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IT導入補助金とは? 2023年度の申請枠はどうなる?

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▼2023年8月1日更新
※IT導入補助金 2023 後期事務局設置について
2023年IT導入補助金の後期事務局は、凸版印刷株式会社が担当します。一般社団法人サービスデザイン推進協議会(「前期事務局」)は7月31日で終了し、後期事務局は8月1日から開始されました。
https://it-shien.smrj.go.jp/

また、前期事務局にて交付決定、IT導入支援事業者の登録(ITツール登録含む)を受けた場合は8月1日以降の交付決定や実績報告等にかかる手続きやお問い合わせ等についても、引き続き前期事務局に連絡するようにしてください。

【留意事項】
前期事務局のホームページにて申請マイページを作成済みの場合でも、8月1日以降に交付申請をする際は、後期事務局で登録を受けた IT導入支援事業者から申請マイページ招待を受け、新たに申請マイページを作成する必要があります。申請をお考えの枠・類型や担当の IT導入支援事業者の採択時期により、8月1日日以降の交付申請手続きの開始時期が異なりますので、交付申請については担当の IT導入支援事業者と事前にご相談ください。

後期事務局設置に関する各種不明点については、下記にお問い合わせください。

IT導入補助金 2023
後期事務局設置のお知らせに関するコールセンター
電話番号:0570-666-376
受付時間:9:30~17:30(土・日・祝を除く)

12月2日に、令和4年度第2次補正予算が成立し、一部の助成金では早くも制度改正が行われるなどの動きが見られます。

この補正予算で2,000億円、国庫債務負担を含めると総額4,000億円があてられる「中小企業生産性革命推進事業」でも様々な拡充が行われる見込みで、こちらは準備が整い次第公募開始という予定になっています。

そのうちの一つ、IT導入補助金では、高い採択率でインボイス対応に活用可能な「デジタル化基盤導入類型」の継続がアナウンスされているため、注目している方も多いと思います。今回は、第2次補正予算事業の公募開始前に、IT導入補助金のポイントをおさらいしてみようと思います。

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2023年IT導入補助金
▶︎IT導入補助金とは?2023年度の申請枠を紹介
▶︎通常枠(A・B類型)を徹底解説!
▶︎セキュリティ対策推進枠について
▶︎デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)とは?
▶︎デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型)とは?
▶︎商流一括インボイス対応類型とは?
▶︎IT導入補助金のツール選定方法

この記事の目次

中小企業生産性革命推進事業(補正予算)2000億円

IT導入補助金では、インボイス制度等の事業環境変化への対応に加えて、DXや業務効率化等への投資を後押ししています。これらを通じて、企業の生産性向上を支援するというのがこの補助金の目的になります。

申請類型は、大きく
通常枠
デジタル化基盤導入枠
セキュリティ対策推進枠の3つの枠に分かれます。

補正予算における拡充内容をみておきましょう。

通常枠 (A類型、B類型)

ソフトウェア費・クラウド利用料・導入関連費が補助される通常枠は、A類型とB類型の2種類あります。補助率はどちらも1/2ですが、A類型は補助額が30万~150万円未満、B類型は補助額150万~450万円以下という違いがあります。ただし、B類型は補助額が大きい分、満たすべき要件が多く、賃上げ目標も必須になります。

【拡充内容】
この通常枠では、A・B類型ともに、補助対象のクラウド利用料(1年分)が、拡充後は最大2年分になります。また、補助額についてはA類型の30万円の下限額が「5万円」に引き下げられます。これで、より安価なツール等も対象になります。

IT導入補助金2023 通常枠(A・B類型)を徹底解説!

デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)

デジタル化基盤導入枠には、デジタル化基盤導入類型と複数社連携IT導入類型、商流一括インボイス対応類型の3つがあります。

デジタル化基盤導入類型は、補助対象を会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフトに特化した、企業間取引のデジタル化を進めるための申請類型です。加えてクラウド利用料最大2年分補助、PC・タブレット等のハードウェア購入費用も補助対象になるなど、インボイス制度への対応に活用できる型として、活用されています。補助額は5万円~50万円以下(補助率3/4)、補助額50万円超~350万円(補助率2/3)となっています。

複数社連携IT導入類型は、複数の中小・小規模事業者が連携してITツール及びハードウェアを導入する取り組みを支援する型です。地域DXの実現といった目的があります。

【拡充内容】
会計・受発注・決済・ECソフトに設けられていた下限額が撤廃され、これまで対象にならなかった安価なITツールの導入にも活用できるようになります。

また、補正予算で拡充され、6月20日から受付開始となる商流一括インボイス対応類型は、「大企業を含む、取引関係における発注者」が「費用を負担してインボイス対応済の受発注ソフトを導入」し、「受注者である中小企業・小規模事業者等が無償で利用」できるようにするケースを支援します。

IT導入補助金2023 商流一括インボイス対応類型とは?拡充点まとめ

【他の補助金との比較】
ちなみに、中小企業生産性革命推進事業のうちの一つ、「ものづくり補助金」では、補正予算事業において新たな枠の創設や、一定の条件下において補助上限最大1,000万円引き上げなど、大きな変化がありますが、それに比べるとIT導入補助金の変更はコンパクトな印象です。セキュリティ対策推進枠の拡充点は特にありません。

IT導入補助金2023 パソコン購入も対象となるデジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)を解説!対象者・対象経費は?

