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【2026年】省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の違いを徹底比較|どちらを選ぶべき?

公開日:2024/10/10 更新日:2026/7/29
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「人手不足を解消する設備を導入したいけど、省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)のどちらを選べばいいかわからない」――生産性向上や賃上げに向けて設備・システム投資を検討する中小企業の経営者の方から、こうしたご相談が増えています。

とくに2026年度は、IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更されAI活用が明確化されたほか、省力化投資補助金でもカタログ注文型の補助上限額が最大1,500万円に大幅引き上げされるなど、両制度が大きく進化しました。用途が近い部分もあり、迷いやすい2制度です。

本記事では、省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金の共通点・違い・使い分け方を、補助額・対象設備・目的の3つの観点から徹底比較します。どちらを申請すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

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省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金の違いを一覧比較

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の最大の違いは、対象設備と補助上限額です。省力化投資補助金はロボット・自動化機器など「モノ」の導入が中心で最大1億円、デジタル化・AI導入補助金は会計ソフト・AIツールなど「デジタルツール」の導入が中心で最大450万円です。

まずは主要スペックを一覧表で確認しましょう。

【省力化投資補助金 vs デジタル化・AI導入補助金 比較表(2026年度)】
比較項目省力化投資補助金デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
所管経済産業省・中小企業庁経済産業省・中小企業庁
目的人手不足解消・省力化・賃上げデジタル化・AI活用・生産性向上
類型カタログ注文型/一般型(オーダーメイド型)通常枠/インボイス枠/セキュリティ対策推進枠/複数社連携枠 など5つ
補助上限額カタログ注文型:最大1,500万円/一般型:最大1億円通常枠:最大450万円
補助率カタログ注文型:1/2/一般型:中小1/2・小規模2/3通常枠:1/2〜4/5(最低賃金近傍の事業者は2/3に引き上げ)
主な対象ロボット・IoT機器・自動化設備・オーダーメイドの省力化システム会計・受発注・在庫管理などのITツール、AI搭載ツール、PC・タブレット等
選び方の目安現場作業の自動化・機械化を進めたい業務プロセスをデジタル化・AI活用したい

このように、省力化投資補助金は「現場のハードウェア中心」、デジタル化・AI導入補助金は「デジタルツール・ソフトウェア中心」と、投資対象の性質が大きく異なります。以降のセクションで、共通点と違いをそれぞれ詳しく解説します。

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金の共通点は?

両制度は、いずれも経済産業省・中小企業庁が所管し、中小企業・小規模事業者の生産性向上と業務効率化を目的とした国の補助金です。共通点として、次の3点があります。

共通点1:生産性向上・業務効率化を目的としている

どちらも、中小企業が抱える「人手不足」「業務の属人化」「作業効率の低さ」といった課題の解決を支援します。設備やソフトウェアの導入費用を国が一部負担することで、投資のハードルを下げ、賃上げの原資となる生産性向上を後押しする狙いです。

共通点2:事前登録された製品・ツールから選ぶ仕組み

両制度とも、補助金の対象となる製品・ツールは事前に登録・審査された中から選ぶ形式です(省力化投資補助金のカタログ注文型と、デジタル化・AI導入補助金の登録ITツール)。あらかじめ効果や価格妥当性が検証されているため、「製品の目利きに自信がない」という事業者でも安心して選定できます。

共通点3:申請対象は日本国内の中小企業・小規模事業者

補助金を申請できる対象事業者は、どちらも「日本国内で事業を営む中小企業等」です。個人事業主も申請可能で、業種別の中小企業の定義(資本金・従業員数)を満たす必要があります。

▼両制度の詳細はこちらの記事で解説しています。

中小企業省力化投資補助金とは?最大1億円・採択率6〜7割・2つの申請型の違いと選び方【2026年第8回対応】

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)とは?最大450万円・補助率1/2〜4/5・採択率44%【2026年9月最新】

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金の違いを3つの観点で解説

共通点がある一方で、両制度には明確な違いがあります。ここでは「補助金額・補助率」「対象設備・ツール」「目的・使い方」の3つの観点で違いを整理します。

違い1:補助金額・補助率の違い

補助上限額は省力化投資補助金の方が圧倒的に大きく、一般型では最大1億円まで、カタログ注文型でも最大1,500万円まで補助を受けられます。デジタル化・AI導入補助金は通常枠で最大450万円です。

■省力化投資補助金の補助上限額(2026年3月19日改定後)
カタログ注文型では従業員規模に応じて上限額が異なります。5人以下は500万円(賃上げ達成時は加算あり)、6〜20人は750万円、21人以上は最大1,500万円といった具合です。工場やバックヤードでロボット・IoT・搬送システム等を導入する用途に使いやすい設計です。補助率は一律1/2となっています。

