
近年では、企業の経営改革を進める手段として、デジタル化の導入が必要不可欠になりつつあります。しかし「デジタル化を取り入れるのは難しい」「自社の経営課題に合ったITツールが何か分からない」とお悩みの事業者も多いのではないでしょうか?
そこで注目したいのが、デジタル化を含めた経営課題の確認や経営相談を無料で実施し、課題解決までをサポートする「みらデジ」というサービスです。この記事では「みらデジ」の概要に加え、具体的な活用事例や体験者の声も紹介するので、デジタル化の導入にお悩みの事業者はぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
みらデジとは
近年では情報通信技術の発達や感染症流行の影響により、デジタル化が急速に進んでいます。とはいえ、2022年中小企業白書によると、デジタル化の取り組みの進展について、約4割が途中の段階から進められていないという調査結果があります。
もしIT導入補助金を利用してITツールを導入しても、それが自社の経営課題に適合するものでなければ、課題の改善は図れません。デジタル化を進める上で重要なのは、自社が抱えている課題はどのようなものなのか、またデジタル化の進捗状況を考慮しつつ何に取り組むべきかを把握するという点です。
そこで活躍するのが、自社の経営課題が的確に把握でき、かつIT専門家からデジタル化の取組へ向けたアドバイスも受けられる「みらデジ」です。「みらデジ」とは、中小企業・小規模事業者・個人事業主・これから起業を考えている方などに対し、デジタル化により事業の未来をサポートするサービスのことです。
みらデジを活用した経営課題解決までの流れ
①みらデジ経営チェック(無料)
チェック後に利用者登録を行い、業界水準と照らし合わせた上で、自社の現状が確認できます。詳しい利用方法は次の項目で解説します。
※ご自身で進めるのが不安な方は②の「相談窓口」をご利用ください。
②専門家に経営相談(無料)
みらデジ経営チェックの結果をベースとして、支援機関担当者やみらデジ事務局の専門家から課題改善策をご紹介します。デジタル化の取組に関するアドバイス、補助金などのベストな施策、ITツール機能などを一緒に検討していきます。
③課題改善に取り組む
経営課題の改善策が決まったら、専門家からのアドバイスを参考に実施します。また課題解決をよりスムーズに進めるため、みらデジ知恵袋での情報収集(詳細は後述で解説)も活用してください。
④経営課題解決
経営課題が無事に解決されたあとの状況を、みらデジ経営チェックで再度確認することも可能です。もし新たな経営課題が見つかった場合は、支援機関担当者やみらデジ事務局の専門家へ再度ご相談ください。
みらデジ経営チェックの利用方法
みらデジ経営チェックを利用するには、みらデジ公式ホームページの「経営課題をチェックする」をクリックします。必要な情報を入力し、いくつかの設問に回答すると、同地域・同業種の他社と比較した上での経営課題・デジタル化の進捗状況が確認できます。
チェック結果を確認したら「事業者さま新規利用者登録」からマイページを作成することで、チェック結果を保存できます。
【設問項目】
- 経営者としての夢・ビジョン
- ITツール・デジタルサービス
- 経営課題への解決方向
- 経営上の課題
- 経営やデジタル化に対する取り組み状況や意識
チェック結果をもとに受けられるサポート
チェック結果が出たら、電話・問い合わせフォーム・Web会議システムなどの方法で相談窓口へ連絡してください。事務局の担当者から、デジタル化の取組に関するアドバイス・各種支援施策・ITツールの解説や紹介を受けられます。
【相談内容の例】
- 会社経営に関して漠然とした不安を抱いているものの、現在の課題が不明である。
- 将来的に自社に何が必要なのかを知りたい
- 会社をデジタル化するにあたり、何から取り掛かればいいのか分からない。
- 会社をデジタル化したいものの、コスト面や人材面に不安があり進めにくい。
- DXとは具体的に何なのかを知りたい。
みらデジの活用事例や体験者の声
【地域DX活性化を推進、従業員の躍進】
静岡県の島田掛川信用金庫では、行政機関や商工会議所等と連携した「地域中小企業DX推進プロジェクト」にみらデジを活用しました。
島田掛川信用金庫が支援している中小企業事業者の中には、将来を見据え高い経営意識を持っている方もいれば、そうでない方もいました。さらには、デジタル化へのリテラシーも事業者によってさまざまであったため、「みらデジ経営チェック」によりそれぞれの課題を見える化させ、今後の地域DX活性化に結びつける役割を果たしました。
