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小売業で使える補助金まとめ!活用事例もあわせて紹介

公開日:2024/11/8 更新日:2026/6/8
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小売業を対象とした補助金には、さまざまな種類があります。長引く物価高の影響が続くなか、小売業界では人材不足や新しい生活様式への対応が求められ、省力化や業務の効率化が大きな課題となっています。こうした状況を受け、省力化製品やデジタルツールの導入が注目されており、業務のミス削減や顧客対応の改善も期待されています。
設備導入には国や自治体による支援制度が設けられており、活用することで費用負担を軽減できます。今回は、小売業者が生産性向上や業務効率化などを目的とした設備導入に活用できる補助金についてまとめました。
2026年6月現在、国や自治体で実施されている補助金や助成金をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の目次

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小売業で業務効率化が重要視される背景

小売業で業務効率化が重視される背景には、深刻な人手不足があります。総務省統計局の労働力調査によると、卸売業・小売業の就業者数は2024年9月時点で1,048万人となり、前年同月比で0.2%減少しました。働き手が減るなかでサービスを維持するには、設備やシステムによる省力化が避けて通れない課題となっています。

人手が足りなくなれば、現場の従業員一人あたりの業務負担は増加します。そのため現場では、人材確保と並行して、業務効率の向上やサービスの質を高めるための設備投資が求められています。こうした投資の費用を抑える手段として、各種補助金の活用が有効です。

小売業向け補助金とは|本記事で紹介する6制度

小売業向けの補助金には、業務効率向上や生産性向上、人材育成など、さまざまな目的の支援策が設けられています。本記事では、国が力を入れている「中小企業省力化投資補助金」をはじめ、各自治体が設置する支援策もあわせて紹介します。

本記事で取り上げるのは、次の6つの補助金・助成金です。

  • 中小企業省力化投資補助金(国)
  • ものづくり補助金(国)
  • 小規模事業者持続化補助金(国)
  • 新たなビジネススタイル応援事業費補助金(静岡県掛川市)
  • ICT利活用促進助成制度(栃木県宇都宮市)
  • 事業内・事業外スキルアップ助成金(東京都)
補助金の公募期間・補助額・要件は年度や公募回ごとに変更されることがあります。本記事は2026年6月時点の情報をもとにしていますが、申請の際は必ず各制度の公式ページで最新の公募要領をご確認ください。

中小企業省力化投資補助金とは|カタログ注文型と一般型

中小企業省力化投資補助金は、人手不足の企業における省力化投資を支援し、生産性向上や売上拡大をサポートする補助金です。IoTやロボット等、人手不足解消に効果のある製品の導入を補助します。

本補助金には「カタログ注文型」と「一般型」の2類型があります。カタログ注文型は、カタログに掲載された省力化効果のある製品を導入する費用を補助するもので、簡易的で即効性のある支援です。一方の一般型は、個別の現場や事業内容に合わせて設備やシステムを導入・構築する、オーダーメイド型の支援です。

補助率・補助金額

中小企業省力化投資補助金の補助率・補助金額は以下のとおりです。一般型は従業員数や企業規模によって補助率・補助上限額が異なります。

類型補助率補助上限額
カタログ注文型1/2以下最大1,000万円(賃上げ要件達成で最大1,500万円)
一般型1/2(小規模・再生事業者は2/3)従業員数に応じ最大8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円)

スケジュール

中小企業省力化投資補助金のスケジュールは以下のとおりです。カタログ注文型は随時受付で、申請から1〜2か月程度で採択・交付決定が行われるイメージです。一般型は公募回ごとに受付期間が設けられています。

類型受付状況(2026年6月時点)
カタログ注文型随時受付(2027年3月末頃まで予定)
一般型(第7回)2026年6月5日(金)公募開始。申請受付は7月上旬開始、7月下旬締切が想定

なお、一般型では機械装置・システム構築費が必須経費とされ、第1〜5回の採択者および第6回申請中の事業者は第7回に申請できません。申請にはGビズIDプライムアカウントが必要で、取得に時間がかかるため早めの準備が必要です。

