政府は、2024(令和6)年11月22日に閣議決定された総合経済対策にて、住民税非課税を対象に、1世帯あたり3万円および子ども1人あたり2万円の給付金の支給を発表しました。
しかし、「支援内容は実際どのようになるのか」「給付金は今年中に支給されるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、非課税世帯給付金の支給時期に関する情報や、過去の例を基にした支給開始までの流れを紹介します。なぜこんなに時間がかかるのかわからない、支給はだいたいいつ頃になるのか知りたい、といった方はぜひチェックしてみてください。
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この記事の目次
非課税世帯給付金3万円はいつ?
今回の経済対策の裏付けとなる令和6年度補正予算は12月9日より審議が行われ、12月17日に成立しました。
住民税非課税世帯への給付金について、自治体ホームページ上では、
「国(内閣府)から具体的な実施時期や詳細が示されていません」
「詳細が決まっていないため、現時点でお問い合わせいただいてもお答えできることはありません」
などと掲載されており、多くの自治体で給付金の詳しい内容は公表されていません。
▼12月18日更新
給付金の情報を発信する自治体が出てきました。
参考として、東京都板橋区「令和6年度いたばし生活支援臨時給付金(3万円給付金・こども加算)」の12月13日時点の情報を一部紹介します。
【基本対象世帯】
・令和6年度住民税非課税世帯
・令和6年度住民税均等割のみ課税世帯
上記の支給対象世帯(基本対象世帯)に該当すると思われる世帯には、1月上旬より順次書類を送付します。給付金の支給は1月中旬より順次行う予定です。
送付する書類や申請方法は現在準備中です。詳細が決まりましたら区ホームページにてお知らせします。(引用:板橋区役所HP 板橋区役所 令和6年度いたばし生活支援臨時給付金(3万円給付金・こども加算)のご案内)
あくまでもこちらは板橋区の案内になります。給付に関する事務は、居住する市区町村が行うため、必ずお住まいの自治体の最新情報を確認するようにしてください。
給付は年内にあるか?
補正予算が成立した後、給付に至るまでにはいくつかのステップを経る必要があるため、年内の給付開始は厳しいと予測されます。
給付業務はどのように実施される?
ではどのようなステップを踏んで給付金が手元に届くのでしょうか。
住民税非課税世帯等に対する給付金には、おおよそ以下のような業務が必要になると考えられます。
①まず、国から自治体に詳細な支給要領などが通知されると、それを基に自治体は給付の対象者や手続きの詳細を整理します。(自治体議会を通す) |
②次に、対象世帯への通知準備として、確認書や申請書の作成、印刷、封入作業を行います。 |
③広報活動として、自治体は、市報やホームページ、自治会回覧などを通じて、対象者に情報を周知します。 |
④窓口体制の整備など、申請受付の準備をします。 |
⑤確認書の発送を開始します。 |
対象者から返ってきた確認書や申請書の内容確認後、順次振り込み開始、という流れになると考えられます。
このような調整や確認作業が生じるわけですが、補正予算成立が年末ギリギリの場合、年明けから本格的な準備が始まるため、自治体での対応に時間がかかることがあります。
過去の給付金で補正予算成立後から支給まで約3か月を要したケースもあったことから、年末年始のような業務が滞る時期を挟む場合、自治体によっては給付金支給開始が3月頃になる可能性もあると考えられます。
これはあくまでも過去の事例に基づいた予測のため、最新情報が公表され次第、公式発表をご確認ください。
給付金の情報を得たいときはどこを見るべき?
情報をタイムリーに得るためには、以下を定期的にチェックすることをおすすめします。
■お住まいの自治体の公式ホームページ
支給スケジュールや支給方法が決定次第、自治体のホームページに掲載されます。
■自治体の広報紙
毎月配布される広報紙には、支給に関する最新情報や手続き方法などが記載される可能性があります。
■内閣府の公式サイト
全国的な統一情報は、内閣府のサイトで公表されることがあります。
補助金ポータルのサイトでも、新しい情報が公表され次第、記事を随時更新していきます。
給付金を装った詐欺に注意!
いくつかの自治体では、給付金を装った詐欺等への注意喚起を行っています。こういったタイミングを狙って詐欺をはたらく犯罪者もいるため、「自分は大丈夫」と油断せず、十分な警戒が必要です。
給付金を装った「特殊詐欺」や「個人情報」「通帳、キャッシュカード」「暗証番号」の搾取などにお気を付けください。市役所や国の機関が、ATMの操作をお願いしたり、給付金手続きのために手数料の振込を求めることは絶対にありません。もしも不審な電話やメールを受け取った場合は、すぐに最寄りの警察署に相談しましょう。
少しでも怪しいと思ったら、ひとりで判断せず、必ず確認するようにしてください。
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