1. 補助金ポータルTOP
  2. 補助金・助成金コラム
  3. アトツギ甲子園とは?その魅力に迫る

アトツギ甲子園とは?その魅力に迫る

image

高齢化社会に突入した日本では、経営者の平均年齢も年々上がっている傾向にあります。また中小企業では、後継者不足による休廃業・解散が増加していることも大きな課題です。経営者の高齢化や後継者不足は、個々の企業だけでなく地域経済にも多大な影響を及ぼします。

そんな中で、事業承継を進め後継者の後押しをするため、経済産業省は第3回となる「アトツギ甲子園」を開催します。事業承継の予定がある方はもちろん、まだ承継を検討中だったり事業化ができていなかったりという方も、ぜひ参考にしてください。

▼▼▼日々配信中!無料メルマガ登録はこちら▼▼▼
メルマガ会員登録する

この記事の目次

中小企業の後継者問題

日本の中小企業では、経営者の高齢化・事業承継などが大きな課題となっています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

経営者の高齢化

国内の企業では、1992年から2017年の間で59歳以下の経営者が約45%減少しました。一方で60歳以上の経営者は、同期間で約25%増加しています。この結果、2017年時点において60歳以上の経営者の割合が59歳以下を上回りました。

出典:中小企業白書2019

また、中小企業経営者の年齢分布の推移を見ても、経営者年齢の高齢化が進んでいるのが分かります。1995年では経営者の年齢は47歳が最も多かったものの、2018年には69歳まで上がっています。

出典:中小企業白書2019

このまま経営者の高齢化が進めば、高齢を理由に引退を余儀なくされる経営者が増加すると見込まれます。このような現状の中で、地域社会並びに日本経済の維持・発展を継続していくためには、新たな経営者の参入や実用的な事業・経営資源を次世代へ継承することが重要です。

事業承継の課題

中小企業・小規模事業者の休廃業・解散件数は、前年度より減少しているケースもあるものの、2021年時点では過去3番目の高水準を記録しています。なお廃業理由については、後継者難によるものが3割ほどを占めています。

出典:日本政策金融公庫総合研究所~「中小企業の事業承継に関するインターネット調査(2019年調査)」結果から~

中小企業の廃業を防ぎ、かつ世代交代による成長を促進するためには、スムーズな事業承継が重要な課題です。事業承継を実施した企業は実施していない企業に比べ、年が経過するにつれて売上高の差が拡大するなど、成長率が高い傾向にあります。

出典:中小企業白書2019

また、事業承継後の経営者の年齢が若いほど、成長率をより押し上げる効果が期待されています。なぜなら、年齢が若いと長期的な視野を持って経営に携わり、事業を拡大しようとする意向が強くなるからです。

中小企業は日本企業の99%を占めており、国内の雇用や技術を支える重要な存在です。将来に渡りこれらの活力を維持し発展させていくためには、中小企業の事業承継を進めていくことが、日本社会にとっての重要な課題です。

SimpleConnect|IT導入補助金

アトツギ甲子園とは

「アトツギ甲子園」とは、事業承継を速やかに進めて後継者を後押しするために、中小企業庁が開催しているイベントです。全国各地から集まった後継者達が、先代経営者がこれまで構築してきた人材やノウハウ等を活かしながら、新規事業アイデアを発表します。

発表する新規事業アイデアは、下記のように自問自答した先を見据えた内容が望まれます。

  • 新たに提供可能な製品やサービスはどんなものか
  • 今起きている社会の課題を解決するために貢献できることがあるか
  • 自分自身が熱狂できる事業はどんな内容か

第3回となる今年度は、全国3ブロックで地方予選大会を実施します。この大会を勝ち抜いた後継者が決勝大会で競い、入賞者には各種特典が与えられます。
なお、令和4年度の小規模事業者持続化補助金(小規模事業者等が販路開拓等に取り組むための費用を補助する制度)では、アトツギ甲子園のファイナリストが「後継者支援枠」として支援対象のひとつに含まれていました。※令和5年度以降も同様の条件で実施されるかは不明です。

【エントリー資格】
39歳以下の中小企業後継者
※39歳以下の方(1983年4月以降に生まれた方)が挑戦できます。代表権があっても参加可能です。

【エントリー方法】
エントリーはアトツギ甲子園特設ホームページより、下記の手順で行ってください。
①エントリーボタンからエントリーフォームに入り、各項目を入力して送信する。
②アトツギ甲子園事務局から応募書類がメールで返信される。
③応募書類をメールで送信し、エントリーを完了させる。