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中小企業省力化投資補助金とは?対象・補助額・2類型の選び方をわかりやすく解説【2026年最新】

ものづくり補助金とは|最大4,000万円の設備投資支援

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が生産性向上や革新的な事業、持続的な賃上げのために必要な設備投資等を支援する補助金です。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、補助上限額は最大4,000万円です。革新的なサービス開発や試作品開発、生産プロセス改善などが対象となります。

補助率・補助金額

ものづくり補助金の補助率・補助金額は以下のとおりです。大幅な賃上げや最低賃金の引き上げに取り組む事業者には、補助金額の上乗せや補助率の引き上げが適用されます。

区分補助率補助上限額
中小企業1/2最大4,000万円(従業員規模により変動)
小規模事業者・再生事業者2/3最大4,000万円(従業員規模により変動)

スケジュール

ものづくり補助金は、現在第23次公募が進行しています。2026年も複数回の公募が予定されています。

項目内容(第23次公募)
公募開始2026年2月6日
採択発表2026年7月頃(予定)

なお、第23次公募では賃上げ目標の引き上げや提出書類の制限緩和などの変更が行われました。次回(第24次)の公募は2026年夏以降に実施される見込みです。

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小規模事業者持続化補助金とは|販路開拓を最大250万円支援

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が経営計画に基づいて行う販路開拓や業務効率化の取組を補助する制度です。地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を目的としています。通常枠の補助上限額は50万円ですが、賃金引上げ枠やインボイス特例の活用で最大250万円まで引き上げられます。

本補助金の対象となるのは、以下の経費です。

  • 機械装置等費
  • 広報費
  • ウェブサイト関連費
  • 展示会等出展費(オンライン展示会・商談会を含む)
  • 旅費
  • 新商品開発費
  • 借料
  • 委託・外注費

補助率・補助金額

小規模事業者持続化補助金の補助率・補助金額は以下のとおりです。

補助率補助上限額
通常枠2/350万円
賃金引上げ枠2/3(赤字事業者は3/4)200万円(インボイス特例適用で最大250万円)

スケジュール

小規模事業者持続化補助金は、第19回公募が2026年4月30日で締め切られ、次回は第20回公募の実施が見込まれます。

項目内容(第19回公募)
申請受付期間2026年3月6日(金)〜4月30日(木)17:00(受付終了)
補助事業実施期間交付決定日(2026年9月頃)〜2027年6月30日(水)

申請には、商工会・商工会議所が発行する「事業支援計画書(様式4)」が必要です。発行には1〜2週間のリードタイムがかかるため、次回公募を狙う場合は早めに相談を始めましょう。最新の公募回・受付期間は公式ページでご確認ください。

公式ページを確認する

小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)【2026年・令和8年度】公募スケジュールや制度の要点を解説

新たなビジネススタイル応援事業費補助金とは(静岡県掛川市)

新たなビジネススタイル応援事業費補助金は、静岡県掛川市が、市内で新たなビジネススタイルを導入する事業者を支援する補助金です。新たなビジネススタイルとは、DX推進やキャッシュレス決済環境などの整備を指します。令和8年度も継続して実施されています。

具体的な支援内容は以下のとおりです。

支援メニュー対象例
デジタルシフト・DX推進ECサイトの開設、動画作成など情報発信力の強化、インターネット回線の整備・改修、業務のペーパーレス化など
キャッシュレス・インボイスキャッシュレス決済の整備やPOSレジ等の導入、インボイス制度への対応、会計ソフトの導入など

設備の導入費用や備品等の購入費用を補助します。ただし、消費税やリース料、消耗品などは対象外です。

補助率・補助金額・スケジュール

本補助金の補助率は対象経費(税抜)の1/2以内、補助上限額は10万円です。対象は市内に事業所を有し、補助金交付後も3年以上事業を継続する小規模企業者です。

項目内容
補助率1/2以内
補助上限額10万円
申請方法受付窓口への直接提出または郵送

申請受付は年度ごとに行われ、予算の上限に達した場合は受付を終了します。交付決定日以降に着手し、年度内に支払いが完了する事業が対象です。最新の受付期間は掛川市公式ページでご確認ください。

