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補正予算による省エネリフォーム補助金!家庭のエネルギー効率向上を促進

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11月に閣議決定された補正予算案では、環境省、経済産業省、国土交通省の3省が協力して、高断熱窓の設置や高効率給湯器の導入などを含む住宅省エネリフォームをワンストップ(併用可)で支援します。具体的には、断熱窓改修に1350億円、高効率給湯器導入に580億円、賃貸集合住宅省エネ化に185億円、そして省エネ住宅への支援に2100億円が割り当てられています。

これにより、断熱改修工事に対して最大200万円、省エネ改修には機器に応じた定額の補助が受けられます。さらに、子育て世帯や若者夫婦世帯は他の世帯よりも手厚い補助を受けることができます。住宅の改修や省エネ設備の導入に関心のある方はぜひ内容をご確認ください。

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この記事の目次

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事業概要

今後、予算成立後に、経済産業省、国土交通省、環境省は共同で「住宅省エネ2023キャンペーン」に続く、住宅の省エネリフォーム等を支援する補助制度を推進します。このキャンペーンでは、省エネ型の高効率給湯器の設置、既存の給湯器をエコジョーズなどに交換する支援、窓の断熱改修、および高断熱浴槽などのエコ住宅設備の設置をサポートする制度が提供されます。これらの支援は、複数の省庁が連携して一つの窓口で利用できるため利便性が高まります。具体的な情報や申請方法については、後日設置される事務局のウェブサイトで発表される予定です。

省エネリフォーム補助金の概要

住宅の省エネリフォームを支援する補助制度は、省エネ改修とその他のリフォーム工事に分けられ、省エネ改修には以下4つのタイプがあります。

  • 高効率給湯器の設置
  • 既存賃貸集合住宅向けエコジョーズ等取替
  • 高断熱窓の設置
  • 開口部・体等の省エネ改修工事

省エネ改修とその他のリフォーム工事について、それぞれ見ていきましょう。

高効率給湯器の設置

高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金【経済産業省】令和5年度補正予算案 :580億円)

出典:令和5年度補正予算案の事業概要(PR資料)

経済産業省は、令和5年度の補正予算案として580億円を計上し、家庭での省エネルギーを推進するために高効率給湯器の導入を支援します。この補助金は、特定の基準を満たす高効率給湯器に対して、機器の種類や性能に応じた定額で提供されます。特に寒冷地で電気代を多く消費する既存の暖房機器や電気温水器を高効率給湯器に交換する際は、追加の補助が得られることになっています。この補助金は、事業者が申請し、消費者に全額還元される形で交付される予定です。

【対象】
高効率給湯器((a)ヒートポンプ給湯機、(b)ハイブリッド給湯機、(c)家庭用燃料電池)

【補助額】
定額(右記は主な補助額)(a)10万円、(b)13万、(c)20万円

既存賃貸集合住宅向けエコジョーズ等取替

既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業【経済産業省】(令和5年度補正予算案:185億円)

出典:令和5年度補正予算案の事業概要(PR資料)

既存の賃貸集合住宅の省エネ化を目指す事業には、185億円を割り当てています。これは賃貸集合住宅で従来型給湯器からエコジョーズやエコフィールへの取り替えを行う場合に利用できる補助事業です。取り替える機器の機能に応じて、追い焚き機能がない場合は1台あたり5万円、追い焚き機能がある場合は1台あたり7万円の補助が設定されています。この補助金は、事業者が申請を行い、賃貸のオーナーへ全額が還元される形で交付されます。

【補助対象 】
エコジョーズ/エコフィール
※従来型給湯器からの取替に限る。また、補助対象は賃貸集合住宅に設置する場合に限る

【補助額】
追焚機能無し:5万円
追焚機能有り:7万円

高断熱窓の設置

断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業【環境省】(令和5年度補正予算案: 1350億円)