また各支店において、みらデジの利用者登録を促した職員に対し、営業成績として評価する体制を整えました。その結果、若手社員が新しいツールを積極的に取り入れるなど、高評価に繋がる結果を生み出しました。これにより職員のモチベーションが向上し、補助金申請を増やすことに成功しました。
【みらデジを体験した事業者の声】
ここでは「みらデジ体験会」で支援内容を聞いたり、「みらデジ経営チェック」を実際に使ったり
した事業者の声を紹介します。
■製造業(プラスチック製品)
当社ではすでに勤怠管理や在庫・生産管理などの業務でデジタル化を進めており、またシステム化が可能な業務を洗い出し人員のスマート化にも取り組んでいました。しかし「みらデジ経営チェック」を利用してみて、電子帳簿などはまだデジタル化できる余地があると気付きました。
■製造業(自動車部品)
新たな分野へチャレンジしたいと思い、他社や他事業におけるDX状況や、自分がまだ把握できていない情報を得たいと考え参加しました。新たなシステムの導入を検討していましたが、自社都合だけでなく取引先とのシステム連携も考慮する必要がありました。このような当社ならではの課題でも「みらデジ経営チェック」を利用すれば解決できるのではと感じました。
■教育業
従業員のタイムカードを廃止し、システムでの管理を取り入れたいと考えていました。しかし、現在は多くのITシステムやソフトが存在するため、自分で特徴を調べても理解しにくいものばかりでした。こういった課題を専門家集団へ相談し、当社に最適なシステムを選ぶための情報を得たいと考えています。
IT導入補助金活用事例
中小機構では、中小企業の生産性向上を支援するために「IT導入補助金」を設けています。ここでは、2020年以降にIT導入補助金で採択された活用事例を紹介します。
業種 | 抱えていた課題 | ITツールを導入した効果 | 将来の展望 |
農業 | 地域ブランド品(鴨肉)の販路開拓 | 地方新聞の広告欄に商品が掲載される | 特産品とのコラボ企画により地域活性化を目指す |
建設・土木業 | 厳しい価格競争により、受注件数がここ10年で1件のみ | 3ヶ月間で入札参加件数が大幅に増え、スタッフの意識も向上 | 年間1億円の受注を目標に、雇用促進も図る |
製造業 | 事業規模に見合わない会計システムにより、試算表作成に2ヶ月を要した | 経理業務の処理スピードが飛躍的に上がり、試算表作成は1ヶ月に短縮 | 働きやすさをより追求し、事業の継続性を向上させる |
介護業 | 社内業務を行う時間が確保しづらくなり、夜間・休日に出社する状況が続いた | ITツールのクラウド化でテレワークが可能になり、人材の定着に繋がった | より自由で柔軟な職場環境を実現し、新たな介護サービスも検討 |
みらデジ知恵袋とは
みらデジ知恵袋では、デジタル化を含めた経営課題解決に役立つ下記の情報を掲載しています。
今どきの経営課題解決コラム
経営課題解決に向け、事業者とみらデジ・デジタル化の結びつきについて解説しています。
【コラム内容の例】
- どのような事業規模や業種がデジタル化に適しているのか、企業がデジタル化を導入するとどのような効果があるのか
- みらデジの特徴、強み、他の事業との違い、活用方法
- デジタル化に対し、事業者はどのような視点で取り組めばいいのか
デジタル化による経営改善事例
前述で紹介した、デジタル化をきっかけに実施した取組事例や、IT導入補助金・ITツールの活用事例を掲載しています。
デジタル用語/デジタルツール解説
現代の会社経営において把握しておくべきデジタル用語や、事業者の「お悩みに効く」デジタルツール機能を解説しています。
【デジタル用語/デジタルツールの例】
- 会計・経理(インボイス制度、会計ソフト、EDI等)
- トレンド(DX、5G)
- マーケティング・コミュニケーション(グループウェア、Web会議システム、IoT等)
- 自動化・効率化ツール(クラウドサービス、RDA、ERP)
- 販路拡大(EC、インターネット広告)
経営支援施策リンク集
企業のデジタル化をサポートする、各種支援施策を紹介しています。
【支援施策の例】
- 補助金
- ワンストップ総合支援
- 経営状況の見える化
- ITツール・アプリケーション
- セキュリティ対策
- デジタル化推進情報
まとめ
デジタル化を導入することで、業務効率化・生産性向上・コスト削減などさまざまなメリットが期待できます。「みらデジ」をうまく活用すれば、現在抱えている経営課題の解決はもちろん、競争力強化や企業のさらなる発展が期待できるでしょう。
そもそも会社経営の課題が把握できないという方や、デジタル化へどのように取り組めばいいのか分からないとお悩みの方も、まずは気軽に「みらデジ」で相談してみてはいかがでしょうか。