
観光を支える宿泊施設は、地域の魅力を伝える重要な拠点のひとつです。特に、旅行者が泊まりたくなるような上質な宿泊施設は、地域経済や観光の発展に大きな効果をもたらします。
福井県では、そうした旅の目的となるような宿泊施設の整備に対し、「多様な宿泊施設整備支援事業」を実施しています。事前エントリー制となっているため、ここで詳細な内容を確認しておきましょう。
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この記事の目次
多様な宿泊施設整備支援事業とは
多様な宿泊施設整備支援事業は新築・改修を問わず、福井県内で新たに高品質な宿泊事業を展開しようとする民間事業者に、経費の一部を補助する制度です。本事業の特徴は、宿泊施設自体が観光客を惹きつける「目的地」となるような施設づくりを後押ししている点にあります。
地域の個性を活かし、魅力的かつ新しい観光を目的とした取り組みと言えるでしょう。
補助率・補助額
補助金の上限額は6,000万円、補助率は1/2です。対象となる経費は以下をご覧ください。
工事請負費 | 施設改修にかかる工事費 |
委託料 | 測量設計・監理等の業務委託料 |
固定資産購入費 | 既存施設・設備等の購入費 |
備品購入費 | 事業実施にあたり必要となる資機材購入経費 |
報償費 | コンサルタント等への報酬 |
その他 | 知事が特に必要があると認めるもの |
宿泊施設の質を高めるための整備や改修に取り組む際に、有効に活用できる制度です。
対象者と対象要件
本補助金の対象となるのは、福井県内で宿泊施設の整備を行う民間事業者です。現在すでに県内で宿泊事業を営んでいる方だけでなく、新規開業を計画している事業者も対象に含まれます。
ここでは、対象事業の主な要件を紹介します。
- 県が選定した専門家からの意見を反映させて事業を実施すること
- 特別室やコンセプトルームなどを設け、上質な宿での滞在を求める観光客に選ばれる事業計画であること
- 事業計画の策定にあたって、金融機関等に確認を取ること
- 総事業費が2,000万円を超える事業であること
- 整備事業完了日から3年間、利用状況等を報告すること
- キャッシュレス決済やWi-Fi等に対応可能・または対応予定であること
単に建物を新しくするだけではなく、客室の魅力、サービス体制、インバウンド対応といった複数の観点で選ばれる宿を目指すことが求められます。要件の詳細は募集要領でご確認ください。
参考:福井県 令和7年度 多様な宿泊施設整備支援事業補助金(旅の目的となる上質な宿泊施設)募集要領
申請スケジュール
本補助金は、応募書類を提出する前に、エントリー申請をする必要があります。スケジュールは以下のとおりです。
- エントリー申請受付期間:令和7年(2025年)3月17日(月)〜6月20日(金)
- 応募書類受付期間:令和7年3月17日(月)〜7月4日(金)
エントリーをしていない場合、応募書類の受付ができません。応募を検討している方は、エントリー期間内に早めに相談し準備を進めましょう。
なお、質問受付は令和7年6月27日(金)までとなり、メールでの提出が必要です。
まとめ
「多様な宿泊施設整備支援事業」は、地域に根ざした高品質な宿泊施設を計画する事業者にとって、強力な後押しとなる制度です。観光を地域活性化の柱とするためには、宿泊施設そのものの魅力が求められる時代を迎えています。福井県で観光の質を高めたいとお考えの方は、申請要件をよく確認したうえで、本補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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