一般型は最大1億円・補助率最大2/3で、オーダーメイド型の設備・システム導入を支援します。中小企業は補助率1/2、小規模事業者・再生事業者は2/3です。

■デジタル化・AI導入補助金の補助上限額(2026年度)
通常枠は1者あたり最大450万円、補助率は1/2〜4/5と枠や要件によって変動します。3か月以上、地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全体の30%以上を占める事業者は、補助率が2/3に引き上げられる優遇措置もあります。

他にもインボイス枠・セキュリティ対策推進枠・複数社連携デジタル化・AI導入枠など、目的別に5つの枠が用意されており、自社の課題に合わせて柔軟に選択可能です。

▼両制度の詳しい違いはこちらの比較記事も参考になります。

省力化補助金「一般型」vs「カタログ注文型」どちらを選ぶべき?違いと選び方をわかりやすく比較解説

違い2:対象設備・ツールの違い

省力化投資補助金は「モノ」(設備・機械装置)を対象とし、デジタル化・AI導入補助金は「デジタルツール・ソフトウェア」を対象とする点が最大の違いです。

■省力化投資補助金の対象
ロボット、自動化機器、無人搬送システム(AGV)、配膳ロボット、清掃ロボット、券売機、自動チェックイン機、飲食店向け調理ロボット、業務用洗浄機、検品システムなど、人手を代替する機械装置全般が対象です。カタログ注文型は事前登録された製品から選ぶだけで導入でき、一般型は業界固有のオーダーメイド設備にも対応します。

■デジタル化・AI導入補助金の対象
会計ソフト、受発注システム、在庫管理、顧客管理(CRM)、POSレジ、勤怠管理ツール、生成AIを含むAI搭載ツール、クラウドサービス、ソフトウェア使用に必要なハードウェア(PC・タブレット・スマホ等)などが対象です。2026年度から、AI機能搭載ツールが明確に対象として位置付けられ、生成AIを活用したツールも導入しやすくなりました。

▼デジタル化・AI導入補助金で導入できる対象ツール一覧はこちら

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象ITツール・AIツール・ソフト一覧【2026年最新】

違い3:目的・使い方の違い

省力化投資補助金は「現場での物理的な省力化・自動化」、デジタル化・AI導入補助金は「業務プロセスのデジタル化・AI活用」がそれぞれの狙いです。

省力化投資補助金は、現場の物理的な作業を機械やロボットで自動化することで、簡易かつ即効性のある省力化を実現することを重視しています。生産性向上に加え、賃上げにつなげる効果も期待されており、導入後の労働環境改善も目的の1つです。

一方、デジタル化・AI導入補助金は、ITツールやAIを導入することで、業務プロセス全体の効率化・最適化・DX推進を図ることを目的としています。2026年度からはAI活用による業務変革がより強く打ち出され、単なるIT化から一歩踏み込んだ「デジタル化・AI活用」による持続的成長支援へと制度の方向性が明確化されました。

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金、どちらを選ぶべき?

「現場作業を機械で自動化したい」なら省力化投資補助金、「業務プロセスをITツール・AIでデジタル化したい」ならデジタル化・AI導入補助金が適しています。目的や課題に応じて使い分けるのが基本です。

省力化投資補助金がおすすめのケース

  • 工場・物流施設・店舗・宿泊施設で人手作業を機械化したい
  • ロボット・IoT設備・自動化システムを導入したい
  • 数百万円〜数億円規模の設備投資を計画している
  • 賃上げの原資となる大幅な省力化を短期間で実現したい

デジタル化・AI導入補助金がおすすめのケース

  • 会計・受発注・在庫管理・顧客管理などの業務をIT化したい
  • 生成AIを含むAI搭載ツールを業務に導入したい
  • インボイス制度・セキュリティ対策に対応するツールを整備したい
  • 比較的少額(数十万円〜数百万円)のツール導入から始めたい

なお、目的・対象経費が異なれば両制度を別々に活用することも可能です(同一経費への二重申請は不可)。「工場ラインの省力化は省力化投資補助金、バックオフィスのDXはデジタル化・AI導入補助金」といった役割分担で、投資戦略全体をカバーするのが賢い使い方です。


省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金の違いに関するよくある質問

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金はどう違うのですか?

最大の違いは対象設備と補助上限額です。省力化投資補助金はロボット・IoT・自動化機器などの「モノ」を対象とし、上限額はカタログ注文型で最大1,500万円、一般型で最大1億円です。デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は会計ソフト・AIツール・PC等の「デジタルツール」を対象とし、通常枠の上限額は最大450万円です。


IT導入補助金の名称はいつ「デジタル化・AI導入補助金」に変わったのですか?