出典:断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業

環境省は令和5年度の補正予算案で、住宅の断熱改修を促進するために1350億円を確保しています。この予算は、特に熱効率が高い窓(Uw値1.9以下など、2030年の建材トップランナー制度の目標を上回る性能を持つ窓)の設置を支援するための補助金として用いられます。補助金は、断熱改修工事を行う事業者が申請し、その全額を住宅所有者に還元する条件で交付されます。補助額は工事内容によって決定され、最大で1戸あたり200万円までの補助が可能です。

【補助対象】
高性能の断熱窓(熱貫流率(Uw値)1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準値を超えるもの等、一定の基準を満たすもの)

【補助額】
リフォーム工事内容に応じて定める額(補助率1/2相当等)
上限200万円/戸

開口部・体等の省エネ改修工事

質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)【国土交通省】(令和5年度補正予算案:2100億円)

出典:質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)の概要

国土交通省は、令和5年度の補正予算案に2100億円を配分し、住宅の省エネ改修をサポートする「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援」事業を実施します。この支援は、住宅の窓や壁などの開口部に対する断熱改修、またはエコ住宅設備の設置などの省エネリフォーム工事を行う際に、工事内容に応じた定額の補助を行います。

特に、子育て世帯や若者夫婦世帯は、既存住宅購入を伴う場合には最大60万円、長期優良リフォームを伴う場合は最大45万円、その他のリフォーム時は最大30万円の補助を受けることができます。その他の世帯でも、長期優良リフォームには最大30万円、その他のリフォームには最大20万円の補助が可能です。

その他のリフォーム工事

質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)【国土交通省】(令和5年度補正予算案:2100億円)

この事業では、子育てに対応した改修、バリアフリー化、空気清浄や換気機能を備えたエアコンの設置など、住宅の機能向上に資するリフォーム工事に対して、工事内容に応じた定額での支援を行います。ただし、この支援は、断熱改修や省エネ設備の設置など、前述したいずれかの省エネ改修工事を行った場合に限られます。

高い省エネ性能を有する住宅の新築

質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)【国土交通省】(令和5年度補正予算案:2100億円)

国土交通省は、補正予算案において配分する2100億円を用いて、省エネ性能が高い新築住宅の取得を支援するプログラムも実施します。この支援は、特に省エネ性に優れた長期優良住宅やゼロエネルギー住宅(ZEH)を対象にしており、子育てをしている世帯や若者夫婦世帯に焦点を当てています。長期優良住宅を取得する場合は1戸あたり最大100万円、ZEH住宅の場合は最大80万円の補助金が提供される予定です。

省エネリフォーム支援の対象となる契約は?

補助対象となる契約・着工日の考え方は、それぞれ以下のとおりです。

  • 「高効率給湯器の設置」及び「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」は、令和5年11月2日以降に対象工事(高効率給湯器の設置、既存賃貸集合住宅へのエコジョーズ等の取替等)に着手したものを対象
  • 「断熱窓への改修促進」は、令和5年11月2日以降に契約の対象となるいずれかの工事に着工したものを対象
  • 「質の高い住宅ストック形成に関する省エネ住宅への支援(仮称)」は、令和5年11月2日以降に対象工事(新築:基礎工事より後の工程の工事、リフォーム:リフォーム工事)に着手したものを対象

まとめ

政府は、令和5年度の補正予算案を通じて、住宅の省エネ化とCO2削減を目指す支援策を展開します。この取り組みには、高断熱窓の設置、高効率給湯器の導入、既存賃貸住宅のエコジョーズへの取り替え、さらに新築省エネ住宅の取得支援などが含まれます。寒冷地における電気代削減や、省エネ性能を高めるリフォームを積極的に支援し、子育て世帯や若者夫婦世帯にはさらなる補助を提供します。これらの支援は、事業者が申請し、住宅所有者や賃貸オーナーなどに補助金が全額還元される形で実施されます。

住宅の改修や省エネ設備の導入に関心のある方にとって、この補助金は省エネリフォームを行う良い機会となるでしょう。今後設置される事務局のウェブサイトで詳細が公表されますので、資格条件、申請方法、利用できる補助の範囲などについて情報を得ることが重要です。これらの補助制度を活用し、住宅の省エネ化への一歩を踏み出しましょう。

参考:住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案が閣議決定されました

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