【審査項目】
①新規性
②実現可能性
③収益性
④継承予定の会社の経営資源活用
⑤熱量・ストーリー
上記5項目について、各界の有識者による審査が行われます。

【特典】
審査を行い、最優秀賞・優秀賞などを計5名へ贈呈します。

〇最優秀賞者

  • 「中小企業庁長官賞」を授与します。
  • 最優秀賞者取材記事について、公式サイト特設ページへ掲載する他、複数のメディアで取り上げられる可能性があります。過去の優勝者は「日本経済新聞」「BSフジ」「ForbesJAPAN」「ABEMA」などで取り上げられています。

〇ファイナリスト(決勝大会出場者)

  • 公式サイト特設ページでの取材対象になります。
  • 決勝大会で多数の観客の前でプレゼンテーションが行えます。
  • 決勝大会までに、事業アイデアブラッシュアップのメンタリング(助言や指導等)の機会が与えられます。
  • 各界有識者の審査員からアドバイスを受けられます。

〇エントリー者

  • 中小企業庁運営の後継者コミュニティ(※)へ任意で参加可能です。
  • 公式サイト特設ページに事業プランや会社名が掲載されます。

(※)中小企業庁がスタートする予定の「後継者ネットワーク」で、第3回アトツギ甲子園にエントリーした方のみ参加可能です。

世代交代によって新たな事業へ挑戦する中小企業後継者達が、経営課題解決のため後継者同士で交流したり、あらゆる分野のサポーターと繋がったりできます。オンラインなので地域を超えて関わることができ、お互いに切磋琢磨しながら奮闘できるのが特徴です。

開催までの流れ

2022年11月4日 エントリー受付開始
2022年11月下旬 「アトツギ甲子園」説明会(後継者向け・支援機関向け)
2022年12月26日 推薦受付締切
2023年1月6日 エントリー受付締切
2023年1月9日 一次審査書類提出締切
2023年1月20日頃 地方ブロック登壇者決定(書類審査結果発表)
2023年2月3日 地方予選大会 西日本ブロック(中国、四国、九州、沖縄)
2023年2月10日 地方予選大会 中日本ブロック(中部、関西)
2023年2月17日 地方予選大会 東日本ブロック(北海道、東北、関東)
2023年2月下旬 決勝大会出場者に対して先輩経営者によるメンタリング
2023年3月3日 「アトツギ甲子園」決勝大会

過去のアトツギ甲子園の入賞者

【最優秀賞者:文具販売業】
優勝したことで認知度が上がり多くの出会いが生まれ、質の高い情報を得やすくなりました。また「自社の商品を取り扱ってほしい」「御社で働きたい」との声も多くなり、ビジネスがスムーズに進むようになりました。

【優秀賞者:各種塗料製造・販売】
経済雑誌・新聞・WEB・テレビ取材など、普段はアプローチも困難なメディアに取り上げてもらえる機会が増えました。その他、会社の従業員が本戦を視聴していたことで想いが伝わり、会社がまとまる良い機会にもなりました。

【優秀賞者:しょうゆみそ製造販売】
アトツギ甲子園で評価されることは、会社の事業や従業員、また独自のビジョンを魅力的に感じてもらえる、価値のある大会だと感じました。また、事業者としての評価を高めるため、新たな試みに挑戦しなければと気付くきっかけにもなりました。

アトツギ甲子園はこんな人におススメ

  • 承継予定の会社がある、承継しようか検討している
  • 承継予定の会社で何かを始めたい
  • 承継予定の会社ですでに新たな挑戦に取り組んでいる
  • 自社の会社名や事業を全国に広めたい
  • 同世代の中小企業後継者と繋がりを持ちたい

優秀な中小企業が多く存在する中で、地方では現状に満足しているケースも少なくありません。承継面で不安を抱えている方だけでなく、十分な経営資源を持つ後継者の方も、より高い成長を目指すために参加する価値があるでしょう。

まとめ

事業承継の後継者を決める時は、資質や能力などどれを重視するのか、また後継者教育の方法など、それぞれに差が生じます。事業承継をスムーズに行うためには十分な時間が必要なので、早めに決断し実行することが重要です。

過去の挑戦者達はいずれも事業化を加速させ、後継者として確実に一歩を踏み出しています。事業承継をうまく乗り切るためだけでなく、会社をより一層成長させたいとお考えの中小企業後継者の方は、ぜひアトツギ甲子園への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
出典:アトツギ甲子園

関連記事

補助金ポータルからの
お知らせ

お知らせ一覧
LINE登録
会員登録
CXOバック様
補助金顧問
専門家パートナー募集中
山陰酸素様LP