令和7年度補正予算事業(2026年度公募)から、「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更されました。AIを含むデジタル活用の推進を明確に打ち出す目的で、単なるIT化からAI活用による業務変革へと制度の位置づけが強化されています。基本的な制度枠組みは従来のIT導入補助金を継承しています。


省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金は併用できますか?

同一経費に対して両方の補助金を申請することは二重給付防止の観点から禁止です。ただし、対象経費が異なれば併用可能です。例えば「工場の自動化設備は省力化投資補助金、バックオフィスの会計ソフトはデジタル化・AI導入補助金」といった役割分担で、目的別に使い分けることができます。


個人事業主でも両方の補助金を申請できますか?

はい、個人事業主も両制度とも申請可能です。省力化投資補助金は補助下限額がないため、数十万円の製品導入から活用できます。デジタル化・AI導入補助金も個人事業主を対象としており、1万円台のソフトウェア導入からPC・タブレット購入まで幅広く対応します。


省力化投資補助金のカタログ注文型と一般型はどう違いますか?

カタログ注文型は事前登録された製品カタログから選ぶだけで導入でき、補助上限額は最大1,500万円・補助率1/2です。一般型はオーダーメイド型で、業界固有のシステム・設備にも対応でき、補助上限額は最大1億円・補助率は最大2/3(中小企業1/2、小規模事業者2/3)です。手軽さのカタログ注文型、大規模投資の一般型と使い分けるのが基本です。


デジタル化・AI導入補助金でPCやタブレットは購入できますか?

はい、ソフトウェアの使用に必要なハードウェアとしてPC・タブレット・スマホ等の購入費用も対象となります。ただし単独購入は不可で、対象ITツール(ソフトウェア)とセットでの導入が条件です。上限額はハードウェア単体で設定されているため、公募要領で最新の条件を確認してください。


両制度で生成AIツールも導入できますか?

デジタル化・AI導入補助金は2026年度からAI機能搭載ツールが明確に対象として位置付けられ、生成AIを含むAIツールも導入対象となりました。事務局のITツール検索で「AIツール」の絞り込みが可能です。省力化投資補助金の一般型でも、AI・IoTを活用したオーダーメイドの省力化システム開発は対象になります。


省力化投資補助金は工場以外でも使えますか?

はい、工場以外にも幅広く活用されています。飲食店(配膳ロボット・自動調理器)、宿泊施設(自動チェックイン機・清掃ロボット)、小売店(POSレジ・セルフレジ)、物流施設(無人搬送車AGV)、介護施設(見守りシステム)など、多様な業種・業態で導入が進んでいます。


申請にあたって特に注意すべき点は何ですか?

両制度共通の注意点として、(1)交付決定前に発注・契約・支払いを行うと補助対象外になる、(2)GビズIDプライムアカウントの取得が必要(取得に2〜3週間かかる場合あり)、(3)事業終了後に実績報告と収益納付の可能性がある、の3点があります。また、デジタル化・AI導入補助金は2回目以降の申請に追加要件が課される点にも注意が必要です。


どちらの補助金の方が採択されやすいですか?

採択率は公募回や枠によって変動します。省力化投資補助金の一般型第4回公募では採択率約69.3%、デジタル化・AI導入補助金2026の第1次締切では通常枠等の採択率が約46.3%との実績があります。数字だけ見るとカタログから選ぶだけの省力化投資補助金カタログ注文型が最も採択されやすい傾向にありますが、事業計画の質や自社の課題との適合性が重要です。



まとめ|省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金は目的で使い分けよう

省力化投資補助金とデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、いずれも中小企業の生産性向上を支援する国の補助金ですが、対象設備・補助額・目的が大きく異なります。

  • 省力化投資補助金:現場のロボット・IoT設備など「モノ」の導入に。カタログ注文型は最大1,500万円、一般型は最大1億円
  • デジタル化・AI導入補助金:会計ソフト・AIツールなど「デジタルツール」の導入に。通常枠で最大450万円、AI活用を明確化

現場作業の自動化・機械化を進めたいなら省力化投資補助金、業務プロセスのデジタル化・AI活用を進めたいならデジタル化・AI導入補助金が適しています。目的や対象経費が異なれば両制度を組み合わせることも可能なので、自社の課題を整理したうえで、最適な組み合わせを検討しましょう。

制度は年度ごとに公募要領・スケジュール・要件が改定されます。最新情報を確認しながら、公示されたタイミングを逃さず申請することが、採択への近道です。

省力化投資補助金 公式ページ

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