IT導入補助金の枠について、その違いは

前述のとおり、令和4年度第2次補正予算事業において、IT導入補助金の申請類型に大きな変更はないものとみられます。IT導入補助金2023へ向けて、拡充点を含めたそれぞれの枠のポイントを簡潔にまとめました。

通常枠 (A類型、B類型)

種類通常枠 A類型通常枠 B類型
補助額5万円超~150万円未満150万円~450万円以下
補助率補助対象経費の1/2以内

生産性の向上に役立つITツールの導入費用を支援する枠。IT導入補助金2023では、補助下限額が引き下げられて、クラウド利用料の対象期間が最大2年間まで延長される予定。

デジタル化基盤導入類型

種類デジタル化基盤導入類型
補助額会計・受発注・決済・ECソフト:①50万円以下 ②50万円超~350万円PC・タブレット等 :~10万円レジ・券売機 :~20万円
補助率会計・受発注・決済・ECソフト:①3/4以内 ②2/3以内PC・タブレット等: 1/2以内レジ・券売機: 1/2以内

会計・受発注・決済・ECソフトに加えて、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェア導入費用も支援する枠。IT導入補助金2023では、補助下限額を撤廃し、手頃な値段のITツール導入も支援の対象になる見込み。

複数社連携IT導入類型

種類複数社連携IT導入類型
補助内容補助上限:以下(1) + (2)で3,000万円、補助率:2/3以内(1)デジタル化基盤導入類型の対象経費(2)消費動向等分析経費(上記(1)以外の経費):50万円 × 参画事業者数(3)事務費・専門家費:補助上限:200万円、補助率:2/3以内

複数の中小企業・小規模事業者等が連携して地域DXの実現や生産性向上を図る取り組みを支援する枠。コーディネート費・専門家謝金も対象になる。

商流一括インボイス対応類型

種類商流一括インボイス対応類型
補助額(下限なし)~350 万円
補助率中小企業・小規模事業者等:2/3以内
その他の事業者等:1/2以内

取引関係における発注者の費用負担によって導入されるITツール(インボイス制度に対応した受発注の機能を有しているもの)の費用の一部を補助する枠。クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)が対象経費。

セキュリティ対策推進枠

種類セキュリティ対策推進枠
補助額5万円~100万円
補助率補助対象経費の1/2以内

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているセキュリティサービスの利用料を支援する枠。

IT導入補助金2023【セキュリティ対策推進枠】について

参考:経済産業省 令和4年度補正予算の事業概要(PR資料)

IT導入補助金2023年のスケジュール

2023年のIT導入補助金の通常枠・セキュリティ対策推進枠の1次締切は4月25日(火)、2次締切は6月2日の予定となっております。デジタル化基盤導入枠の1次締切は4月25日(火)、2次締切は5月16日(火)、3次締切は6月2日(火)となっております。

※デジタル化基盤導入枠の商流一括インボイス類型は、2023年6月20日(火)より交付申請の受付開始予定

申請枠種類締切日交付決定日
通常枠 1次締切分 2023年4月25日(火)17:00 2023年5月31日(水)(予定)
2次締切分 2023年6月2日(金)17:00 2023年7月11日(火)(予定)
3次締切分 2023年7月10日(月)17:00 2023年8月22日(火)(予定)
4次締切分 2023年7月31日(月)17:00 2023年9月12日(火)(予定)
セキュリティ対策推進枠 1次締切分 2023年4月25日(火)17:00 2023年5月31日(水)(予定)
2次締切分 2023年6月2日(金)17:00 2023年7月11日(火)(予定)
3次締切分 2023年7月10日(月)17:00 2023年8月22日(火)(予定)
4次締切分 2023年7月31日(月)17:00 2023年9月12日(火)(予定)
デジタル化基盤導入枠 1次締切分 2023年4月25日(火)17:00 2023年5月31日(水)(予定)
2次締切分 2023年5月16日(火)17:00 2023年6月21日(水)(予定)
3次締切分 2023年6月2日(金)17:00 2023年7月11日(火)(予定)
4次締切分 2023年6月20日(火)17:00 2023年8月1日(火)(予定)
5次締切分 2023年7月10日(月)17:00 2023年8月22日(火)(予定)
6次締切分 2023年7月31日(月)17:00 2023年9月12日(火)(予定)
商流一括インボイス類型 1次締切分 2023年7月10日(月)17:00 2023年8月22日(火)(予定)
2次締切分 2023年7月31日(月)17:00 2023年9月12日(火)(予定)

まとめ

今回は、補正予算事業の公募開始前に、IT導入補助金とはどのような補助金なのかを確認しました。2022年は高い採択率のデジタル化基盤導入類型が人気でしたが、補助下限額が撤廃されたことでさらに使いやすくなることが予想されます。インボイス制度開始も近づいてきますので、対応をお考えの場合は、IT導入補助金を上手に活用するようにしましょう。

参考:中小企業庁 IT導入補助金

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