政府は、電気・ガス価格激変緩和対策事業として令和5年度補正予算額に6416億円を計上し、世界的なエネルギー価格の高騰に対応し、電気および都市ガス料金の値引き支援を来年4月まで延長するとしています。この措置により、家庭や企業の財政的な負担は軽減されエネルギー価格の変動に伴う影響を一時的に和らげることが可能になります。
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この記事の目次
電気・ガス料金の値引き支援
この支援策では、電気料金については、低圧契約(主に家庭向け)で使用量1kWhあたり3.5円、高圧契約(主に企業向け)で1.8円の値引きが提供されます。また、都市ガス料金は、使用量1m³あたり15円の値引きが行われます。これらの割引は、小売事業者によって自動的に請求額から差し引かれ、利用者が特別な手続きをする必要はありません。
電気・ガス価格激変緩和対策事業の公式サイトでは、利用明細などに記載されている使用量を入力することで月々の値引き額の計算ができます。サイトでは、家庭で実践できる省エネ・節電の方法について動画を公開しているほか、無理のない省エネ節約について調べることができる「省エネポータルサイト」を紹介しています。
冬の暖房 省エネ・節電の方法
エアコンで暖房使用時の省エネ法として、以下のようなものがあります。
ドア・窓の開閉の最小化
暖房時はドアや窓を閉めて、暖かい空気を室内に保ちます。
厚手のカーテン使用
床まで届く長いカーテンで室内の暖気を保持します。
温度設定の工夫
冬の暖房時の室温は20℃を目安に設定し、外気温度6℃の時に暖房設定温度を21℃から20℃に下げると、年間で約1,650円の節約が見込まれます。
使用時間の管理
暖房の使用時間を1日1時間減らすと、年間で約1,260円の節約が可能です。
フィルターの清掃
月に1回か2回の清掃で、年間約990円の節約が見込まれます。
参考:家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 「エアコン」
資源エネルギー庁による省エネ支援策の強化
資源エネルギー庁は、令和5年11月2日の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」の一環として、エネルギーコスト高に対応するための支援や対策を継続・強化しています。この政策は、高騰するエネルギー価格に対応し、経済的負担を軽減することを目的としています。
企業向けには工場や事業場での省エネ設備の更新、中小企業向けの省エネ診断が提供されます。家庭向けには高効率給湯器の導入、断熱窓への改修、住宅の省エネ化などが促進されています。
電気・ガス料金の値引きはいつまで
令和6年(2024年)5月以降、政府は電気・ガス料金の値引き支援を縮小する予定です。この変更は、エネルギー市場の状況や国の経済状態を反映し、長期的な経済安定化に向けた段階的なアプローチの一環として行われます。具体的な縮小の内容や影響については、政府からの追加情報を待つ必要があります。