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ICT利活用促進助成制度とは(栃木県宇都宮市)

ICT利活用促進助成制度は、栃木県宇都宮市が、市内の小規模事業者によるICT導入を支援する助成制度です。卸・小売業やサービス業、製造業の小規模事業者が、業務効率化や売上アップのためにソフトウェアやサービス等を導入する取組を対象としています。

対象業種・対象経費

本制度の対象業種と対象経費は以下のとおりです。

項目内容
対象業種宇都宮市内の卸・小売・サービス業および製造業の小規模事業者(卸・小売・サービス業は従業員5人以下、製造業・宿泊業・娯楽業は20人以下)
対象経費ICTツールの導入経費(在庫管理システム、ホームページ開設、販売管理・監視システムの導入など)。汎用性があり目的外使用となり得るものは対象外

補助率・補助金額・スケジュール

本制度の補助率は1/3、補助上限額は最大30万円で、年度につき1件まで申請できます。申請には、宇都宮商工会議所またはうつのみや市商工会の支援を受けて経営計画・補助事業計画を立てる必要があります。

項目内容
補助率1/3
補助上限額最大30万円(年度につき1件まで)
申請方法市役所商工振興課窓口へ持参

交付決定前に契約・導入したものは対象外となるため注意が必要です。申請期間は例年4月から年度末までで、予算がなくなり次第終了します。最新の受付状況は宇都宮市公式ページでご確認ください。

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事業内・事業外スキルアップ助成金とは(東京都)

事業内・事業外スキルアップ助成金は、東京都が、従業員のスキルアップ研修を実施する都内企業を支援する助成金です。令和8年度も継続して実施されています。事業内スキルアップ助成金は自社内で企画した研修、事業外スキルアップ助成金は教育機関の公開研修を利用する研修が対象です。

小売業の場合、中小企業等は資本金5,000万円以下または常時雇用する従業員数50人以下、小規模事業者等は従業員数5人以下などの条件があります。

助成率・助成金額

本助成金の助成率・助成金額は以下のとおりです。上限額は事業内・事業外を合わせて年度150万円までで、上限に達するまで複数回申請できます。

種類助成率・助成金額
事業内スキルアップ助成金対象者1人1時間あたり760円
事業外スキルアップ助成金助成対象経費の1/2または2/3(上限1人25,000円)

スケジュール

本助成金の令和8年度の交付申請書受付期間は以下のとおりです。

項目内容(令和8年度)
交付申請書の受付期間2026年3月1日〜2027年2月28日(提出は研修開始の1か月前まで)
申請方法紙申請または電子申請(Jグランツ)

郵送の場合は当日消印有効、電子申請は23時59分までが期限です。

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東京都のスキルアップ助成金まとめ

補助金を活用した業務効率化の例

ここまで紹介した補助金を活用すると、どのように業務の効率化が図れるのでしょうか。小売業の現場での活用イメージを紹介します。

①人材不足に悩むスーパーの場合
導入設備自動発注システムと連動した在庫管理システム、セルフレジ
成果在庫管理やレジ業務の負担が軽減。在庫管理の自動化で発注ミスも減少
②オンライン販売と店舗在庫を両立したい雑貨店の場合
導入設備ECサイト開設、在庫管理システムの連携
成果店舗とオンラインの在庫を一元管理し、商品管理の手間を大幅に削減
③決済手段の多様化に対応したい文具店の場合
導入設備キャッシュレス決済システム
成果現金取り扱いの手間が減少し、レジ締めの時間も短縮

各種補助金は、事業規模や課題に応じて柔軟に活用できます。自社の課題や状況に合わせて、最適な支援制度を選択しましょう。


小売業で使える補助金に関するよくある質問


小売業が設備投資に使える代表的な国の補助金は何ですか?


