金は、交付決定後に決定した内容の補助対象となる取り組みが実施されていなければ支払われません。過去には、取り組みが実施されなかったことや資料不備などによって支払いができなかったケースがあるため、ご注意ください。


エイジフレンドリーに取り組む際のポイント

企業が高年齢労働者の安全対策に取り組む際は、いくつかのポイントがあります。どのような点を意識すべきかをご紹介します。全衛生管理体制を確立する

安全衛生管理を強化する

高年齢労働者の労働災害リスクを減らすためには、企業としての安全衛生管理を強化する必要があります。事業所や部署単位で安全対策を意識するだけでなく、企業全体として経営層から意識を明確にしたうえで意識を高めることが大切です。

企業全体としての安全衛生管理が強化できれば、高年齢労働者だけでなくすべての従業員の安全を守ったり、安心して働ける職場環境を整備したりすることにもつながります。

高年齢労働者の状況を把握する

日頃から企業内における高年齢労働者の状況を把握できるようにしておくことも大切です。たとえば、高年齢者が所属している部署や事業所、健康状態や体力などが挙げられます。とくに部署や事業所単位では、全体として高年齢者の状況を把握しておくことで、小まめに気にかけたり配慮したりできるため、労働災害リスクを抑えることにも有効です。また、定期的な健康チェックやストレスチェックを実施することで、労働災害の防止にも役立ちます。

健康管理やメンタルヘルスに関する教育を実施する

企業として健康管理やメンタルヘルスに関する教育を実施することも大切です。たとえば研修を実施するなどして、適切な対処法などを知っておくことで、万が一のときにも役立ちます。企業全体として健康管理やメンタルヘルスに関する知識が備えられれば、健康で前向きな気持ちで働いてもらうことにもつながるでしょう。

まとめ

エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者における労働災害リスクを抑え、安全で健康的な職場環境整備を支援する重要な制度です。

令和8年度はコースが一部統合され、

  • 専門家総合対策コース
  • 熱中症対策コース
  • コラボヘルスコース

で構成されます。

2026年1月時点では、各コースの対象事業や取り組み、申請期間などの詳細内容は発表されていません。前年度の内容を参考にしながら、最新情報を公式サイトなどで随時確認しましょう。

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