代表的なのは、中小企業省力化投資補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金の3つです。省力化投資補助金は人手不足解消に効果のある設備導入、ものづくり補助金は最大4,000万円の革新的な設備投資、持続化補助金は最大250万円の販路開拓・業務効率化を支援します。



中小企業省力化投資補助金のカタログ注文型と一般型はどう違いますか?


カタログ注文型は、事務局が指定するカタログに登録された製品から選んで導入する簡易・即効型で、補助上限額は最大1,500万円です。一般型は、自社の現場や課題に合わせて設備・システムを組み合わせるオーダーメイド型で、補助上限額は最大1億円です。一般型は機械装置・システム構築費が必須経費とされています。



省力化投資補助金は2026年6月現在、申請できますか?


カタログ注文型は2027年3月末頃まで随時受付中です。一般型は第7回公募が2026年6月5日に開始され、7月上旬の申請受付開始・7月下旬の締切が想定されています。第1〜5回採択者と第6回申請中の事業者は第7回に申請できません。最新情報は公式ページでご確認ください。



ものづくり補助金は小売業でも使えますか?


使えます。ものづくり補助金は製造業に限らず、商業・サービス業を含む中小企業・小規模事業者が対象です。革新的なサービス開発や業務効率化のための設備投資などが補助対象となり、小売業の生産性向上の取組にも活用できます。補助上限額は最大4,000万円です。



小規模事業者持続化補助金はいくらもらえますか?


通常枠の補助上限額は50万円、補助率は2/3です。賃金引上げ枠では補助上限額が200万円(赤字事業者は補助率3/4)に引き上げられ、インボイス特例を併用すると最大250万円まで補助を受けられます。対象経費には機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会出展費などが含まれます。



持続化補助金の第19回は今からでも申請できますか?


第19回公募は2026年4月30日17:00で締め切られており、現在は申請できません。次回は第20回公募の実施が見込まれています。申請には商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)が必要で、発行に1〜2週間かかるため、次回公募を狙う場合は早めに相談を始めましょう。



自治体の補助金と国の補助金は併用できますか?


同一の経費に対して複数の補助金を重複して受けることは原則できません。ただし、対象経費が異なる事業であれば、国の補助金と自治体の補助金を別々に活用できる場合があります。各制度の公募要領で重複受給の取り扱いを確認し、不明な点は事務局に相談しましょう。



補助金はいつ振り込まれますか?


多くの補助金は精算払(後払い)です。事業者がいったん設備購入費などを立て替え、実績報告・確定検査を経てから補助金が振り込まれます。特に省力化投資補助金の一般型など大型の設備投資ではキャッシュアウトが先行するため、つなぎ融資の検討など資金繰りの計画が重要です。



交付決定前に設備を購入しても補助対象になりますか?


原則として対象になりません。多くの補助金では、交付決定前に契約・発注・購入した経費は補助対象外と定められています。宇都宮市のICT利活用促進助成制度などでも明記されており、必ず交付決定を受けてから補助事業を開始する必要があります。



申請にGビズIDは必要ですか?


省力化投資補助金(一般型)やものづくり補助金など、国の補助金の電子申請にはGビズIDプライムアカウントが必要です。アカウントの発行には2〜3週間程度かかるため、申請を検討する場合は早めに取得手続きを行いましょう。自治体の補助金は窓口持参や郵送のものもあり、制度により申請方法が異なります。



まとめ

深刻な人手不足が続くなか、業務効率化は小売業にとって避けて通れない課題です。設備投資の費用を補助するため、国や自治体はさまざまな補助金制度を実施しています。国の中小企業省力化投資補助金やものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金は規模の大きな設備投資に、自治体の制度は身近なDX・ICT導入や人材育成に活用できます。

特に業務のデジタル化やキャッシュレス決済の導入は、社会的なニーズも高まっています。補助金の公募期間や要件は公募回ごとに変わるため、申請の際は必ず公式ページで最新情報を確認しましょう。自社の課題や経営規模に合わせて最適な制度を選択し、人手不足時代を乗り切る体制づくりを進めていきましょう。

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